第59回県吹奏楽コンクール(県吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)が4日、橿原市北八木町3丁目の県橿原文化会館大ホールで開幕した。5日間の日程で、小学生から社会人まで、146団体が磨き抜いたハーモニーを響かせる。

 4日は、高校Aの部のメンバー以外が出場する高校Jと、50人までが舞台に立てる中学校Aの部の前半があり、計25校が出場。高校Jは自由曲を7分で、中学校Aは課題曲と自由曲を12分の制限時間で演奏した。

 5日に中学校Aの部の後半があり、25校が出場する。すべての学校が演奏を終えた後、審査結果が発表される。金賞に選ばれた学校の中から関西吹奏楽コンクールに出場する代表校3校が決まる。(菅原雄太)

■高校Jの結果

 高校J【金賞】高円▽天理▽郡山【銀賞】一条▽高田

■きょうの演奏

 【5日・中学校A】香芝▽郡山南▽天理▽平城▽上▽天理北▽新庄▽畝傍▽郡山西▽若草▽郡山▽斑鳩▽富雄第三▽香芝東▽生駒▽都南▽生駒南▽桜井▽王寺▽三笠▽八木▽登美ケ丘北▽平城東▽天理西▽田原本(出演順、午前10時20分から)

■晴れ舞台 支える高校生

 案内や楽器の運搬、舞台の進行を高校生約60人が手伝っている。会場ドアの開閉や場内への注意喚起など、場内係を務めていた一人が県立奈良北高の菅田紗代さん(3年)だ。

 菅田さんはトランペット奏者としてもコンクールに出場を予定。「ドアの開閉は場内の湿度や気温の変化に影響する。携帯電話使用への注意喚起も大事な役目。責任をもってコンクールを支えたいです」と話した。

 アナウンスを担当するのは県立郡山高校放送局の生徒2人。昨年に続いて担当する西村拓馬さん(2年)は「昨年は緊張してかんでしまった。今年は滑らかにはっきりと伝えたいです」。西村さんの姉も同校放送局の局員として、2年前にコンクールのアナウンスを担当した。西村さんは「姉弟で関わらせてもらって光栄です」と話した