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まず1科目を合格レベルへ

第一志望は決まったが、模擬試験や月例テストの成績を見ると、合格はほど遠い、と感じられることがあるかもしれません。

で、こういうときに、私はまず1科目を合格レベルへ、という勉強法をお勧めしています。

今の塾は、指導する先生が科目別に分かれている。だから、算数の先生は、算数のことしか言わない。ということは、科目に差がないのです。塾の方としても、各科目を均等に扱うので、科目のバランスを尊重する傾向が強いのです。

そうなると、どの科目にもそこそこ力を入れることになるので、4教科とも合格レベルに達しない、という状況が出てくる。しかし、合格レベルに達しなければ意味がないのです。

だから、まず1科目、合格レベルに達する勉強をやってみると良いのです。つまり、それだけ時間とエネルギーをかける。

1科目でも突破できれば、あとは他の教科にも、それだけのエネルギーをかければいいのですが、実は1科目突破してしまうと、あとは案外難しくはなくなります。というのは勉強のコツも学校別の傾向の押さえ方もわかってくるからです。

今は、こういう勉強がやりにくくなってしまった。1人の先生が4教科教えていると、こういうことが許されたが、4人の先生に習ってしまうと、「先生の宿題はしばらくやりません。」なんて言えないから、困るのです。

でも、「この科目は自分は合格レベルに達した」という自信は、子どもたちに必要なものだと思います。どれも達していないと子どもだって「希望」が感じられない。しかし、1科目でも突破できると「もしかすると他の科目でもできるかもしれない」という積極的な気持ちに変わり、それが合格への道を開いてくれるからです。

科目について言えば、一番良いのは算数だが、それはどの科目であっても構いません。

以前、社会ばっかり勉強する子がいました。歴史が好きで、社会の点数だけがダントツにできた。志望校の合格ラインを突破していたのは「社会」だけです。

「君はねえ、社会についてはもう僕を超えたね。」

私は4教科を教えていましたから、その子にそう言いました。

「社会で越えられるんだったら、算数でも越えられるんじゃない?」

という話をしたところ、本人も感じるところがあったのでしょう。それから算数も勉強した。しかし、「社会」ができるという理由は、当然「社会」を勉強したからであって、「勉強する実績」をを持っていたのです。その実績に照らして、算数もやったら、算数の点数も上がってきた。そうなると、あとは簡単で、それを理科と国語に応用していき、無事、第一志望に合格しました。

ある成績ラインを超えるためには、やはりある程度時間をかける必要がある。その時間をかけられていないから、成績が上がらない、という面はやはりあるのです。

だったら、時間をかけてみるのも一つの方法ではないかと思います。

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