飛来飛去 ~風の吹くまま~

中国・遼寧省瀋陽在住歴十数年。
最近ネタぎれ気味ですが、何気ない、でも誰かに話したい日々の発見を綴ります。

シェアリング

2017年07月13日 | 中国・瀋陽 暮らしの中から

中国の今一番の流行といえば、やっぱりこれ!

 

 

シェア自転車!

 

最近、大学の構内でも街中でも、あちこちで見かける。

近くに空いている自転車があれば、それに乗ってピューっと行って、好きな所で降りられる。

地下鉄の駅から職場までとか、歩くにはちょっと遠いし、車に乗るほどでもないしという距離には、とっても便利。

渋滞も関係ないしね!

 

でも、このシェア自転車の話、実は、ずいぶん昔に私はこのブログに書いている。

(過去記事はこちら → 「誰が乗るの?」 )

 

あの時、「良いアイデアだけど、誰が乗るの?」と思ったとおり、いつの間にかフェイドアウト....

年配の方なら「中国=自転車」というイメージだと思うが、きょうび瀋陽の街で自転車の大集団なんて見ることはない。

 

ところが、今年になって、突如あの自転車がよみがえったのだ!

今回は中国全土でブームになっており、若者が自転車に乗る姿も日常的。

 

以前と何が違うのか?

 

普及した一番の理由は、何と言っても、みんながスマホを持つようになったこと。

携帯電話(ガラケー)じゃなくて、スマホ!

この自転車を借りるには、まずスマホに専用アプリを入れて個人情報を登録。

そして、QRコードをスキャン。

すると、鍵が開く。

料金ももちろんスマホに登録してある銀行カードから自動引き落とし。

キャッシュレスで即決済!

この自転車は、30分0.3元(約5円)

瀋陽のバスが1元、タクシー初乗りが8元なので、その安さは一目瞭然。

そして、近くに自転車があるか探す時も、スマホのGPS機能が役に立つ。

シェア自転車の運用に人員を派遣する手間がかからず、利用から支払まで、スマホ1つで全て管理できるところが、今回のヒットの一番の要因だろう。

それに、若者はやっぱり新しい物が好きだから、スマホでスキャンして、自転車に乗るという行為をやってみたいだろうしね。

 

もう一つの要因は、この自転車を企業が提供しているということである。

企業は、自転車を提供し、この自転車を利用したいと思って登録する人はデポジット(預かり金)を払う。

はっきりとは分からないが、人口が多い中国で、みんなが一定額を払えば、企業にはそれなりの資本が集まり、それを運用することができる。

自転車に広告を貼れば、宣伝にもなるだろう。

また、自転車の利用情報は全部コンピュータで管理されているから、どんな人がどこへ移動しているか等のビッグデータが収集できれば、それもまた次の利益を生むだろう。

私は最初「こんなに自転車をいっぱい置いて、何の得になるの?」と思っていたが、こう考えるのは、やっぱり凡人。

頭の良い人が考えることは、違うんだな~

行政優先で「環境のために」と言っても、なかなか普及しないかもしれないが、お金のためとなると、人間、必死になるのかも。

 

しかし、問題がないわけではない。

やっぱり一番の問題は、放置自転車。

好きな所で乗り捨てられるというメリットがある一方で、道路に自転車が散乱するというデメリットもある。

テレビで見た情報では、地下鉄駅付近に百台以上の自転車が溢れ返り、近くのバス停でバスを待つ人や交通の妨げになっているそうだ。

瀋陽では、まだそこまでの光景は目にしていないが、やはり歩道を塞ぐ自転車が目に付くようになってきた。

うちの大学には地下道があるのだが、何故か地下道にはたくさんの自転車が止めてある。

階段を押して上がるのが面倒になったのか?

もちろん溜まり過ぎた自転車を回収して、多くの人が利用しそうな所へまた持って行って、きれいに並べるスタッフもいるらしいが、何にせよ、駐輪の問題は何とかしなければならない。

 

それに、故障して修理が必要な自転車が山積みされている映像もテレビで見た。

バーコードを傷付けたり、鍵を壊す不届き者もやっぱりいる。

ルールを守っている人が大半だが、マナーの問題も重要だ。

 

そして、この自転車の出現で一番困っているのは、タクシー運転手達だろう。

いくらタクシーがバスの8倍だと言っても、日本人よりは気軽にタクシーを利用する中国の人たち。

それが自転車に取って代わられたら、たまったもんじゃないだろう。

 

瀋陽では、初め、この緑の自転車をよく見たが、最近では、青やらオレンジやら、何社もバイクを配備しているらしい。

 

はたして、来年の今ごろ、シェア自転車はもっと普及して、庶民の足になっているのか?

それとも、哀れな自転車がごみの山と化しているのか?

 

サービスを提供する方も利用する方も、「今」という波に乗ったもん勝ちということなのかな~。

 

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