原発についての私見

2009年03月27日 | 論考
日本においての消費税1%は現金に換算して約2兆5000億円だそうです。



国策として建設された青森県六ヶ所村の再処理工場にかかる費用は19兆円~60兆円だそうです。


これを僕らの消費税に換算し、計算してみれば最高で消費税24%かかるのです。




一体、この途方もない金額は誰が払ってくれるのでしょうか?






原発という言葉は知っていても、プルサーマル・高速増殖炉・再処理施設という名前とイメージが出来る人は少ないかと思います。




僕らは何なのかよくわからないものに、お金をつぎこんでいるのです。







現在、国策として取り組まれているプルサーマル。



何度も言っている様に3月19日、正式に僕の住む町、島根県松江市の松浦正敬市長は「国が安全だと言うから」ということで、市民に理解のないまま受け入れてしまいました。


国が安全だと言うからと言いますが、国内のどこも運転していないプルサーマルに対し、何をもって、どういった根拠で安全なのかを、誰にでもわかる言葉で説明してもらわないのでは、市の長を務めるものとしては無責任極まりない言葉である様に僕は強く批判すると同時に、何なのか説明もないまま安易に受け流すメディアにも大きく不満を持っている次第であります。





僕は現在、原発やプルサーマルといった内容を勉強している真っ只中であります。



そしてここでは、プルサーマル計画って一体何なのかを現段階の僕の知識で伝えられたならと思い、書き始めてみました。




そして後から考えれば当然の話でありますが、プルサーマルとは何なのか?ということを調べたならば、「六ヶ所村再処理工場」と「高速増殖炉」の存在が浮かび上がり、それらは切っても切り離せない間柄であることが次第にわかってきました。





各誌の紙面で書かれているプルサーマル計画の説明はきまって、「使用済み燃料からプルトニウムを取りだし、ウランと混ぜて新しい燃料(MOX燃料)として利用する計画」と記しているだけで、知識のない僕からみたら何度読んでも意味が分からないという感じでした。







「使用済み燃料」



僕らが生活をしていれば毎日ゴミは出ていきます。それと同じ様に原発を運転している限りは廃棄物が出続ける様です。

この廃棄物には多量の放射性物質が含まれており、人の手によってしっかりと管理し続けなければ大気汚染や人体に影響が出てくると言われています。


原発で燃やす前とは違い、使用済み燃料には原発内で核分裂をしたせいで新たに生まれてくる放射性廃棄物が含まれている様です。



そして青森県の六ヶ所村再処理施設では、このゴミの中に含まれている放射性物質であるプルトニウムという物質を、わざわざ外に取り出す場所の様であります。



「プルトニウム」

わずか角砂糖5個の量で日本の人口全てを致死させる危険性があり、核兵器の材料とされています。長崎に落とされた原子力爆弾では、このプルトニウムが8キロ使用されました。
しかし、現在使用済み燃料からわざわざ取り出したプルトニウムの量は2007年の時点で43トンという想像を絶する量を日本では、非核三原則(核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず)があるにも関わらず、国内外に保持しているのです。


そして、六ヶ所村再処理工場が運転すれば毎年8000キログラムのプルトニウムが生産されることになるのです。



諸外国からは日本はプルトニウムを保持して核武装でもするつもりなのかと指摘されている様で、国際世論からは日本は非核三原則に違反すると強く非難されているみたいです。




ここで誰もが疑問に思うことだと思いますが、どうして日本は大量のプルトニウムをわざわざ生産したのでしょうということだと思います。






世界のウランの残量は後70年程度だと言われています。



このウラン資源がなくなれば当然、原子力発電所は機能しなくなります。

これは、石油を売らないガソリンスタンドの様なものだと思います。





そこで、ウランを核分裂(原発を動かした後)させて、生まれてくるゴミ(使用済み燃料)を再処理施設でプルトニウムを取り出し、高速増殖炉へ用いたならば、詳しい仕組みは難しくて分かりませんが、投入した以上の量のプルトニウムを得ることができるという「高速増殖炉計画」があり、この計画が実現したならば、ウラン70年の利用価値から1000年以上の利用価値に増やすことができるみたいでしたが、もんじゅの火災事故があってから運転中止となってるみたいです。


世界中の国々が高速増殖炉計画に飛びついたみたいですが、あまりのコストと、危険性ゆえに撤退したそうですが、日本だけはこの計画を未だにあきらめてないそうです。
そして現在、高速増殖炉計画が実現するのは早くても2050年頃であると言われています。




ここで一つ疑問に思うことが出てきました。





高速増殖炉計画が実現しなければ、六ヶ所村の再処理施設で使用済み燃料を再処理する必要はなくなるということです。



それなのに、再処理施設を本格稼動させようとしています。

本格稼動すれば毎年8000キロずつプルトニウムが増えていくにも関わらず。





因みに、六ヶ所村再処理施設が本格稼動したならば、通常の原発が1年間で排出する放射線量をたったの一日で排出することとなるのです。

そして通常の原発に再処理施設の放射能規定値を用いてしまうと、何と再処理施設は運転ができなくなってしまうのです。



この放射線量がどのくらいかと言うと、一年間で5000人が致死する量なのだそうです。


また、原子力情報室の調べでは、フランスの再処理施設周辺10キロいないでは、半径40キロ以上のところと比べ小児白血病率が2.8倍であることがわかったそうです。





六ヶ所村の広大な緑や海に大量の放射能が排出されている。国や原燃は決まって、微量ですから大丈夫だという。



ならば、国会議員の皆さん、電力会社の皆さん、あなたがたはまず、率先して毎日そこの原産品を家族で食べ続けてみてください。


きっとできないでしょう。









それてしまいましたが、43トンものプルトニウムを国は何とかしなければならない。





そこで考えられたのが、余ったプルトニウムを通常の原発で焼却処分してしまおうという「プルサーマル計画」です。


プルサーマル計画のはなしをする前に、松浦市長が国に要求したトンチンカンな事柄を一つ。「プルサーマル計画を受け入れるにあたり、国に対して、核燃料サイクルの確実の実施を求めます」。そう言いました。




前途した様に、再処理施設というのは高速増殖炉が動かなければ、わざわざ使用済み燃料(低レベル放射性廃棄物)からプルトニウムなどの高レベル放射性廃棄物を取り出すだけのゴミ処理場ならぬ、ゴミ増やし場と化すだけです。それも60兆円をかけてまで。




この松浦市長の発言は、まるで仕組みを理解されてないと個人的には受け取ってしまうものでした。


また、国や電力会社は何故、そこまでして再処理をしたいのか不透明すぎます。ひょっとして本当に核武装するつもりなのでしょうか?





プルサーマルはエネルギーのリサイクルだと、土石流の様に宣伝されていますが、実際のところプルサーマルを実施してもウラン燃料を1割程度節約できるというだけのことみたいであり、プルサーマルに対するコストの方が高いと指摘されています。


また、プルサーマル運転をした後にも通常の原発と同じ様に使用済み燃料は出ていくみたいなので、まるでリサイクルになってないことがわかります。


そして、そもそもがMOX燃料(プルトニウムとウランの混合物)用に設計されておらずウラン用に設計されたものなのであります。




プルトニウムはウランとは比べ物にならないほどの核分裂をおこし、わずか1ミリグラムの漏れで、通常の被爆線量1万8000倍に相当すると言われています。


そして、未だ日本で運転された例はありません。



これを設計30年を過ぎた島根原発2号基で(原発の寿命は30年といわれています)導入しようというのだから、末恐ろしいはなしです。






これら様に、現時点で僕がわかったことは、六ヶ所村再処理施設が稼動しなければプルトニウムは増え続けない。よって、高い建設費をかけ、仕方なしにプルトニウムを焼却する必要もなくなってくる。



現在、原発を運転している多くの国が、再処理政策から撤退している様です。そして使用済み燃料をそのまま処分する政策が主流となっているみたいです。




通常の原発から出る使用済み燃料と比べ、再処理した後の核燃料はケタ違いの放射線を放出し、30秒間も人間が側にいたら致死してしまう様です。それを思えば、通常の原発のゴミである使用済み燃料を環境にもっとも配慮した方法を見つけ出し、処分するほうがずっと安全だと思います。





高速増殖炉が稼動しない現在においては、わざわざ高レベル核廃棄物を作る必要性はまったくないのだと思えてなりません。


また、高速増殖炉が稼動したとしても、再処理の運転はどう考えてもするべきではありません。



繰り返しますが、1日で通常の原発1年分の量の放射能が排出されており、また、全国の使用済み燃料が運搬され、一時保存されています。




自分らの町が安全ならば、それでよいのだろうか?財政難の六ヶ所村は日本のために犠牲になってもいいというのだろうか?






これは他ならのぼくらの問題です。


ぼくらの無関心が政府を堕落させ、メディアを軟弱させたといっても過言ではありません。





通常の原発でさえも地震や事故に怯えながら稼動している。また、原発が稼動している限り、核のゴミは永久になくなりません。





現在、この国は自らの生活のために出した核のゴミを2万4000年先の地面深くに埋めてしまおうと言っています。




その処分場も未だ決まっていません。




いっそうのこと、国会議事堂の下にでも埋めてみてください。


それを彼らは、財政難の地方へと交付金をエサにたくそうとしているのですから、ひどい話です。





まず言えるのは、六ヶ所もプルサーマルも確実に白紙にしていくべきです。


これは電気があるないとは全く別の話であるから、この件に関しては原発批判にはなりません。


勿論、僕は通常の原発に対しても異論は沢山あります。


しかし、まずは誰が考えても道理が通らぬ、この問題は行われるべきではないのです。



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