goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

矢の根梵天花

2008年09月18日 | 08 花たち



【ヤノネボンテンカ・矢の根梵天花】アオイ科ヤノネボンテンカ属

3年振りの紹介になります。

ご近所にあった株がきれいさっぱり片付けられて以来、出会いがありませんでした。
野生化しているものが見られ、帰化植物的な存在になっているとの記述を見かけましたが、おじさんにとっては滅多に出会えない、珍しいアオイ科の花です。

敬老の日に出かけた駒沢公園近くの、暗渠になった呑川(のみかわ)駒沢支流の緑道に咲いていました。

南米原産の草本性低木(草のように見える低木という意味でしょうかね?)で、1~1,5mほどの大きさです。
ムクゲやフヨウなど、夏の間中彩りを添えてくれるアオイ科の木本のなかでは、小さいほうです。
花も5~6cmと程のよい大きさで、茶花として愛好されるのも頷けます。

全体は薄いピンクの花色ですが、中心の暗赤色の部分が、梅の花のように見えます。

花びらの外側の赤い筋模様が、なんとも可愛いんですよ。

「ヤノネボンテンカ・矢の根梵天花」の名前の由来は、葉っぱが鏃(やじり=矢の先の、突き刺さる部分)のような形をしていることと、花が同じアオイ科の植物で、主に熱帯地域に生育する「ボンテンカ・梵天花」に似ていることに因みます。

「ボンテンカ・梵天花」の名前は、原産地に因んだ「インドの花」とか、仏教用語的な意味で解釈すると「天上の花」ということになるんでしょうかね。

蕾も可愛いんですよ。

はっきり葉の形がわかる画像を撮っていなかったんだけど、辛うじてこちらでわかるかな。
細い葉っぱです。

3年前にはこの花を、「タカサゴフヨウ・高砂芙蓉」の別名で紹介しております。
もちろん間違いではありません。
あの時はタカサゴフヨウでいくつもりだったんですけどね。
なのに今回は「ヤノネボンテンカ・矢の根梵天花」になりました。

本名はヤノネボンテンカだと思います。属名からしてそうですからね。

でもそのことが理由ではないんですよ。

3年振りのご対面を果たしたそのとき、おじさんの口をついて出てきた名前が、ヤノネボンテンカだったからです。
何故ヤノネボンテンカの名前が出てきたのかは、説明不能。


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
へぇ~ (富山ばあちゃん)
2008-09-18 22:47:29
  悟郎さま
 きれいですね・・・。
 こんな花が、悟郎さんの目にはどんどん飛び込んでくるのですねぇ。
 今回の京都はまったく収穫なし。がっかりしています。何分、商店街の視察ですからシステムの勉強とか、人心の把握の仕方だとか。視察したと言ってもほんとの内情は不明だし・・・。
 二条城を見学しました。世界遺産です。豪華な襖絵、磨きこまれたうぐいす張りの廊下。
 それはどんなに美しくても、私の関心は他にあって、(たとえば庭園の植栽だとか)結局、不完全燃焼のまま帰宅いたしました。
 明日はゆっくり、畑の曼珠沙華とショウキさまの
赤と黄色のコラボレーションを見て、気持ちを奮い立たせてきます。
 うちのそばにもこんな花があればいいのに。
 ほんとに、きれい・・・
アオイ科の花 (悟郎)
2008-09-19 03:50:02
★富山ばあちゃん

京都は日帰りだったのですか?お疲れさまでした。
収穫なしでしたか。
何十年か前に行った二条城のことを思い出しました。
その頃血天井のことを知ったばかりで、伏見城の一部が二条城にも使われているとか、鶯張りの廊下の鳴る音とかのこと、蘇りましたよ。
仕事がらみで、団体行動だと、仕方ないですね。
自分の興味だけで行動する訳にもいきませんよね。

ヤノネボンテンカ、初めてでしたか。
アオイ科の花らしい、柔らかさと上品さがありますよね。
繁殖力も強くて、野生化しているところもあるらしいのですが、こちらでも、まだそこまでのものは見ていません。
いつか出会えるといいですけどね。
ヤノネボンテンカ (ポージィ)
2008-09-19 11:05:21
あら、3年前にもご紹介くださっていたんですね。
言われてみれば、タカサゴフヨウの名前にはぼんやり覚えが
あるような…ないような。
つい先日他の方のところでも拝見して、初めて見ました!と
コメントしてきたところです(^^;)

やわらかーい、いい色ですね。外側の赤い筋が、内側からは
ほとんど見えないんですね。でも、中心部の紅梅から滲んだように
うっすらとした赤が広がって。蕾も可愛いこと。
野生化もしているんですか?
いちども見たことありません。もっと野生化してくれないかな~ ヘヘ
野生化 (悟郎)
2008-09-20 00:31:27
★ポージィさん

そうなんです、3年前にアップしております。
タカサゴフヨウの名前には、なんとなく憶えがありますか?

あります、あります。
どなたかのブログで拝見していても、そのときは心底きれいだと思ってはいても忘れてしまい、別のところで拝見して、これって初めて見る花だなって思ってしまうこと。
やっぱり実物を見ないことには、血肉にはならないってことでしょうね(笑)。

アオイ科の花のなかでは、品の良さならかなり上位だと思っているんですけどね。
存在は主張しながら、涼やかな気品があるなと、そう思ってます。
その割りに逞しさも備えていて、野生化しているところがあるんだそうです。
小さなものでも根が深く伸びて、抜くのにも一苦労だそうですよ。

野生化、こちらにもお願いしたいです(笑)。
げ、 (noodles3)
2008-09-22 18:47:59
アオイと違うの?!

そういわれれば、木じゃないですね。。
フヨウ? (悟郎)
2008-09-23 00:40:38
★noodlesさん

アオイ科の花ですよ。

>アオイと違うの?!

ひょっとして「フヨウ」の間違いかな?
実物を見ると、一目で違いがわかります。

木ですよ(笑)。