10月オクトーバー、もうあと23時間。
11月ノベンバーってことは、2010年もあと61日しかない。つい、この間ハッピーニューイヤーなんて言っていた気がする。
知人の神戸での結婚式のため久しぶりに関西に里帰りした。
その間に台風14号が潮岬沖から東海地方、関東へと走り去った。
風と雨で空気がすっきりした神戸ハーバーランドのホテル。
真っ赤なイルミネーションに彩られた夜のボートタワーをバックに、ムード満点のパーティーだった。
26歳差婚のほほえましい結婚。嫁が息子らと同年代ってどうなのよってなやっかみは別にして。
で、その新婦と同い年のわが娘の戴帽式と言うセレモニーが翌朝あって参列した。
外大出て、社会人を経て畑違いの看護師学校に入り直しての区切りだった。
ナイチンゲールの被っている帽子。
それをひざまづき被せてもらう。ろうそくの火を燈しながら、それぞれが暗い壇上に並ぶ姿は感動的だった。
娘が勉学に燃えなかったら、一生みれなかっ風景に感謝だ。
人の命を預かる仕事だが苛酷な職場のようだ。しかし、彼女(男も数人いたのには驚いた)らの目は美しい。キラキラ輝き、吸い込まれるようで、こちらまで元気をもらった。
自宅近くの公園を娘と犬の散歩。「また木が糖尿病になってるね」紅葉した木を見て、気のきかない、つまらない会話を、この時期にもう何年してきたのだろうか。
でも、好きな人と「もうすぐ一緒に住む。引越すよ。卒業するまで結婚する気はない」と娘が告白。
時代は変わった。親の価値観を押し付ける気はない。けれど、幸せにはなってほしい。
勉強しながら二人生活出来るんだろうか。
「大丈夫や。大変なのは彼氏や」
いやはや、笑ってごまかすしかない。女房どのはお冠なのもむべ為るかなではある。母と娘のバトル。気がきではない。
間違いないのは、もう、娘との公園での気の利かない、つまらない会話が出来なくなることだ。
晩秋。寂しい響き。
向かうは冬景色。やがて巡りくる春を待つとしよう。
【マメ知識①】ナイチンゲール誓詞(抜粋):わが生涯を清く過ごし、我が任務を忠実に尽くさんことを。我はすべて毒あるもの、害あるものを絶ち、悪しき薬を用いることなく、又知りつつ、これを進めざるべし。我は心より医師を助け、我が手に託されたる人々の幸せのために、身を捧げん。
【豆知識②】白衣の天使、ナイチンゲールはイギリス人。1853年のクリミア戦争(トルコを巡るロシアと英仏間の戦争)で傷病兵を助けた女性。1853年といえば浦賀に米国のペリー提督が現れて黒船騒ぎが起きた年。日本の時代が変革されようとしていたころに、ナチンゲールが献身的な看護任務に就いていたのだ。