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メディアの片隅に生息する新聞記者OBが、ニュースの裏側を独断偏見勝手気ままに綴ります※文中はすべて敬称略。

映画「太陽の蓋」見て怒り倍増!東電8兆円を国に要望の怪!

2016-10-12 | ウェブログ

小学校の頃、町のあちこちに映画館があった。
今のコンビニとは言わないが、それに近い存在だった。



銭湯に行くついでに映画館。
映画を見た帰りに銭湯。
ぶらり散歩がてらに家族で行った思い出がいっぱい。

タバコの煙でスクリーンは霧がかかったようになることも。
気にもならなかった。
当たり前の光景。

一日、何本見てもよかった。
1日中見ていて、酸欠で頭が痛くなったことも珍しくない。

そんな風情のある映画館が神戸にあった。
神戸一、二の繁華街にある元町商店街の「元町映画館」だ。
阪急電車「花隈」駅から歩いて5分ほど。
三宮からでも10分ほど。



アングラとはいわないが、小品を上映している。
入ってみた。
「太陽の蓋」という作品。



福島原発事故を扱った骨太作品だ。

東日本大震災発生の3・11からの5日間。
福島原発事故の真相を追う新聞記者。
官邸と東電の生々しいやりとり。



福島第一原発は津波によって全電源喪失で冷却出来ない。
原子炉の温度が上がり続けた。
やがて原子炉建屋が爆発。
あわてふためく官邸。
事の重大さがわかっていたのか、そうでなかったのか。

情報をまったく官邸に流さない東電幹部。

東電がいかに民主党政権を小馬鹿にし、情報を共有しなかったか?
戦後原発推進を図って、べったりだった自民党政権ならどうしていたか?

震災当時の菅直人内閣の政治家が実名登場。
聴け官邸首脳のメモを軸にした脚本。

だからリアルだ。



チェルノブイリ級の原発事故が隠蔽に隠蔽をどれだけ重ねたか?
それによって、どれだけの真実の情報と危険性が今も継続しているか?
映画を見ていてゾッとする。

電力不足と当時PR活動された。
新聞製作でも、節電節電号令をかけた。
今になっては滑稽でもある。

それがいかに「大本営発表」だったか。
異常な猛暑だった今夏。
電力が不足した、なんて報道はなかった。

ところが震災発生後、日本の原発ゼロの期間はたった1年半で解除された。
鹿児島・川内原発の再稼働だ。

この映画を見れば、それがいかに無謀なのかが分かる。

そんな折、東電はとんでもないことを政府に求めた。
損害賠償・除染費用8兆円を国費負担してくれと要望した。

さらには廃炉費用も想定を超えるから、と政府に支援を要請している。


「大変だ、大変だ」という東電が会長、社長の高額退職金を返上した、なんて聞いたことがない。
社員のボーナスさえ支給。
賃金カット、人員削減、経費節減、社屋売却…。
自らを正すなんて、どこにも聞こえてこない。



会社が消えてなくなっても、誰も驚かないのに東京・銀座のど真ん中に社屋がデンと居座っている。



菅直人首相役の三田村邦彦に聞いてみた。
「菅さんともお会いし、話しも聞かせてもらいました。菅元総理の話では映画の内容そのままのようです。東電の幹部が福島原発爆発後、本当に頭を抱えて『あちゃー』と言ったそうです。福島のダムの底には高濃度のセシウム。対策はなし。西日本で福島原発事故のようなことががあれば、日本はどうなることでしょう。日本人は、もっと真剣に考えなくてはならない事と思います」

隠蔽体質の象徴的シーンがあった。
米国人が日本の友人を訪ねてきて「帰国します」と告げる。
そして付け加える。
「日本人より、外国人の私たちの方が危険な本当のことを知っているみたいね」

小品だが、骨太な作品だ。
機会があれば観賞をお薦めする。

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4 Comments

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同感! (Unknown)
2016-10-12 22:53:22
東電(逃電)の驕り、傲慢
電気無けりゃ、お前ら暮らせねだろう!
中零細企業で働く大半の人々は
東電の社員賃金の半分もない。
都庁職員と同じ。
Unknown (ヒゲ星人)
2016-10-13 00:51:32
Unknownさん、逃電とは上手い!座布団一枚です。
権力を持った無知 (Unknown)
2016-10-13 13:11:27

http://blog.goo.ne.jp/kikuchimasaji/e/0e1f6a91198e7bf7afdd38231ab8eaf4
Unknown (こちウワ男)
2016-10-17 17:55:58
信ずる道を行く。納得、です。

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