saderのエッセイ館

saderは自然の中を旅するのが好きです。
四季折々自然が持つ“蠱惑の魅力”を『エッセイ館(やかた)』へとどけます。

水越峠から金剛山モミジ谷へ

2017-08-21 12:05:18 | Weblog
暦の上では秋ですが相変わらずの蒸し暑さ、山へでかける気力も失せてしまいそうになる。ここで踏み止まらないと、このままクタバッテしまうかも・・・。
明日は8月20日(日)近くの山は人が多いだろうナ~、でも天気は良さそうだし、早い時間に沢へ入れば案外、人も少なく涼しいかもしれない。とは思っても、大峰の沢を日帰りで遡行できるほどの体力も気力も今や無い。
であれば、もう、何十年も歩いてないが記憶が正しければ、金剛山のモミジ谷なら滝らしい滝もない平流、入谷して山頂稜線まで1ピッチ(50分ほど)であっけなく・・・、だったはず。思いつきで山へ行くなど、如何なものかと思いましたが、やはり、行くことに決めました。なんぼヨレヨレのジジイでも3倍の時間をかければ、稜線へたどり着けるだろう。が、何せ“バランスも並行感覚も無い”に等しいのだから、一人では、いささか不安。それとなく桜井の仙人に声をかけ、同行してもらう事にしました。
水越峠から「金剛の水」経由、モミジ谷入口まで30分ほど。道標もあり、迷う事もないしっかりした登山道ができていました。幾つもの堰堤ができて、右岸から左岸、左岸から右岸と谷沿いの道をゆきます。谷の風は街より涼しく、時折、流れの中へ入るのも心地よい。小広い第4堰堤の上で、ひと息入れ、ルート図を確認、最もポピュラーで一番楽なコースを選びます。
我々に最適な穏やかな沢、第5堰堤下の小滝を左岸から巻き、そのまま堰堤の上へ、第6堰堤は右岸から巻きます。何れもフイックスロープが設置され、難なく越えられます。第6堰堤の上からは水量が減り、すぐ二俣にでる。左俣は滑滝を越えてゆく昔の本流コース。右俣は穏やかな渓流の中をゆくコース。勿論、右俣のラクチンコースを選ぶと水流が消えるあたりで右の尾根へ明瞭な道がついています。見上げる尾根道は急登の感じ・・・、ここは、そのまま源流部へ沢を直進(直感的に距離が短く、楽そう・・・)。倒木の小さな水場?で休んでいたら第4堰堤でお会いしたご夫婦が来られ、そのまま、あがって行かれた。ここから稜線まではフイックスロープのある斜面を登り、10分ほど。稜線の十字路に道標は無いが、左は葛城岳直下のT字路(右は転法綸寺、左はブナ林から本道)、右は大日山から六道ノ辻方面へゆく道。
我々は直進して真っすぐ生ビールが待つている売店へ。11時過ぎから汗で濡れた上着が乾くまで、涼しいベンチで、のんびり過ごしました。帰路は大日山付近から狼尾を下り、第4堰堤へ下るつもりでしたが、下り口がわからず結局、六道ノ辻、太尾塞跡から林道ガンドバコバ線を「金剛の水」へと下りました。林道からは積乱雲を背にした葛城山が望まれ、夏の終わりを告げるようにツリフネソウが咲いていました(小さい写真はクリックで拡大)。
お知らせ
9月25日(月):風景写真(入門編)の無料体験講座が開かれます、誰でも参加できます。気軽にお申込みください。
申込先:あべの近鉄 &(アンド)ビル4階、☎0744-25-5421)「近鉄文化サロン」


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