ちいチャン物語

きまぐれブログ。
絵のない絵本のような、小さい物語です。


Play back ちいチャン物語(148)船に乗ってアサリ採り

2017年05月15日 19時50分49秒 | 日記

ちいチャンの町の、海をはさんだ向かいには、

横に長い島があります。

その右横に、まるで親子のような小さな二つの島があります。

親の後に、子供がくっついているみたいです。

春が近づくまだ寒い頃、

おばあちゃんは、漁師さんの船に乗せてもらい、

親の島へ、アサリを採りに行きます。

ある年のことでした。

おばあちゃんが、ちいチャンに、

一緒にアサリを採りに行こうと言います。

ちいチャンは、漁師さんの船に乗るのは初めてです。

おばあちゃんは、ちいチャンに、

「船に乗っているときは、立っちゃいけないよ。」

と言いました。

船を操縦する漁師さんは、

「船の前の方は波がかかるから、真ん中に乗りなさい。」

と言いました。

島に着くと、みんないっせいにアサリを採り始めます。

この島は、石がアサリではないかと思うほど、

次々とアサリが姿を現します。

おばあちゃんは、大きなバケツに、

カツン、コロン、ガツッ、と、

アサリを入れる手に、休みがありません。

アサリは、砂を掘っていると、ピューと水を吐きます。

まるで居場所を教えているかのようでした。

お昼には、おばあちゃんが握ってくれたおにぎりを食べます。

ふと、おばあちゃんのバケツを見ると、

大きいバケツの半分は、あさりで埋まっていました。

帰りまで、おばあちゃんは、

バケツの八分目ぐらいまで、アサリを採っていました。

バケツを、アサリでいっぱいにしなかったのは、

アサリが呼吸をするための、海の水を入れるためです。

アサリは、船の上でも、

ピュー、ピュー、と元気よく水を吐いていました。

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