こちら噂の情報局

メディアの片隅に生息する新聞記者OBが、独断偏見勝手気ままに綴ります※文中はすべて敬称略。

長谷川「ナニワの奇跡」 生き様見せた3階級制覇

2016-09-17 | ウェブログ

35歳で世界王者に返り咲いた。
12月に36歳になる長谷川穂積がスーパーバンタム級の王座を手に入れた。
昔でいうジュニアフェザー級。


【写真は日テレ系中継から】

バンタム(10度防衛)、フェザー(初防衛失敗)に続き3階級制覇。
11年4月の王座陥落から5年5か月。

世界戦は、ここ2戦連続でKOで負けていた。
それも無残な敗戦。

はっきり言って、もう無理だろう。

そう思っていた。

減量を伴い、体力気力の維持が難しい。
暮らし、とりわけ食生活を緩めると、もう取り返しがつかない。

ボクシングはそれほど過酷。

だから7年7か月でヘビー級王座に返り咲いたモハメド・アリに驚嘆したのだ。
象をも倒すといわれたジョージ・フォアマンとの一戦。
アリがフォアマンを倒した「キンシャサの奇跡」。

長谷川は5年5か月ぶり。
相手ルイスも36勝32KOの強打者。
修行僧の千日回峰ではないが1988日ぶりのテッペン。
「ナニワの奇跡」か。

▼WBC世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ
(16日、エディオンアリーナ大阪)
〇5位・長谷川穂積(TKO 9回終了)王者ウーゴ・ルイス(29)
 


【1R】長谷川が、バッティングで1点減点。
【2R】ルイスの左フックでぐらつく。
【3、4R】一進一退。終了時の公開採点ルイス38―37、37―38、36―39。
【5R】長谷川ロープに追い込まれる。
【6R】右のリードで長谷川が強打に応戦。
【7R】ルイスがバッティングで1点減点。
【8R】長谷川が78-72、76-74、74-76で逆転。
【9R】ルイスが強打でぐらつかせ、ロープ際に追い詰める。
長谷川はロープを背に大反攻。

【10R】ルイス陣営が棄権。

何よりも素晴らしかったのは9Rの攻防。

勝負を仕掛けてきたルイスが強打を振り回す。
だが、長谷川は猛烈な反撃。

打ちつ打たれつ。
パンチ力で下回る長谷川は打ちあっては損。
ナタとナイフの斬り合いだ。

だが、恐れずに反撃した闘志は見るものを興奮させた。

9R1分35秒からほぼ25秒間、渾身のパンチの応酬。

ボクシングの醍醐味が詰まった名シーンになるだろう。


YOU TUBEで見れるから、このラウンドだけでも見ればいい。
手に汗握ること請け合う。

11度目防衛を果たした山中慎介もあっぱれ。
前回、判定が微妙(2-1)と言われたアンセルノ・モレノ。
7回KOで返り討ちにした。

団体の違うWBAで12回防衛したモレノが山中の相手。
現在1位のテクニシャンだ。

判定では日本で不利と見て、積極的に来た。
4Rに山中は右フックを顎に受け、ひっくり返った。
正直、危なかった。

だが、パンチ力があるのはいい。
神の左がさく裂した。
KO負けしたことのないモレノをKOする文句のない勝ちっぷり。

弱い相手ばかり選んで3階級制覇した亀田興毅とは違う。

プロボクシングは亀田3兄弟で完全に信頼を失った。
信頼を戻すにはレベルの高い世界戦をやること。

幸い20代に井上尚弥、井岡一翔。
30代に山中、長谷川が頑張った。

ホンモノといえる選手の輩出こそ隆盛に導く。
これはどのジャンルにも通じることだ。




野球はホームランが華。
ボクシングはやはりKOが華。

長谷川、山中ともに素晴らしいボクシング。

いいものを見せてもらった。

我慢あってこその打ち合い
▼辰吉丈一郎「ベルトを失ってから、よくここまで我慢した。その我慢があったから、ラストの打ち合いができた」

ジャンル:
ウェブログ
Comments (2)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« マー君防御率1位 三振ゼロ試... | TOP | マエケン15勝 松坂に並んだ... »
最近の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ボス)
2016-09-18 01:01:31
どちらもアッパレですね
Re:Unknown (こちウワ男)
2016-09-18 06:12:17
ボスさん、ボクシングはいいですね。節制のスポーツ。そこにドラマがあります。

post a comment

Recent Entries | ウェブログ

Trackback

Trackback  Ping-URL