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お説教

私の教室にはテストクラスがあります。

毎週、カリキュラムなしにテストをする。入試と同じ形式です。そして4教科にわたり、採点してすぐに答案を返し、解説します。

一方、過去のデータがあるため、子どもたちの進捗状況がすぐわかる。合格者のレベルはこのくらい。だから、あと何を足さなければいけないか、というのが指導側で把握できるクラスなのですが、このクラスで昨日、私はちょっとお説教をしました。

「毎週、このクラスは4教科のテストをしています。ただ、君たちの答案を見ていると、あまり進歩がない。変化がない。君たちは、今日は、こういうことに注意してテストを受けようという気持ちがありますか?」

と、文章にするとこういうことなんですが、聞いている本人たちは、
「そんな、おだやかな口調ではなかったよね」
と思っているでしょう。

そう、テストを受けるにあたって、習得していかなければならない技術があります。例えば、与えられた余白をどう使うか。ミスをおこさないために、どういう問題の解き方をしなければならないか。そういうことについて、意識をしていかないと、進歩はありません。

例えば解くのが遅い、という子がいます。普通の子に比べて7割ぐらいしかできない。しかし、7割が全部○であれば、70点はとれる。十分合格ラインでしょう。こういう子は、急ぐべきではないのです。むしろ正解率を上げることに重点を置く必要がある。だからあわてないで、7割でいいから、なるべく○をたくさんもらうようにしよう。そういう意識で問題を解けば、また違った合格の道筋が見えてくるでしょう。

ただ、試験を漠然と受けてはいけません。今回のテストではこういうことに気をつけよう。こういうことを試してみよう。その繰り返しの中で、子どもなりのテストの受け方というものができてくるわけです。

次の模擬試験に向けて、具体的に何を目標にするのか、どういうことに注意して試験を受けるのか、子どもたちと話して決めていきましょう。そちらの結果を確認することの方が、合格可能性よりも大事なことだと私は思います。

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