悠々人生

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「獺祭」の広告余話

2017-12-13 19:51:38 | Weblog
 12月10日の読売新聞朝刊に掲載された日本酒「獺祭」の広告はインターネット上で議論を呼んでいるそうです。獺祭を製造する酒造メーカーは山口県の旭酒造ですが、新聞広告を出したのは初めてだそうです。

 ITmediaビジネスオンラインによると
 「 旭酒造は、量を売るための酒ではなく「味わう酒」を目指して獺祭を開発。従来の酒造りにこだわらない製造方法などによって徹底された品質が大都市の市場で徐々に認められ、ブランド価値を高めた。海外市場の開拓にも力を入れている。」とあります。

 旭酒造は杜氏を置かず機械化で生産している日本酒メーカーとしては珍しい会社なことは有名です。それだけにポリシーがはっきりとしています。オバマ前大統領と安倍首相の食事で飲まれたという人気だけに、頼りたくないという思いもあるのでしょうか?
 
 旭酒造の想いとは別に全国のスーパーや酒屋の中には、正規取引店ではない業者から、メーカー希望価格の2倍、3倍の価格で獺祭を売りつけられている店舗も多いそうです。旭酒造は、酒造りのコンセプトに賛同してくれる店としか正規に取引しない。それは、「消費者に届くまでお酒の品質をしっかりと維持するためだ。」とあります。
 
 そのために正規ルートで仕入れることのできない業者が転売することになるようです。小売価格をメーカーが決めることはできないのは他の商品と同じで、せめてメーカーの希望価格だけでも表示したいのでしょう。
 
 旭酒造は今後も「お客さまに良い状態の獺祭を販売できる能力を持つ酒屋さんだけに取引先を絞る」という方針を変えるつもりはない、と言います。それは「良い品質で飲んでもらいたい」という願いを優先させているからです。
 
 そして適正な価格で飲んでもらいたい、その気持ちが広告に込められているようです。焼酎でもプレミアムのついた銘柄はあります。嗜好品ですから需要と供給の関係で価格が決まる商品があっても仕方がないとも思うのですが――。いかがですか?
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