ぞうけいブログ

造形礼賛ブログ版

大江ビル/曾根崎変電所

2009年11月14日 | 大阪・神戸
大阪の近代建築 阪神間モダニズム ぞうけいブログ目次 

阪急梅田から御堂筋を南下し、
「西天満」に足を運んでみましょう(地図)。
画廊などが点在する静かなエリアで、梅田の喧噪から逃れることもできます。

 

目印になるのは、御堂筋沿いに建つ一見無機質な古いビル。
よく見ると「所電変崎根曾」と右から始まる標識が。
うぅ渋い。御堂筋にこの建物が残っているだけでも奇跡的!
正式名称は「大阪市交通局曽根崎変電所」。
いまでも地下鉄の運行に使用されているとのことです。
 

変電所近くの交差点には「大江ビルヂング」(地図)。
大正10年の完成で、葛野壮一郎が設計しました。
「近代建築散歩」によると、関西初の全室賃貸ビルとか。
建物の前を横切る無数の電線――。
これはもう、ここまで来ればアートですね(と思わないとやってられない)。

   

一見するとスマートな建物なのですが、
眺めているといろいろ味が出てくる不思議なビル。
正面屋上部分の装飾は洋風なのに、
日本家屋の庇に近い角度になっていることから「帝冠」様式に見えたり。
玄関の少し大きめな楕円形の屋根が妙に印象に残ったり。



木の温もりも残した大正モダンの香りいっぱいの大江ビル。
キタのオフィス街でいつまでも現役の建物であってほしいです。
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