ちいチャン物語

きまぐれブログ。
絵のない絵本のような、小さい物語です。


Play back ちいチャン物語(207)魚屋さんに売っている魚

2017年08月14日 17時30分12秒 | 日記

ちいチャンは大きくなって、街で生活を始めたある日、

(魚が食べたいなぁ。)

と、思いました。

それで、ちいチャンは、魚を買おうと魚屋さんに行きました。

魚屋さんの店の前には、

ザルに盛られた魚が、所狭しと並べられていました。

店の前からは、大きな声で、

「よってらっしゃい!買ってらっしゃい!」

と、元気なオジサンの声が聞こえます。

元気なオジサン周りには、人だかりが出来ていて、

ちいチャンも、そお~っと後から覗いてみました。

オジサンの声に誘われて、気持ちが楽しくなりました。

でも、店先の魚を見て、

ちいチャンはビックリしてしまいました。

魚屋さんに売っている魚は、

みんな死んでいるのです。

ピチピチピチピチ跳ねていません。

おばあちゃんは、

いつも桟橋で、生きのいい生きたままの魚を買って来て料理をします。

おばあちゃんの買って来る魚は、まな板の上でピチピチピチピチ跳ねています。

魚屋さんに売っている魚は、ピクリとも動きません。

(死んだ魚を買うのはイヤだなぁ。)

と、ちいチャンは思いました。

仕方なくちいチャンは、とぼとぼと店を後にしました。

ちいチャンは、

ふぅ~、とため息をつきながら、

(おばあちゃんの魚が食べたいなぁ。)

と、故郷が恋しくなりました。

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