こちら噂の情報局

メディアの片隅に生息する新聞記者OBが、独断偏見勝手気ままに綴ります※文中はすべて敬称略。

四条大橋のヒッピー老人

2017-04-23 | ウェブログ

NHKの「ブラタモリ」が面白い。
タモリも歩いた祇園界隈をブラタムロ。

桜の次は青もみじ。
花見の季節が終わっても、京の町はにぎわってる。
週末は尚更だ。


特に四条河原町と八坂神社を結ぶ四条大橋。
橋の周辺はミュージシャン、絵描きらの卵がごろごろ。
ダースベーダーだって出現する。



街自体がアミューズメント地帯になっている。

鴨川の川面を走る清風が癒してくれる。
黒い集団カラスやトビの群舞も風景の一つ。
私は気にもならない。
しかしながら、河岸での食事はトビの略奪に要注意だ。



頭上をクルーリクルーリ、隙をうかがう。

私も被害経験がある。
食べようとしたコンビニ弁当を??一瞬で持って行かれた。
悔しさより、鮮やかさに参った。
学生カップルはアイスクリームをかっさらわれキョトン。
何が起こったのか、わからないのだ。




楽しみは見知らぬ人との出会いも、その一つ。
四条大橋のたもとで露店を開いている老人と話した。


針金細工とでも、いうのか?
名前(アルファベット)をブローチに編んで売っている。

週末には滋賀・大津からやってくる、という。
もう4年ほどになる。

「あっち(大津)は人が少なくてねえ」
ヒッピー老人がにこやかにいう。

70年代、そういえば、この類のブローチを思い出した。
ヒッピーが新宿や代々木公園で露店していた。

「おじさん、幾つなの?」
「70、もうすぐ71歳になるけどな」
私の3つ4つ上になる。
団塊世代の先頭を走ってきた。



昔、ヒッピーをやっていても不思議ではない。

「定職についてなかったから、年金ないんや」
「嫁さんは何してるの?」
「とっくに別れたよ」
「ははは、粗大ゴミ扱いされるより自由でよろしいやん」

「必死に売らん、とあかんねん」
「ここでやるって、営業許可なんて、もらうの?」
「そんなことせえへん。そこにいる若者だって、もらってないよ」
「警察来たら、どうすんの?」
「そら(営業)やめて、引き払うよ。抵抗してもしゃあない」
そこらじゅうがフリーマーケットということだ。

思い思いに「店」を広げている。

隣で似顔書きの若者がいる。
きっと画家の卵なのだろう。
1枚500円也でセッセと描く。

話すでもなく、争うでもなく。
微妙なバランスで隣り合っている。



展示(といっても黒い布に)のブローチを眺めていると孫の名前があった。
「これ頂戴」500円也で買った。
「きょうの最初の客です。サービスや。四つ葉のクーロバつけますわ」
ビーズを細工してブローチに付け加えてくれた。
喜んでくれたようだ。

で、話し込んだヒッピー老人、やおらスマホ取り出した。
「写真撮ってくれへん?」
「フェイスブックでもやってるの?お安い御用」
ところがそのスマホ何やらカメラ機能が立ち上がらない。
いくらやっても、作動しない。

仕方ないので私のスマホで撮った。
「送って上げるよ。アドレス教えて」
今度はヒッピー老人は自身のアドレスを探すのに四苦八苦。

身なりはモダンだが、やっぱり頭の中は団塊アナログ世代。
やっさもっさ、しながらようやく。

ヒッピー老人、宮本信夫のアドレスには笑った。
「aishitell(愛してる)」だ、と。

愛と平和のヒッピー精神はスマホの中にあった。

ジャンル:
ウェブログ
Comment   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 悲痛マエケン4被弾(今季全... | TOP | 井岡 具志堅に並んだけれど »
最近の画像もっと見る

post a comment

Recent Entries | ウェブログ