花と犬の日々

平凡な毎日からこぼれ落ちる、さり気ない出来事を綴って。

青い宝石

2006-01-31 | 

とても珍しい八重咲きのアネモネです。

宝石のような、神秘的なブルー。昆虫の羽根のような、薄くて華奢な花びらが重なって、とてもデリケートな表情を見せています。

アネモネはキンポウゲ科の植物ですが、キンポウゲって何?って思いますよね。きっと見れば、ああ、これって思うかも知れません、イチゴの花に似た黄色の花を咲かせる野草です。キンポウゲ科の植物は、野草や高山植物に多いのですが、園芸品種もたくさんあります。アネモネ、ラナンキュラス、オダマキ、テッセン(クレマチス)などなど。どの花も繊細な花弁と、切れ込みのある葉が特徴的です。あ、猛毒で有名なトリカブトもたしかキンポウゲ科だったような~


黒い森のさくらんぼのケーキ

2006-01-29 | お菓子^^

シュワルツバルブ・キルシュトルテ
なんか舌を噛みそうな名前の、このケーキは、ドイツはシュワルツバルト地方の銘菓。

シュワルツバルブとは「黒い森の」キルシュとは特産のさくらんぼで作るお酒。トルテは丸いお菓子のこと。シュワルツバルトの深い森をイメージしたお菓子です。

チョコスポンジにキルシュをたっぷり入れた生クリームと、煮あげたサワーチェリーのフィリングをサンド。表面は雪がかかったように、うっすらとクリームを塗り、チョコと、サクランボで飾ります。

キルシュの香りが素晴らしい、大人のケーキです。


ブレイクタイム

2006-01-25 | 

気温は低いけど、穏やかな日差しが春を予感させるような一日でした。こんな日の花は優しい色を取り合わせて、ゆったりとした気分に浸りたいなー。

参考:花材
バラ・・・ベンデラ(クリーム)
バラ・・・エデンロマンチカ
カラー・・・クリスタルブラッシュ
ガーベラ・・・ゴールデンブラウン
スキミアグリーン
スイートピー・・・アップル
ブルーレースフラワー
ポリシャス


フランスの田舎菓子

2006-01-22 | お菓子^^

今日のお菓子は「ガレット・ブレトンヌ」
フランスはブルターニュ(ブレトンヌ)地方のお菓子です。バターの割合がとっても多い配合のサブレで、そのまま焼くと、とろけて流れてしまうので、丸い枠の中に置いて焼きます。厚さ約1.5cm 直径5cm、当地では、直径が10cmくらいの、でっかいのもあるらしいです。そんなでかいと、ひとつ食べればもう一生いりませーんて感じでしょうかー

ボロッと崩れる食感と、香ばしいバターの風味が、どことなく懐かしい味です。

撮影:携帯電話カメラ


虹の橋

2006-01-20 | 
 
虹の橋という美しい詩を見つけました。ご存知の方も多いと思います。

前々回の「小さな命」の記事では皆さん心痛めておられたのでは・・・しかし、私は人間と違って、悪意というものを持たない犬たちは、一匹残らず天国へ行くと信じています。笑われてもそう信じているのです。

この詩はもともと、アメリカの人が作った英語の詩だそうです。色々な国で親しまれていて日本では犬や猫など、大切な動物家族を亡くして、ペットロスになった方々の、大きな慰めになっている詩だそうです。

様々な翻訳があって、かわいい感じのものが多いようですが、今回は詩情豊かな大人バージョンでご紹介したいと思います。



天国のほんのわずか手前に「虹の橋」と呼ばれるところがある。この地上で生涯を全うした動物たちは、皆そこへ行くと言う。そこには草原や丘が連なり、彼らは共に駆け、戯れる。食物や水は満ちあふれ、飢える者はいない。陽光はふりそそぎ、すべてが暖かく幸福に包まれている。



病であった者も年老いていた者も、すべて力を得る。傷つき、不自由であった者も、元の肉体を取り戻す。・・・あたかも過ぎし日が、うたかたの夢であったかのごとくに。

 

すべてが幸福で満ち足りている。けれどもただひとつだけ、心にかかることがある。それは自分にとって、かけがえのないあの人・・・残して来てしまった愛する人がここにいない淋しさ

・・・彼らは共に駆け、戯れる。

ところが、ある日・・・その中のひとりが突然立ち止まり、遠くに目を凝らした。その瞳は光輝き、体は喜びにうち震え始めた。突然彼は仲間から離れ、緑の草原を疾走する。速く、速く、宙を舞うように。



ああ、その目はついに、あなたを見つけたのだ。あなたとあなたの友は、再会の喜びに踊りあがり、固く抱き合った。そして、もはや二度と離れることはない。幸福の口づけがあなたの顔に降りそそぎ、あなたの両手は愛する友をいつくしみ愛撫する。そしてあなたは、信頼に満ちあふれる友の瞳を今一たび見つめる。あなたを見つめる瞳は、あなたの生涯から失われて久しかった。けれども、一日もその心から消えたことは無かった。

・・・そしてあなた方は、共に「虹の橋」を渡る・・・

=====================

しかし、動物たちの中には、その情景を切な気に見つめている者たちがいた。かつてこの世で人に打ちのめされ、飢えて苦しみ、捨てられ、誰からも愛されることのなかった者たち。仲間たちがひとり、またひとりと、愛する人と再会し、虹の橋を渡って行くのを、まぶしそうに眺めている。この者たちには、愛する人などいなかった。地上では、そんな人間はついに現れなかった。



けれどもある日、彼らがいつものように群れ遊んでいると、虹の橋へと続く道の傍らに、誰か人がたたずんでいるのが見えた。彼は、そこに繰り広げられている再会を、なにか深い思いで眺めているのだ。生きていた間、彼は動物と過ごしたことはついぞ無かった。そして他人に打ちのめされ、飢えて苦しみ、捨てられ、誰からも愛されなかった。



ぽつんとたたずむ彼に、愛されたことのない動物が近づいてゆく。なぜ彼はひとりぼっちなのだろうと、いぶかしく思いながら・・・そして、愛されたことのない者同士が近づくと



ああ、そこに奇跡が生まれた。 そう、彼らは一つになるために生まれたのだった。地上ではとうとう、めぐり合うことのなかった愛する者同士、また友として。 今ついに、この「虹の橋」のたもとで、ふたつの魂は出会い、すべての労苦から解き放たれて結ばれた。

彼らは共に「虹の橋」を渡り、もう決して離れることはないのだ。



・・・個人訳

追記:
これはただの想像の産物だと、おっしゃる方もいらっしゃるでしょう。しかし、私は本当にこういう場所があると思っています。

聖書の中に、私の大好きなこんな文章があります。

「狼は子羊とともに宿り、ひょうは子やぎとともに伏し、子牛、若獅子、肥えた家畜が共にいて、小さい子どもがこれを追っていく。

牝牛と熊とは共に草を食べ、その子らは共に伏し、獅子も牛のようにわらを食う。乳飲み子はコプラの穴の上で戯れ、乳離れした子はまむしの子に手を差し伸べる。

わたし(神)の聖なる山のどこにおいても、これらは害を加えず、そこなわない。」

これは、天国の様子を書いたといわれる箇所です。私は争いや、殺し合いのかけらも無いこんな場所へ、いつか行けることを楽しみにしているのです。そしてそこで愛する者たちと再会したいのです。

出演・・・チャック・アンナ&chack


里山のふもと

2006-01-18 | その他

先回の記事に初めてコメントをいただいた「tante」さん。
お手製のどんぐりトトロをご紹介いただきました~。
サイトをご紹介いたしまーす。
ttp://yaplog.jp/tante/archive/187
すっごくかわいいんですよ~ぜひ御覧下さい。

で、上の写真ですが、3年ほど前、うちのアレンジ教室の生徒さんに、お手製、スワロフスキーのトトロとマックロクロスケをいただきました。ちっちゃくて、きれいでかわいくて、お客さんがよく目を留めてくれます。

今回はショップの観葉植物を使って、森の中の雰囲気を出してみましたー。

参考:使用した植物(手前から)
レインボーファン(別名クラマゴケ・・・ヒスイ色)
スコッチタマシダ(ライトグリーン)
ポリシャス(ダークグリーン)


小さな命 その2

2006-01-16 | 

小さな命を捨てる人がいる一方、その命を救おうと懸命になっている人もいます。

今回はその一人、遺棄された犬を保護し、里親を探す活動をしておられる方をご紹介いたします。

今は大雪の北陸、細腕で奮闘している女性。しかも美人関係ないって?)

通称ボクさん。こちらは毎日最前線で頑張っています。この方の活動を紹介したサイトがありますので、こちらへもぜひ、ご訪問ください。よろしくお願いいたします。

サイト名「犬の楽園

アドレス http://ys64.zive.net/boku/

こちらは当ブログにブックマークしてありますので、いつでもご訪問くださいねー。


小さな命

2006-01-16 | 

ここに訪問してくれるカメゾウ100円さんのブログにこんな記事が載りました。
『先ほど「 家族なのに 」 という絵本を・・・(中略)読ませて頂きました。下の記事が転載の絵本になりますので是非、お目を通して見て下さい。』
記事アドレス http://blogs.yahoo.co.jp/kamezou100yen/22677540.html

この電子絵本は「なまこ」さんという方が昨年ヤフーブログに掲載し、多くの反響を呼んだ本だそうです。私も早速読ませていただきました。ここに記されていることは、悲しいことですが現実に毎日起こっていることでしょう。

私の知り合いに昔、犬を捨てたことのある人がいました。彼はある事情から、親が飼っていた犬を遠くの町に放棄してしまいました。どうしてそんなことをしたのか。他に方法は無かったのか。 彼はその時の気持ちをこう話しました。「そのままにしておけばその犬は保健所に連れて行かれて殺されてしまうかもしれない。それよりは、どこかの町で誰かに飼われたほうがいいと思った。」 

動物を遺棄する多くの人は、殺そうと思って捨てているのではないとは思います。どこかで生きていて欲しい、きっと誰かに拾われて幸せになると、希望的な思いを抱いて遺棄しているのではないでしょうか。死んでもいいと思うなら、初めから保健所に連れて行くでしょう。死んでは欲しくないし、自分でも殺したくはない。だから遺棄する。

しかし、それは非常に甘い考えです。現実には捨てられた犬が誰かに拾われたり保護されて飼育されることは稀です。多くの犬は交通事故で死んだり、野犬にかみ殺されたり、保健所に捕獲されて薬殺されるのです。犬はたいていの場合、自分で逞しく生きていけるようには育てられません。あくまで人が世話をしてあげないと生きていけないのです。そう、ちいさな子どもと一緒なのです。しかも人間とは違い、一生保護し続けなければなりません。

あるものにこう書いてありました。
「動物を捨てた時点で殺したのと同じ」と。
幼児を山の中に放置したらどうなるでしょうか。また、車が行きかう街中に置き去りにしたらどうなるか。それと同じです。

先の知り合いに昔そのことを話したら、彼はこう言いました。「いや、きっとあの犬は誰かのところで幸せになってるに違いない。」彼はそう思わなければ自分のしてしまったことの負い目に耐えられなかったのでしょう。心の奥では、もしかしたら、ひどい目にあって死んでしまったかも知れないと思っているのだと思います。けれどもそれを認めてしまったら、やりきれないので、そう言ったのだと思います。

しかし、失った命は二度と取り返すことは出来ないのです。捨てられた犬の末路を知ったら、決して捨てられないでしょう。

犬を家族に迎え入れた。その時から、その小さな命の責任は飼った人にかかってくるのです。命は一度失ったら取り戻せません。ましてそれに自分がかかわったのだとしたら。そんな負い目を感じながら生きていくのは辛いことです。 そんな思いをする犬や人が少しでもいなくなることを願って、是非この電子絵本を紹介したくなりました。

絵本のワンコ「ぼく」もそうですが、犬は決して捨てた飼い主を恨まないそうです。犬にはそもそも恨むという感情がないどころか、飼い主を慕う感情しかないのです。捨てた飼い主をいつまでも慕っている。それを思うとなおさら切なくなりますね。
どうぞ、皆さんもこの本を色々な方に紹介していただけませんでしょうか。


最新のブーケです。

2006-01-15 | ブーケ
昨日納品したブーケです。
前回のチューリップに引き続き、最近流行のクラッチブーケ。クラッチとは花の茎をそのまま束ねること。普通、ウェディングブーケは専用のオアシスに挿したり、花首でカットしたものにワイヤーをかけて作ります。しかしクラッチは花のステム(茎)をそのまま生かします。

ナチュラルな雰囲気が、忙しい今の時代の人たちに安らぎを与えるのでしょうか。しかし、難点は茎が水に浸っていないので、水揚げのいい花材を使わないと、しおれやすいこと。その点、カラーなら心配いりません。

ナチュラル&シンプル さわやかなブーケです。

参考:花材
カラー・・・クリスタルブラッシュ
アイビー・・・スタンテイラー


最新のブーケです。

2006-01-14 | ブーケ
明日納品予定のブーケです。
リクエストは野の花を摘んで、束ねた感じ・・・
でも、お嬢さんが持ってきたブーケの見本写真は、バラオンリーで色もベージュ・赤・サーモンピンクのノーブルでクラシカルな印象。

この感じで野の花ですか~どういうこっちゃ~?と、内心焦りながらも、ナチュラルにするために多少?お花の入れ替えOKを取りつけました~(かなり替えたかも

う~ん、野の花かどうかはわからないけど、なんかカワイく出来たから、まあいっか~

参考:花材
バラ・・・ハニーブリーズ
  ・・・ロジータベンデラ
スプレーバラ・・・サントワマミー(シルバーピンク)
      ・・・赤頭巾ちゃん(赤)
カーネーション・・・ピーチマンボ
ツインキャンドル
ホワイトレースフラワー
アイビー・・・スタンテイラー
ワイヤープランツ


雪の新潟から

2006-01-12 | 
世界的に有名なチューリップの産地は、ご存知オランダですが、日本で有数の産地と言えば新潟・富山あたりの日本海沿岸。その理由は、冬に雪がたくさん降るから。チューリップの球根が大きくなるには、夏にある程度の気温があって、冬に土が湿っていることが大切。

太平洋沿岸は冬、ものすごく乾燥しますよねー。冬に乾燥が続くと、球根は病気になりやすいんです。病気にかかった球根はもう元には戻りません。花に白い筋が入ったりします。

と言うわけで、チューリップは日本の雪国が大好き今年はその雪も降りすぎて、災害化してしまいましたが、日本のチューリップはとても質がいいんですよー。最近は廉価なオランダの球根に圧されていますが、ぜひ、頑張って欲しいと思いマース。

このブーケは新潟産のチューリップとアイビーを束ねた、クラッチタイプのブーケです。一見ただ束ねたように見えますが、すごく手間がかかるんですチューリップは時間がたつと茎があばれて、向きが変わってしまいます。また、室温が上ると花はベロ~ンとだらしなく開いてしまいます。

茎にワイヤーを沿わせてからグリーンのテープを巻き上げ、花びらは開かないようにそれぞれの花びらを、専用のボンドで留めつけるという、下準備をしてから束ねます。アイビーも葉の向きがきれいになるように、ワイヤーで調整してから添えます。

チューリップのブーケのリクエストがあると、ちょっと苦笑い

参考:花材
チューリップ・・・ピンクダイヤモンド(JA越後中央)
アイビー・・・インジリーザ

春を夢見て・・・

2006-01-10 | 

季節は冬真っ只中。けれども、地面の中や、木の梢ではそっと春の準備がされています。よーく見ると枯れたように見える枝にも、小さな芽が・・・。


切花はいつも季節を先取りしています。市場に出回るのは、すべて春の花です。そんな花々でアレンジしたり束ねたり。春を夢見ながら・・・。



戦い終わって・・・

2006-01-09 | その他

さてさて、今日が仕事はじめ(遅っ)


でも、実際は5日に資材の仕入れに行って、7、8日はブーケの制作、納品と続いたから、休めたのは元旦から4日だけ。ま、自営業ってこんなもの。


5日に仕入れた器が届きましたー^^ 仕入れに行ったのは四谷にある、ディスプレイ関係では有名な資材問屋さん。いつもブログに載せている、アートブーケの造花もここで仕入れてますー。問屋さんと言ってもすっごくキレイなところで、一流デザイナーさんがそこの商品を使って、参考ディスプレイされてます(写真撮ってこようと思って、わすれたー)。


でも、ブーケはいまいちかなーうちのほうがキレイ←ナルシストなんで・・・あはは。


5日は初売りで、ちょと割引になるんです。いつもは行かないんだけど今年はスタッフと一緒に出かけてみましたー。おお!すごい人!!!いつもの3倍はいたかなー。いい商品はすぐになくなるので、大股で飛び回り、他の人を蹴散らしお得意の頭越し(女性がほとんど)商品ゲットええ、お姉さま方に負けてはいられませんのでーこういうところではボヤボヤしてると、どんどんなくなるんです。まるでバーゲン会場のよう(行ったことありませんがー)。


戦い終わって手に入れたのが写真の器たちです。レジが混雑してるので、送ってもらうことにしましたー。こんな箱に入って送られてきます。



 


 


セピア色の草原

2006-01-07 | 

しかし、今年はどうして、こうも寒いのでしょうか?


今日はチャックを連れて、近くの多摩川河川敷へ散歩。チャックは大喜びなんですが、寒風が草原を吹き渡り、身も縮むような寒さ。思わず首が引っ込みます。


傾いた日差しが枯れた草原を優しく照らして、あたりは黄金色。光だけは春を予感させます。でも、本格的な春はまだまだ先のこと。


裏日本は雪で疲弊しています。雪と戦っておられる皆さんを思うと、心が痛みます。どうか怪我などなさいませんように


みなさんも風邪にはくれぐれもお気をつけくださいねー。