≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ by ごろー

洋楽ロッククラシックの偉大なる500曲を勝手に選びます。≪たのむから静かにしてくれ≫改題。

No.233 ザ・バーズ/ゴーイング・ノーホエア (1968)

2017-05-03 | Weblog
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その233
The Byrds - You Ain't Goin' Nowhere

ストーンズが『ベガーズ・バンケット』を録音していた1968年の春、米国ではバーズがナッシュヴィルで『ロデオの恋人』を録音していた。
カントリー・ミュージックをロックに取り入れることを試みた画期的なアルバムの制作が遠く離れた英米で同時進行していたのは興味深い。

偶然なのか、なにかきっかけがあったのか。
あるとしたら、その2年前にボブ・ディランがロック史上初となるナッシュヴィル録音のアルバム『ブロンド・オン・ブロンド』を発表したことかもしれない。
このアルバムの影響というのは有り得ることだろう。

しかしディランよりもストーンズよりも、バーズはもっと大胆に、「カントリーの要素を取り入れたロック」などではなく、もう「ほぼカントリーみたいなロック」をやったのである。

当時バーズは年2枚ぐらいのペースでアルバムを出していて、この68年はなんと3枚も出している。
そのうちの1枚である『ロデオの恋人』は、カントリー・ロックというジャンルを誕生させる画期的な名盤となった。
そのアルバムの冒頭を飾るのがこの曲である。

カントリー・ロックというスタイルがわかりやすく、比較的とっつきやすくて、わたしが大好きな曲ということで選んだのだけど、しかしながらまたしてもこの曲はボブ・ディランの曲だ。
このブログでバーズの曲を取り上げるのもこれで3曲目だけれど、今のところ全部ディランの曲というのもなんだか能の無い話で心苦しい限りだ。

そのディランはこの翌年にふたたびナッシュヴィルで、ジョニー・キャッシュまで担ぎだしてカントリーアルバムを制作し、その後もグラム・バーソンズ、CS&N、ニール・ヤング、C.C.R.、グレイトフル・デッド、イーグルスなどが中心となって、カントリーとロックを様々な形で融合させ、新しいサウンドを創造していった。

バーズの正式メンバーとしてこのアルバムのみに参加しているグラム・パーソンズは、当時22歳ながらカントリーミュージックに造詣が深く、彼の主導の下で『ロデオの恋人』は制作された。
60年代はイギリス勢に押され気味だったアメリカンロック界に風穴を開け、70年代の隆盛につなげるきっかけとなった男がグラム・パーソンズなのかもしれない。

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