ちいチャン物語

きまぐれブログ。
絵のない絵本のような、小さい物語です。


Play back ちいチャン物語(47)喧嘩ばかりのシロとコロ

2017年01月04日 18時47分13秒 | 日記

ちいチャンが小さい頃、犬は割と自由に道路を歩いていました。

たいていは飼い犬なので、人を襲ったりする事はありません。

でもちいチャンは、見たことのない犬と出会ったりすると、やっぱり恐くて、そ

お~と道の反対側に渡り、見ないふりをしました。

時には、よだれを垂らして舌を出している犬もいたりして、子供建は、

「狂犬病だ!」

と言って、近づかないようにしていました。

近所の犬は、お互いが出会っても、ほとんどはケンカをしません。

でも、シロとコロは違っていました。

しょっちゅう道で出会うという訳ではありませんが、会えば必ずケンカをします。

それはもう、凄まじいものです。

シロの毛は白で、コロの毛は茶色でした。

ちいチャンは、シロはケンカに弱いと思います。

ケンカの後はいつも、シロの白い毛が、血で赤く染まるからです。

コロは、毛が茶色なので、怪我をして血が出ていてもわかりません。

ケンカを仕掛けるのは、いつもコロです。

ちいチャンは、

(シロは逃げればいいのに。)

と、思います。

でも、シロは決して逃げもせず、向かって来るコロに挑みます。

広い範囲に渡り、転げまわり、咬みつき、うなり、相手を離しません。

コロの飼い主は勇敢に、ケンカに割って入りコロを引き離します。

シロは、離されたコロに、再び向かっては行きません。

白い毛を赤く染めて、飼い主の元へ帰ります。

シロは、普段はおとなしい犬です。

ちいチャンが、シロの家に用事を頼まれて行った時などは、シロはシロの家の中で

じっとしています。

吠えたりもしません。

ケンカで怪我をしたシロに、飼い主は“赤チン”を塗ってあげます。

シロの、白い毛の赤い範囲が、もっと広くなります。

それを見る度に、ちいチャンは、

(シロ...、コロを見つけたら逃げるんだよ。逃げなさいよ。)

と、心の中でつぶやきます。

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