世界的に有名なチューリップの産地は、ご存知オランダですが、日本で有数の産地と言えば新潟・富山あたりの日本海沿岸。その理由は、冬に雪がたくさん降るから。チューリップの球根が大きくなるには、夏にある程度の気温があって、冬に土が湿っていることが大切。
太平洋沿岸は冬、ものすごく乾燥しますよねー。冬に乾燥が続くと、球根は病気になりやすいんです。病気にかかった球根はもう元には戻りません。花に白い筋が入ったりします。
と言うわけで、チューリップは日本の雪国が大好き
今年はその雪も降りすぎて、災害化してしまいましたが、日本のチューリップはとても質がいいんですよー。最近は廉価なオランダの球根に圧されていますが、ぜひ、頑張って欲しいと思いマース。
このブーケは新潟産のチューリップとアイビーを束ねた、クラッチタイプのブーケです。一見ただ束ねたように見えますが、すごく手間がかかるんです
チューリップは時間がたつと茎があばれて、向きが変わってしまいます。また、室温が上ると花はベロ~ンとだらしなく開いてしまいます。
茎にワイヤーを沿わせてからグリーンのテープを巻き上げ、花びらは開かないようにそれぞれの花びらを、専用のボンドで留めつけるという、下準備をしてから束ねます。アイビーも葉の向きがきれいになるように、ワイヤーで調整してから添えます。
チューリップのブーケのリクエストがあると、ちょっと苦笑い
参考:花材
チューリップ・・・ピンクダイヤモンド(JA越後中央)
アイビー・・・インジリーザ