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算数がきらいな子(1)

算数は、合格者平均と全体の平均のかい離が一番大きくなる科目なので、受験では算数が強い子が有利になりやすい、とされます。したがって、私自身も算数の勉強を中心に組み立てることをお薦めしているわけですが、算数を勉強しなさい、と言ってもなかなかやらない子がいます。

「算数がきらい」

勉強するとなると、社会とか国語とかにすぐ偏ってしまう子。社会の勉強がおもしろくなったり、国語の文章を読むのが好き、という場合ももちろんあるでしょうが、こういう子は明らかにどこかで「算数ができない」と思っているフシがあります。

では、どうして「算数ができない」と思うようになったのか。

原因は四則計算にあることが多いのです。

小学校のころに割と早くから四則計算ができるようになっている子は多くいます。たし算、ひき算、かけ算ぐらいまでは順調だったかもしれない。九九もそんなに苦労しなかった。しかし割り算あたりから怪しくなり始める。そして、塾に行き始めて早くに小数や分数の計算に入ると、充分な練習を経ぬまま塾のカリキュラムが進む。

となりでスラスラと解いている子がいる一方で、自分が解けない、ということがわかるから、その辺から気持ちが前向きでなくなるのです。

実際に塾のカリキュラム進行が早いので、学校とはまったくかみ合わない。したがって小数とか分数の計算の練習を充分に積み重ねないまま進むことになり、だから算数ができない、と思うようになってしまうのです。

じゃあ、計算の練習をやれば、ということになるわけですが、前にもお話した通り、算数の計算問題ぐらい、つまらないものはない。

分数と小数の混合算なんて、5題見るだけでもいやになってしまう。だから進まないのです。

先日、計算問題は1回3題とお話しましたが、この方法はそういう子どもたちを指導していて見つけた方法なのです。

「3題なら何とかなる。」

という気持ちが出てくるらしい。それを毎日やっているうちに、少しずつ自信が出てくる。

「できない」と思ったことが「できる」に変れば子どもたちは前向きになります。

だいたい、最初に計算塾辺りで先に進んでいて、その後進学塾にポンと変わった時、カリキュラムのギャップや進行の速さのギャップでつまづくことは多いのです。こういう基礎の部分はじっくり時間をかけないといけないが、さすがに塾で計算練習をたくさんする時間はないでしょう。

その分家で少しずつ練習を積み重ねることが必要なのです。

さて、そうやってまず計算の壁を突破した子が次にぶつかる壁があります。

それが知識の壁ですが、これについては次回に。

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