五反田発リスボン行き急行列車

五反田駅からリスボン行き急行列車に乗ることを夢想する前期高齢者の徒然

2017・5・14

2017-05-15 09:31:32 | 日記
「これ、繕ってくれる?」と私が母に首まわりの縫い目が解れてしまったTシャツを差し出すと「だったら糸を通して」と母が針箱を取り出す。「まかせておけって」と母より24歳若い私は今日もまた針に糸を通すのに悪戦苦闘する。「今日も」と書いたのは、お気に入りで去年何枚も買ったこのTシャツは、私の頭が大きいのか、大げさにいうと着るたびに首回りがほぐれてしまうもんだから、そのたびに母に裁縫をお願いする訳で、「悪戦苦闘」というのは、24歳若くても今年70になる高齢者の視力は、小さな針の穴に糸を通すのは適さないからだ。そして15分ほどかかって私がやっと糸を通せた針で、母は30分近くかかって縫い目の解れを直す。大変だったら後でゆっくりやってくれていいんだよと出かける時間になった私は焦った口調で言ってみるが、聞こえたのか聞こえなかったか母は黙々と針を動かす。おかげで五反田のマンションの理事会は欠席することになってしまったが、こんな母と息子の光景も階は違うけど同じビルに住んでいるからできること。最近は毎朝シャワーを浴びて着替えをするので、汚れ物の洗濯まで母にお願いしてしまっている。母にしてみれば、94になって息子のパンツの洗濯をするとは思っていなかったろうけど、私にしてみても70を前にして下着の洗濯を母に頼むのがちょっとは恥ずかしくもあったりする今年の母の日。夕方、もう35年以上のつきあいになる女性編集者のYさんが来店。今回の引越しでは本はポルトガル関係といつか執筆予定の下山事件関係の資料と全国の分県地図と都内の区分地図と辞書を除いて全て廃棄処分にすることにしたのだけど、評論家佐藤優氏の著作が20冊以上あって棄てるのにためらいがあったので、Yさんには以前にも何冊か貰ってもらったことを思い出し、今回もそうしようと先日棚を運ぶ時についでに持ってきたのだけど、今日来て貰ったのはそれを口実に彼女と飲みたかったからだ。飲んで、これからの「私たち」のことを話したかったからだ。そんな風に書くと意味深に聞こえるし、お互い70歳と60歳になろうしていて、そりゃ確かにこの35年以上の間、お互いに配偶者がいても月に一度は会っていたような関係を続けてきたけど、夫婦でもなければ一緒に住んでいる訳でもないし、仕事でも関係しない間柄だとすると、お互いがポックリ逝っても知る手立てがないことに気づいて、それは何とも淋しく思えていたもんだから、これからは、この十年間彼女が編集者の傍ら続けてきた演劇の世界を片手間ではなくもっと広げて貰って、私とも一緒に芝居を作っていこうと「口説いて」みたら、Yさんは頷いてくれた。70歳になるまでにここテアトロジャージャンで宣言した10本の公演はできそうだとすると、それからを考える季節に私はきている。★テアトロジャージャン第十回記念公演「四階で火事が!三階で洪水が!(仮題)」作演出・桃井章 出演・浜田晃/岸本敏伸、桑原なお、大塚みどり、茂木英治/水沢有美・公演日時9月14日(木)~18日(月・祭)・料金3500円★テアトロじゃーじゃんのホームページが開設されました。過去の作品や今後の上演予定作品の情報が掲載。jerjan-hiroo4f.jimdo.comへアクセスして下さい。
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