ちいチャン物語

きまぐれブログ。
絵のない絵本のような、小さい物語です。

Play back ちいチャン物語(212)波で削られる川辺の砂

2017年08月23日 19時57分02秒 | 日記

ちいチャンの町には、

海へと流れ込む川があります。

この川には、

山から流れてくる水と、

海から押し寄せる波とが、

ぶつかり合う場所があります。

それは、ちょうど橋の下になっています。

橋の横の階段を下り、砂浜に降り立つと、

橋の幅ほどの川が、海へと広がって行きます。

川の水は、とてもキレイで澄んでいて、

所どころに、湧き水が出ている所があります。

山から流れてくる水と、

海から押し寄せる波とがぶつかる所は、

地面の砂が削られて、

断崖絶壁の様な風情をかもし出しています。

この砂を、知らずに歩くと、

ズボッ!と、足を取られて靴がびしょびしょに濡れてしまいます。

子供たちは、この場所が好きで、

地面のもろい砂に、

そお~っと、足をかけて、押し崩し、

川へ、ぽちゃんぽちゃんと落とします。

数センチから30センチぐらいの高さなので、

すべって落ちても、お尻が濡れる程度の深さです。

子供たちの足によって削られた砂は、

翌日には、また新しい絶壁を作り出します。

山からの水の量や、波の強さによって姿を変える川の幅。

そして、形や高さを変える川辺の絶壁。

川沿いを、砂を崩して歩いても、

翌朝には、新しい川辺が出来ています。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする