Arcam Books  古本漫画、中古CDまみれの日々

人間いつかは死ぬものです…だったら人生楽しみましょう!良い音楽・笑える漫画・いい女に囲まれて

『東京命日』  島田虎之介

2005年01月31日 | オススメ漫画




稀代のストーリーテラー、島田虎之介による待望の新作が

遂に登場、早速GET致しましたバイトMでございます。


かなりの完成度に驚愕させられたこの方のデビュー作『ラストワルツ』以来、

いつ新作が出るのやらとじりじり待ちわびつつも、

べらぼうに密度の濃い作風(詳しくはアーカム書評)を維持するのは

至難の業に違いなく、いつ連載休止にならないとも限らない危うさに

アックス連載中の本作は極力読まない様にしてきたのですが。


・・・・・いやぁ、全くの杞憂でした。


相変わらず密度の濃い作風で期待を裏切りません。



『東京命日』

というタイトルから映画好きならピンとくると思われますが、

この作品は映画監督小津安二郎の命日、12月12日に彼を偲んで

各地から様々な人々が集う北鎌倉で幕を開けます。

ここから主要な登場人物の人生が時には街中ですれ違うことで、

時には肉体を交えることで交差するという、いわゆる

群像劇のスタイルになっています。

なんじゃそりゃ?と云う方は、

ロバート・アルトマンの『ショートカッツ』とか、『マグノリア』なんかを

思い出して頂ければイメージし易いのではないかと。


まず作者自身に紹介される1人目の主人公は

誰にも看取られぬまま孤独に死んでいった

同僚の死をきっかけにして、有名人の命日に集う人々の

ドキュメンタリーを撮り貯めている小林清。

彼は東京の某大手TV局は下請けプロダクションに入社したばかりの

アシスタントディレクター。


その彼のクライアントが、強引なやり口で業界内では嫌われ者の

カリスマCMディレクター安土四十六。彼もまた、強大過ぎる父親の権力の前で

本当の自分を押し隠したまま仕事に奔走しています。


そしてふとした拍子にそのカリスマCMディレクターとベッドを共にする事になる

人気ストリッパー、藪ケイト。彼女は死してなお幽霊となって追いかけてくる

ストーカーの陰に怯え、東京中を逃げ回っています。


他にも幼い頃両親と死別し、姉の手で育てられた調律師や、

師と仰ぐ人物の自殺から立ち直れないでいるCMプランナー等、

ありとあらゆる人生を背負った人物が入り乱れ、お互いの存在に気が付かぬまま

通り過ぎて行きます。


個人的には藪ケイト(恐らく人気度は彼女がダントツでしょう)が

ツボに来ました。

夜中に独りで小津安二郎の映画を観ながら号泣する姿が、

もー、可愛いいやら切ないやら(笑

「泣くな泣くな!」と頭ぐりぐりしてやりたくなります(変?

セクシーな厚い唇も瞼に焼き付いて離れません。


そしてもう1つ忘れてはならないキイツール?が

バニラエッセンスの小瓶。

この小瓶の存在が『東京命日』の大きな謎であり、同時に主軸でもあるのです。



沢山の愛すべき名もない人々がどのように出会い、お互いの人生を

どのように変えて行くのか。


ワクワクしながら読んで欲しい、珠玉の作品です。




関西実践会飲み会

2005年01月26日 | しゃちょう日記
今日はひさびさOSMCの会議でした。

関西のネットショップ経営者が集まって、日々の仕事の実践内容の発表

やディスカッションできる場所を提供してもらってます。

前回がはじめての出席で「結構人数いるんだなあ~」

という感じでしたが、今回はさらに1.5倍ぐらいはいたんじゃないでしょうか?

緊張しましたが自社の今期目標とネット業界展望という形で

会員さんの前で発表しました。緊張してうまくいえませんでしたが

とにかく、言いたいことはいえましたし、そこから話題が少しでも広がって良かったです。



そしてその後の懇親会、2次会もSEOの話題、電子マネーedyネタ、

携帯フルブラウザネタ、エンジニア採用ネタといろんな話題で盛り上がりました。

日ごろ誰にも相談できないWEBMASTERなネタがバンバン登場して気持ちE~です。



で、だんだん酔っ払って・・・

2次会終了後、実践会で盛り上がった電子マネーedyを使おうということで、

11名でam/pmに押し寄せて、

レジを取り囲みedyからお金が引き落ちる瞬間をみました。(写真参照)

(apのヤマンバギャルなバイトのお姉ちゃんもかなりうざがってました。

「なんやねんこの酔っ払いのオタ集団は・・・」って感じでしたね(笑)

「シャリーン」というedy特有の決済時の音声はみんな、やかましすぎて聞けませんでしたが

なんか未来を感じる瞬間でした。来月あたりはボクも

edyカードつくろっと。


PCパワーアップ!

2005年01月23日 | しゃちょう日記
自宅マシンまた改造しました。

ハーバーのソフマップを買い物カゴを持って2時間ほど物色。

最近自分がハードおたくだってことに気付いてますが、今日も6万もパーツ買ってしまいました・・・

今までも、買ったわ良いけど「やっぱ、これいらんかったわ」っていうのも一杯ありますからね。


とりあえず不安定だったMAXTOR製の160GBHDDをSEAGATE serial-ATA接続のHDDに換装。

いったんコピーコマンダーで旧HDDを新HDDにコピー。

2時間ほどかかりましたが、ATA接続のHDDをS-ATA接続のHDDにコピーしても

認識はちゃんとできました。

でBIOSのUPdate&SATA仕様に設定変更。

うちのマザーはintel製で、起動ディスク(フロッピー)からでなくとも

BIOSのUPGRADEができて助かった。

で、ついでに半分は気分的なものなのですがCPUクーラとヒートシンクを

純正からクーラーマスタ製のものに交換。


これがすごく大変でした。

基本的にここの会社、商品説明書ないし、WEBにもまったく表記されてなかったので

どれがどの部品なのか推測していかないといけないし、

しかも純正品はずすのにマザーボードをいったんはずさないと、クーラが取れない仕組みに

なってた。

なんだかんだで作業終了まで3時間ほどかかちゃいました。。。

んー、でも、調子は良いとみた。


SEAGATEのバラクーダっていうHDDは静かで高速で安定してていいですよ。


花沢健吾 『ルサンチマン』

2005年01月21日 | オススメ漫画

やたら寒い年始となりましたが、

皆様如何お過ごしでしょうか。

遅ればせながら、新たな一年の挨拶とさせて頂きます。

今年もアーカムブックスをごひいきに!  



私バイトMは昨年に引き続きアーカムメルマガのライターとし

て続投決定のようです。(実はいわゆる放し飼い状態?)

こうなったからには私も腰を据えてときにはピリリとスパイ

スの効いた批評を、ときには気楽に読める軽口等を、今年も

皆様の元へお運びするべく努力してまいりますので、何卒宜

しくお願いします!




というわけで、前回メルマガでちらりとお伝えした花沢健吾

氏のコミック『ルサンチマン』について今週は少々。


そもそもこのコミックに興味を惹かれた理由は

作品内容とは全く別の処にあるんです。

哲学を少々かじった方ならピンとくるのではないかと思われるのですが

タイトルの『ルサンチマン』という単語は、もともとは

近代哲学の言葉なんですよね。

ドイツの哲学者ニーチェの『道徳の系譜』と云うえらく難解な

哲学書があるんですが、確かその本でこの言葉が登場するんです。

一言で説明すると

「社会的に立場の弱い人々が強者を憎むこと」とでもなるの

でしょうか。

なんだか聞いててあんまりいい気分のしない言葉でもあります。


このコミックの舞台はいわゆる仮想体験のネットワークが実

現している近未来の日本。

経済状況は完全に二極化し、現実社会からはじき出された

人々は五感の全てを使ってゲームに没頭することでなんとか

生き長らえています。


主人公はまったくもってうだつの上がらないオッサンなんで

すが彼がひょんな事から参加したネットワークゲームで

現実では果たしえない恋愛を体験する、という物語。

それに加えて『ルサンチマン』なるタイトルですからかなり

あけすけですよね。

読み始め当初はシニカルで毒のある内容だと踏んでいたので

すがしかしこれが予想に反して悲しいのなんの。


主人公は仮想現実の女の子とセックスしたくてたまらないの

ですがその為には神経系統を刺激するためのボディ・スーツ

や、その他怪し気な拡張ツールが必要なんです。

しかしそれはお約束のように高価なものばかり。

彼はそれを手に入れるためになけなしの給料を片手に

奔走するわけです。その様がとてつもなく情け無く、胸が痛

くなります。


しかしそうまでして手に入れた非現実(アンリアル)の世界

ですら競争原理に支配されているのが皮肉なんです。

ゲーム内ですら主人公は絶えず強い者の脅迫に怯え、

弱い者を食い物にしようと近づいてくる貪欲な企業の誘惑に

晒されます。

彼に安住の地はないのです。


昨年のベストセラー『負け犬の遠吠え』はあくまで自嘲レベ

ル、冷や汗かきながらでも余裕を見せていられる程度のもの

ですが、『ルサンチマン』の世界ではそんなのメじゃありま

せん。

まあ現実社会においても既に持つものと持たざるものの差は

激しくなってますからね、

そりゃあと5年もこんな状況が万が一続けば、

社会は完全に二極化(経済的能力・性的パートナーの獲得能

力に限らず)するでしょう。

私は持たざるものに半分足をつっこんでいるので、

つい弱い方に肩入れしちゃうわけです。


しかし『ルサンチマン』が示唆するのは、

恐らく持たざる者たちの傷の舐め合いではありません。

現実にコミットし、克服し、カタルシスを得ることでしか、

持たざる者たちは救われ得ないのは解りきったことですから

ね。



近日発売の最終巻で、タイトルが意味するものが明らかにさ

れることを、私は期待しております

ルサンチマン Buy Amazon


アーカム第8番目の従業員

2005年01月20日 | しゃちょう日記
アーカムの配送担当のマメちゃんです。

通販事業をしてると運送業者との連携が

かなり重要です。

うちは佐川と契約してるんですがその担当者がかわっちゃうんですよね

アーカムが配送品伝票も納品書もすべてメールからコピペ(爆)

で作ってた時代からのお付き合いの担当者。

かなりさみしさも感じます。。。

ルートが変わるということで、ブログにのせてみました。

foreverマメちゃん!

どんとダムに釣りしにくるときは寄ってね!

今までアーカムのわがまま聞いてもらってありがとさんでお疲れさん。



PS そうそう、O室さんの歓迎会&マメちゃん送別会しましょ→スタッフ全員

新システムがうまく作動しない!!!

2005年01月17日 | しゃちょう日記
BtoB用の新システムがうまく動きません。

一括納入商品をWEBから一気に在庫引き落としするはずが、

在庫が更新されません。。。^^;

まあなんとか乗り切るでしょうがちょっと不安。

本番明日に控えSEとスカイプでやりとりしながら・・・

徹夜ですか?今日は・・・

これが動けば明日からちょっと楽になるんだけどなあ。


新倉庫!

2005年01月13日 | しゃちょう日記
来るべき2,3月の大量仕入れの時期を前に調達した第3倉庫の

棚作りを急ピッチで実行してます。

というのも、某大手古書店からの漫画喫茶用の商品発注が定期的に来る予定に

なったのです。

年度頭から幸先よいスタートをきれました。

WEB在庫とは非連動な倉庫ですが、やはり単品管理して対漫画喫茶用商品として

稼動する予定です。

今のところアナログなピッキングとシステマティックなピッキング方法と半々。

受注内容や数量の様子を見ながらここの倉庫もロケ管いれたいなあと思ってます。

あけましておめでとうございます。(新年の抱負-しゃちょうばん)

2005年01月07日 | しゃちょう日記
あけましておめでとうございます!

昨年もなんとか業績を伸ばすことができました(ちょっと目標値はたどり着きませんでしたが)

今年はさらなる目標値を設定しちゃったのでなんとかクリアしたいと思います。

今年度 月商800万(瞬間最大風速で)
発送個数 月間2285個 (76個/1日)
買取金額 280万 月間215件 7件/1日

詳しくはいえませんがこんなもんです。

この数値、物量をこなすのにGETした
新しい武器「有限会社parts」がどこまで

力を発揮してもらえるかがPRIMARY KEYです。

今まで、構想上でしかなかった夢のシステムの実現をどこまで(低予算で)

実現してもらえるのか楽しみです。


さらに便利に、面白く、正確に。をめざし頑張りますので

皆さんもっとたくさん買ってください!(笑)