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メディアの片隅に生息する新聞記者OBが、ニュースの裏側を独断偏見勝手気ままに綴ります※文中はすべて敬称略。

ノーベル賞ディラン賛否&泣く出版業界

2016-10-15 | ウェブログ

75歳にして続くお騒がせ。
見るからに汚らしいボブ・ディランが半世紀以上も輝き続ける。



ノーベル文学賞になぜ歌手が?と賛否両論で騒がしい。

「本が売れないじゃないか」
出版業者の嘆きが面白い。

その代り、ディランのレコードいや、CDか。
大売れだそうな。

風が吹けば桶屋が儲かる、といったのは言い得て妙。
「風に吹かれて」
まさに業界の泣き笑い。

村上春樹が11年連続で落選した。
といっても、誰もノミネートしているわけではない。
それは本人も嘆いている。
勝手に賭け屋が知らせてるだけ。




だが、そのことによって、毎年、著作が注目され、売れているのは間違いない。

最高の「宣伝」になっているわけだ。
メディアはうんざりだけれど。
毎年毎年10月になると取材。
ハルキストの集まるバー、喫茶店、ゆかりの場所…。
紙面は埋まる。

そのうちに「オオカミ少年」よろしく。

である。



日本のわびさび、欧米の合理主義。

数千年の歴史がつむぐ世界だ。
文字による細かい描写を世界に理解させるのは難しい。
川端康成、大江健三郎。
よくぞ受賞している。

歌詞、詩が文学に入るか?どうか?
凡人には分からない。

ディランの代表作「風に吹かれて」
この訳でも驚くほど多様、ニュアンス違う。

♪THE ANSWER MY FRIEND IS BLOW’IN THE WIND♪
直訳すれば「友よ 答えは風の中にある」

調べてみた。
実に微妙に違った表現がある。

「答えは風に舞っている」

「答えは風に吹かれている」

「その答えは 風に吹かれて 誰にもわからない」

「その答えは 風に吹かれて 誰にもつかめない」

「答えは ただ 風に吹かれるだけ 誰にも分からないのさ」

「その答えは風の中さ 風が知っているはずさ」

「さあ友よ その答えは 舞っている風の中に」

ちょっと調べて見てもこれだけある。

サイモン&ガーファンクルが言ったことがある。
「歌詞を訳さないでくれ。微妙なニュアンスが伝わらない」

言葉を生業にすれば分かる気がする。



言葉が違うということは、生きているスタンスが違う。

環境が違う。
空気が違う。
陽射しが違う。
肌の色が違う。
体格が違う。
目の色が違う。
住居が違う。
食事が違う。
考え方が違う。

人はみな同じ、というけれど。
実にあらゆるものが少しずつ違う。

文学が、歌詞が、というのは捉え方が違っていい。
それだけ微妙なものなのだろう。

ディランが75歳にして、またもや突きつけてくれた。
文化論争。

「常識」「非常識」「破天荒」「既成概念」「異常」「正常」「平凡」「非凡」
「当たり前」をぶっ壊す。
これこそが文化を 生きざまを 変化させていくものではなかろうか。

「明日 どうなるか分からない。転がる石のように」
ディラン自身が歌った「LIKE A ROLLINGU STONE」

21歳で「風に吹かれて」デビューしたデュランが、54年後また輝くなんて誰が想像できたか?
人生は分からない。

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