南の島からニーハオ!

台湾宣教師ファミリーの日常生活です。2012年から現地の牧師と協力して、教会開拓をしています!

貧困社会

2016-10-13 09:45:10 | 課輔班

主人が日本で教会訪問をするときには、
主に立新教会の課輔班の働きを紹介するのですが、
そのときによく訊かれる質問があるそうです。
それは以下のような内容。 

日本でも最近は、
子どもの貧困対策として、
教会で子ども食堂などをしたりするのですが、
それが、なかなか浸透しない一つの原因として、
教会の子ども食堂に行っていることが、
お友だちなどにばれると
学校でいじめられる
と言うことがあります。
台湾ではそういうことはないんですか?
と言う質問。

答えは…

ないです。
o(* ̄^ ̄*)oキッパリ!!

貧困家庭の子どもが援助を受ける、
それは台湾社会では当たり前のことなのです。
そのことによって差別されたり、
いじめられたりということは、
ありません。

例えば、学校でも、
低学年の子どもたちは火曜日以外は、
お昼には下校になります。
3,4年生の子どもたちも
水、木曜日はお昼で下校です。

その場合問題になるのは、
子どもたちの昼食。

一般の家の子どもたちは、
そのまま塾へ直行して、
そこでお弁当を食べるか、
直接家に帰って、
家でご飯を食べるかするのですが、
貧困家庭の子どもたちは、
共働きが前提で両親とも家にはいないし、
半数以上の子は一人親なので、
もちろん仕事で家にはいません。
経済的な理由で塾にはやれないし、 
ともすれば子どもたちは、
お昼ご飯にありつけないという事態になります。

それでは困るということで、
今政府は、そのような子どもたちだけ、
学校で給食を食べさせて家に帰しています。
子どもの経済的な事情は学校も把握しているので、
必要な家庭に申請書を渡して、
申し込ませるのです。

このように、課輔班の子どもたちは学校でご飯を食べてから、
教会に来ます。
教会の課輔班に来ない子も
ほとんど学校の課輔班に所属しているので、
そのまま学校に残って宿題をします。

どの家庭の子どもが、
貧困状態にあるのか一目瞭然です。

でも、それでいじめられたり、
仲間はずれにされたりという話は、
まず聞きません。

どうしてでしょうか?

これは私の推測ですが…。
台湾にははずっとずっと前から貧困は存在していたし、
そのようなバックグラウンドにある子どもが、
常時一定割合存在していたということがあると思います。
学校も学校のお友達もそのことに慣れています。
貧困は特別なことではなく、
身近なことなのです。
彼らを無視しては、
社会自体成り立たないぐらい…。

日本も以前はそうだったんじゃないですか?
「おしん」のように子守をしながら授業を受けたり、
お弁当を持って来られない子がいたり、
ぼろぼろの靴や服で学校来たり、
そういう子どもがいる光景が当たり前だった。
でも、そのことでいじめられたりということは、
なかったはず。

また、台湾人が個人主義だということもあるでしょう。
それは子どもにも浸透しています。
お友だちの家が貧しかろうが、豊かだろうが、
基本自分とは関係ないという感じ。
ひとんちの台所事情なんて、
知ったこっちゃないというか…。
そういうことはいじめの理由にならないのです。 

そして、もう一つは、
台湾社会、
自然に住み分けができているんじゃないかと思うのです。

格差者社会は、
日本にとっては新しい問題ですが、
台湾の経済格差の歴史は長いし、
昨今ますますそれが進んでします。 

お金持ちの子どもは、
自然にお金持ちの子どもと遊ぶ。
そうでない子はそういう子と遊ぶ。
いじめはないけど、
交流もあまりないというか…。
自然に住み分けているのです。

その証拠に
台湾に来て面白いと思うことは、
結婚するときには、
みんな経済的事情が釣り合った人を選ぶこと。
大金持ちは大金持ちの人と。
そこそこの人はそこそこの人と。
貧しい人は貧しい人と。
例外にはほとんど遭遇しません。

学校という空間を共有していても、
ちゃんと「住み分け」されているのです。

というわけで、
いい意味でも悪い意味でも
課輔班の子どもたちは、
それを理由にいじめられることはありません。

もちろんDVの影響で性格がゆがんだり、
乱暴だったり、
洗濯を何日もしないで、
どろどろの体操着を着て行ったり、
意地悪だったり、逆に寡黙だったり、
貧困の影響でいじめられる原因が派生したりはしますが、
貧困自体は、
いじめの原因にはならないということです。 


貧しくてもひもじくても
まわりの目を気にして
当然受けるべき援助を受けられない日本の子どもは、
本当にかわいそうです…。(T T)  

ジャンル:
学校
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 水曜日は | トップ | 盗み »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。