ちいチャン物語

きまぐれブログ。
絵のない絵本のような、小さい物語です。

Play back ちいチャン物語(13)馬のフン

2016年11月22日 19時15分52秒 | 日記

ちいチャンが小さい頃、道路を馬が歩いていました。

馬には、手綱を持って付き添って歩いている人がいます。

馬は、本当にパッカパッカと音をたてて歩きます。

カポンカポンという音にも聞こえます。

馬の後を後ろから歩いていると、突然の出来事に見舞われる時があります。

馬は、シッポをひょい!と上に持ち上げると、ボトボトボトとフンをするのです。

話に夢中になって歩いていると、出来立てのフンをグニャっと踏んでしまう危険が

あります。

出来立てのフンは、ホカホカと湯気が出ています。

子供たちの間では、

゙馬のフンを踏むと背が伸びる゛

とされていて、背の低いちいチャンは、馬のフンを踏む事にチャレンジしようと

思っていました。

でも、ホカホカのフンはフニャフニャで、大量で、靴が汚れてしまいそうです。

ちいチャンは女の子だから、

(フンだらけの靴はイヤだなあ...。)

と、思いました。

馬のフンは、日にちが立つと、干からびたワラの固まりみたいになって、ちいチ

ャンは、

(乾いたフンなら踏める!)

と、思いました。

そこで、乾いたフンの上を歩いてみました。

乾いたフンは、枯草の上を歩いているみたいで、靴も汚れませんでした。

(背、大きくなるぞ!)

ちいチャンは、ちょっぴり嬉しくなりました。

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