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なぜ学校は作業をさせようとするのか?

今年の算数の問題を見ていて、学校が子どもたちに作業をさせようとしている、という意図を感じることが多かったように思います。

問題を見ていて、うん、これはどうやって解くか?と思うことは多々あって、考えるきっかけをつかむためにまずは書き出してみる。

すると、意外な規則が出てきたりするのです。

これは、単なる受験テクニックとはちがいます。

どちらかといえば、単純に書きだすのは愚の骨頂、みたいな感覚があるからこそ、それを逆手にとっているといってもいいかもしれません。

で、ここにきてなぜこのような問題が増えてきたかを考えてみると、いわゆる学問的なアプローチを意識しつつある、ということだと思うのです。

これまで、どちらかといえば「小学生でもできる問題」という視点でいろいろとこねくり回していた部分が算数にはあったわけですが、実際にデータを取ってみて、その中から何等か共通すべき特徴、あるいは推論できる式のようなものを見つけだし、結論を導こうという思考のステップみたいなものを試そうとしているのでしょう。

それは中学に入ってから、いろいろな場面で必要となってくる。例えば実験をしたり、動植物を観察したり、という中から何かを見つけ出す、ということを学校でも頻繁にやるようになっているわけで、それに耐えうる人材を求めようとしているのかもしれません。

でも、これはこれでいいことだと思います。

そうやって地道にやったことの中から、万能細胞の発見のようなすばらしい成果が生まれたりしているわけですから、そういうことも子どもたちには意識してもらいたいと出題者は思っているのでしょう。

子どもたちにも大いにそういう練習をしてもらいたい。

まずは書いてみよう、は決して悪い方法論ではないということを体得してもらえればと思います。

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