ちいチャンの町には、
海へと流れ込む川があります。
この川には、
山から流れてくる水と、
海から押し寄せる波とが、
ぶつかり合う場所があります。
それは、ちょうど橋の下になっています。
橋の横の階段を下り、砂浜に降り立つと、
橋の幅ほどの川が、海へと広がって行きます。
川の水は、とてもキレイで澄んでいて、
所どころに、湧き水が出ている所があります。
山から流れてくる水と、
海から押し寄せる波とがぶつかる所は、
地面の砂が削られて、
断崖絶壁の様な風情をかもし出しています。
この砂を、知らずに歩くと、
ズボッ!と、足を取られて靴がびしょびしょに濡れてしまいます。
子供たちは、この場所が好きで、
地面のもろい砂に、
そお~っと、足をかけて、押し崩し、
川へ、ぽちゃんぽちゃんと落とします。
数センチから30センチぐらいの高さなので、
すべって落ちても、お尻が濡れる程度の深さです。
子供たちの足によって削られた砂は、
翌日には、また新しい絶壁を作り出します。
山からの水の量や、波の強さによって姿を変える川の幅。
そして、形や高さを変える川辺の絶壁。
川沿いを、砂を崩して歩いても、
翌朝には、新しい川辺が出来ています。