goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

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臭くて悪いか

2009年08月07日 | 09 花たち



【クサギ・臭木 】クマツヅラ科クサギ属

北海道から九州、琉球列島に至る日本各地、台湾、朝鮮半島、中国などに自生する、落葉小高木です。
それほど大きくはなりませんね。3~4m、せいぜいが5mといったところでしょうか。

故郷宇和島ではアカメガシワと並び、生活に近いところにありましたが、こちらではそれほど多くは見かけません。
マイフィールドでも、確認している限りでは5~6本しかありません。
カラスアゲハが蜜を求めて飛び交っていた映像が、脳裏に焼き付いているんだけどね。

「クサギ・臭木」とは、なんともストレートな命名です。
葉や茎に特異な臭気があることから付けられた名前です。

確かに悪臭かもしれませんが、蔑むが如く、「臭い木」なんて言われたくないよね。
潔く受け入れるのも、ひとつの手ではあるけどね。

匂いの好みはそれぞれでしょう?
ニンニク臭なんて、いい例ですよね。
初めてキムチの匂いを嗅いだとき、顔が歪みませんでしたか?
それが今では、日本の家庭で消費される漬物の、№1になっていますからね。
クサヤの匂いを嗅ぐと、美味しそうだと思います。

一般に臭いと敬遠されるような匂い、もともと嫌いじゃないんですよ。
腐敗臭は、勘弁ですけどね。

クサギの葉が真夏の陽射しに炙られ、一層強く発する匂いを嗅ぐと、夏だなぁって、そう思います。
舗装されていない田舎道に、にわか雨がポツポツと落ちてきたときに立ち昇る日向臭い土の匂いは、郷愁そのもだし、打ち上げられた海藻類が強い陽射しに炙られ、磯臭い香りとなって漂ってくるのも、懐かしいな。
東京では、決して嗅ぐことのない匂いです。

永遠に続くことを願った幼き日の夏休み・・・
それを喚起させる匂いのひとつが、クサギの香りです。

 

 

実際には、鼻が曲がるほどの匂いはしません。
葉っぱを揉むと、強烈な匂いになるらしいんだけど、それはこの植物の生存をかかた生き残り戦術でしょうからね、揉んだあなたの責任です。

それよりも、花はきれいでしょう?
長いシベもおしゃれだし、赤い萼も可愛いし、青紫の葯は気品すらありますよ(ちと褒め過ぎ)。


過去記事でも書いていますが、クサギの若い葉を食べる習慣が、「わが家」にはあったんですよ。
宇和島の市街地(和霊町)に住んでいた伯母さんの好物だったらしく、その時期になると泊りがけでやって来て、母と採集していたのを思い出しました。
子供だった私は、食べた憶えはありますが、味の記憶がまったくありません。

高校の同級生など宇和島出身者の何人かに、クサギの葉を食べたことがあるかと聞いたところ、答えは全員NOでした。
というか、クサギそのもを知らないとの答えが大半でした。
画像を見せると、この木なら憶えがあると言ったのが半数ほどでした。
そんなことがありましたので、過去記事では、「私の田舎、宇和島では、この新芽を食べます」と書きましたが、今回は少々トーンダウンして、「わが家」と断りました。
もっとエリアを限定して、故郷の村(宇和島市三浦地区)でもいいかとは思いますが、データがありませんので、「わが家」ではということにしておきます。

ただクサギを食べる習慣は、日本各地にあります。
春の若い葉っぱを茹でたり蒸したりすると悪臭は無くなるので、水にさらして灰汁抜きをしたものを、お浸しや油いため、汁の実などにして食べるんだそうです。
若い葉っぱを乾燥させて、戻して使うというレシピもありましたよ。

是非とも食したいと思いつつ、早3年。
実現しないのは、身近にクサギの木が無いことが、いちばんの理由です。
だもんで、若葉の時期を忘れちゃうんだよね。

 
クマツヅラ科クサギ属で、同じくクサギと名付けられた他の花も紹介しておきましょうかね。


【ボタンクサギ・牡丹臭木】クマツヅラ科クサギ属

中国南部からインド北部にかけての地域が原産の、落葉低木です。
耐寒性もあり、こちらでは野に飛び出して野生化したものも見られます。
繁殖力旺盛ですのでね、まだまだ勢力拡大するでしょうね。

「ヒマラヤクサギ・ひまらや臭木」、「ベニバナクサギ・紅花臭木」の別名もあります。





【ゲンペイクサギ・源平臭木】クマツヅラ科クサギ属

ボタンクサギに比べると、こちらには滅多にお目にかかりません。
06年の初対面以来、今回見かけたのは3個体目です。

西アフリカ原産の常緑蔓性小低木で、日本には明治中期にやってきています。
最低温度が7~8℃はないと越冬出来ないようですのでね、こちらでは露地植えは無理ですね。
今回出会ったのも、鉢植えでした。
こちらは野生化することは無いでしょうね。

鮮紅色の花冠と白い萼を、源氏と平家に見立てたのが名前の由来です。

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7 コメント

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Unknown (ロッキーママ)
2009-08-07 08:44:56
クサギの花可愛いですよね。
実がついた時が一番好きです。
若葉を食べた事はないですが、山菜として食べる見たいですね。

ゲンペイクサギは5月頃から、ゲンペイカズラの名前で園芸店に出回ります。
寒さに弱いのが残念ですが、すごく可愛い花ですよ。
クサギの臭い。 (noodles3)
2009-08-07 12:48:35
いい臭い、嫌、匂いだと思います。
少なくともニオイバンマツリより断然いいです(笑)。
食用としての知識がなかったので、無論葉っぱを揉むなんてしたことはありません。
わざわざ匂いを落としてまで加工しても、栄養分は残るんですかね?

ゲンペイクサギ。
初めて見聞きしました。
これ、可愛いですね♪
コメントありがとうございます! (goro’s)
2009-08-08 00:43:55
★ロッキーママさん

クサギの花がこんなにきれいだということは、花を追っかけるようになって初めて判りました。
子供時代から馴染んでいましたが、咲いているのを見ても、肝腎の花を見ていなかったんでしょうね(笑)。
青い実は、これはきれいですよね。
赤い萼とのコントラストが、一段と青い実を引き立てますよね。

若葉を食べてみたいと思いつつ、機会に恵まれないでいます。
来年こそです(笑)。

ゲンペイカズラの名前で流通しているんですよね。
見る限りでは、蔓性植物とはとても思えないんですけどね。
紅白のコントラストが、鮮やかです~~

★noodlesさん

クサギと名付けられた割りには、それほど強烈な匂いでもありませんよね。
ハハハ、ニオイバンマツリには、よほど酷い目にあったんですね。

野草系を食すときは、灰汁抜きをしっかりやらないといけないものが多いです。
少量なら問題なくても、それなりの毒が含まれていることがありますのでね。
栄養価云々というより、季節感を楽しむのが山菜だと考えればいいんじゃないでしょうか。
もちろん何らかの栄養素はあると思いますよ。

ゲンペイクサギ、初めてでしたか。可愛いでしょう。
耐寒性の問題で露地植えは難しいので、鉢植えにものが多いでしょうからね。
noodlesさんの目には、なかなか届かないかもしれませんよ(笑)。
う、う、思い出した! (富山ばあちゃん)
2009-08-08 21:47:53
 悟郎さま

お久しぶりです。
もう、忙しいの何のって・・・・
例によって、野暮用ですけど。源平臭木が正しいのですか?。昨年の旅行で、彦根城のそばの小さな花屋さんに並んでいて、大喜びで買って来て初雪に逢わせてしまって、あえなく枯れた花。源平カズラと書いてありました。
白い花?萼かな? 透きとおるような白さと真っ赤な花びらの美しさ。返す返すも残念です。

臭木、うちの畑にあるんです。新芽を取ってきて湯掻いて食べようとしたけど、スゲェー不味かった。これって灰汁だししなければいけなかったんだ…。
はじめて知りました。富山でも能登に近い氷見の海岸部では食べるそうです。来年はあく抜きして食べてみます。
花は芳香があって、臭木と別物みたいです。

牡丹臭木はもう、お手上げです。増えて増えて、もう。
わが畑は今や、牡丹臭木に席捲されて、桃色の花盛りです。ちょっと横をすり抜けただけで、くさい、くさい、だから目の仇にしています。

夏水仙とアフリカハマユウのコラボで畑は夢のように美しく、負けるものかとトリトマが何本も松明を上げています。クララの実莢が高見の見物で、それをシャラシャラと笑って見ています。

早く選挙、終わらないかなぁ~ ~
夏の庭 (goro’s)
2009-08-09 00:17:28
★富山ばあちゃん

お忙しそうですね。お久し振りです。

正式名はゲンペイクサギだろうと思いますが、ゲンペイカヅラの名前で流通しているようですね。
どちらでもいいんだと思いますが、私には蔓性には見えないので、ゲンペイクサギと呼んでいます。
買ってきたもの、雪にやられちゃいましたか。
寒さには弱いので、こちらでもほとんどが鉢植えで管理しているようですよ。
紅白のコントラストが華やかですよね。

クサギ、富山ばあちゃんの庭にあるんですね。
そうでしたか、食べてみましたか。
ハハハ、しっかり灰汁抜きしないと、口が曲がっちゃいそうですね。
そうそう、検索してたら氷見のほうでは乾燥したクサギの葉を売っているようですね。
料理のレシピもいくつか出ていましたよ。
花はいい香りですよね。

ボタンクサギを管理するには、ひたすら新しく出てきた芽を抜き続けるしか無さそうですね。
こちらの公園にも大群落がありましたが、きれいさっぱり処分されたと思っていたら、次の年にはしっかり新芽を出して、花も咲きましたよ。
物凄い生命力です。

富山ばあちゃんの庭は、夏の花たちの競演ですね。
この夏は冷夏の傾向が見られますが、それなりに頑張って咲いてますね。

解散から選挙までが長過ぎですよね。
お身体に気を付けて、頑張ってください~~
Unknown (smoketree)
2009-08-09 00:53:28
悟郎さんの遥か昔の夏休みをおもいだす~クサギなんですね。
よく、あの青い実を花生けに使ってあるのを見ます。
でも、花がこんなに綺麗だなんて知りませんでした。
山庭に行く途中にもあるようですから、こんど観察してきます。
においも・・・・
この実で草木染めもするそうですよ。
食べられるんだ~~!
でも、なんか食べたくないなぁ・・・(笑)
縹色 (goro’s)
2009-08-09 02:46:53
★smoketreeさん

すっかり忘れていたんですけどね、花を追っかけるようになってクサギと再会?したとき、この匂いは夏休み中に嗅いでいたんだって、タイムスリップしちゃいました(笑)。
青い実を花材にですか?
言われれば納得です。
インパクトありますよね。

山庭の途中には必ずあると思います。
花時期が問題ですが(こちらではほぼ終りかけです)、機会がありましたら可愛い花を見てやってください。
青い実で染めると、縹色に染まるんだそうですね。
きれいでしょうね~~

若葉は食べられるんですよ。
かなりの曲者だろうと思ってます(笑)。

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