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メディアの片隅に生息する新聞記者OBが、独断偏見勝手気ままに綴ります※文中はすべて敬称略。

文春VS新潮戦争 なぜ今?の深層真相

2017-05-19 | ウェブログ

新聞広告に驚いた。
率直にいって、何を今更、である。



週刊文春VS週刊新潮
週刊誌に限らず、スクープ合戦はし烈。

紙(誌)面化されるまでの時々刻々は、胸が張り裂ける緊張感だった。

「もしかしたら、同着か?」
「先にやられてるんじゃないか?」
「ガセネタじゃなかったか?」
翌朝の各紙(誌)を見るまで、眠れぬ朝が来る。

単独スクープだ、とホッとする。
同着だったら「もっと早く書いておけばよかった」の後悔の念。
ネタはつかんでいても、掲載するタイミングが難しい。

翌日、各紙(誌)が後追いの記事を書いてくれれば、勝ち誇れる。
そんな繰り返しが、現場にいる快感でもあった。

今回、週刊新潮が主張する「中吊り広告からスクープが盗まれた」。

新聞の世界でも、よく似たことはあった。
今の時代は知らない。
昔の話である。



我々の時代、異様なくらいスクープを連発した新聞があった。
現場は頭を抱えた。
抜いた、と思ったニュースは必ず「同着」になる。

新聞は深夜から朝方にかけて梱包する。
輸送のためトラックに積み込む発送場がある。

「何やら怪しげなやつが発送現場に来ていた」
「抜き取って行ったぞ」
そんな噂が立った事がある。

新聞のスクープは最終版(締め切りの最も遅い時間)に掲載する。
他紙に漏れないために、だ。
早い版(地方に発送する新聞)に掲載すると、スクープは追いつかれるからだ。

で、疑惑の社は締め切りをギリギリまで延ばして、放り込んだ。
まあ、それも、企業努力なのだが。

まさに生き馬の目をくり抜く「仁義なき戦い」だ。
週刊誌だって、同じだ。

だから、今更、なのだ。

読売新聞夕刊コラム(5月18日付)が面白かった。
筆者が支局員時代のことだ。
「先輩が地元紙の社屋に行けという。(中略)刷りたての新聞をもらってこい。(中略)で、やってみた。「どこの社の人?」事件の最中だと、他紙の動向が気になって仕方ない

週刊誌の内容は発売前にメディアは知る。
ゲラ刷りのコピーが来て、一般の人より、早く知る。
テレビ局もそうだ。
だから、いち早く朝のワイドショーで取り上げることになるわけだ。


【5月18日付読売新聞朝刊】

我々も、それで動くことは、まま、ある。

ただ、字面だけで「後追いする」とえらい目に遭う。
ニュースには「裏を取る」ことが大事なのだ。
その手抜きをすると、とんでもないことになる。

だから、広告を見ただけで、同じスクープはまず不可能。
だが、同じネタを追っていた場合は違う。

来週掲載まで「待とう」と思っていたネタが、広告を見て慌てて突っ込む場合もあろう。

新潮はどちらか、といえば公安ネタに強い。
政府系、権力中枢系だ。



だから、この時期の文春砲攻撃はきな臭い。

森友学園アッキーナ疑惑、共謀罪成立の大詰め、加計学園の学部新設問題、改憲発言など安倍政権を揺るがす問題が発火寸前の時期。

秋篠宮眞子婚約報道も、その一つ。
新会長になり、安倍政権を忖度するNHKが真っ先に速報を流した。

世間の目をピンチからそらしたい。
安倍政権にとって、新潮より文春の方が怖い。

何かをつかまれたのか?
ここで文春を叩いておかないと、大変なことになる。
先制攻撃で叩いておけ!なのか?

解せぬ騒ぎ、としか私には思えない。

▼週刊新潮「『文春砲』汚れた銃弾」の記事大要▼
【不正手段】文春が新潮のスクープを校了前に入手、内容を盗んだ。
【癒着】漏洩ルートは広告の出版取次会社(トーハン)と文春。
【調査開始】トーハンは「新潮問題特別調査委員会」を設置。
【業務妨害】法律に抵触する可能性がある。
【中吊りコピー】公開前の新潮中吊りを文春社員がコピーする激写。

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