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メディアの片隅に生息する新聞記者OBが、独断偏見勝手気ままに綴ります※文中はすべて敬称略。

ディランの想い 勝手に推測

2016-10-25 | ウェブログ

ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞に驚いて、はや2週間。
13日の発表以来、ノーベルアカデミーからの連絡に、どこ吹く風。

連絡が取れない、という。

授賞側は「傲慢だ」と激怒しているとか、していないとか。



ディランはアカデミー賞、グラミー賞、米国大統領自由勲章、ピューリッツァ賞、仏レジオンドヌール勲章の時もコメントをすることは少ない。
出すことの方が珍しい。

そうかといって、受賞を拒否しているわけでもない。
表彰式には参列している。

面白いことにほとんどスピーチはしていない。
米国の文民最高の栄誉といわれる大統領自由勲章授賞式が象徴している。



オバマ大統領に勲章をかけてもらう。
さあ、スピーチか?と思えば、マイクを通り過ぎる。
待ち構えるオバマ大統領とハグ、握手。
マイクに戻るか、と思えば通り過ぎてそのまま無表情で着席。

周囲は苦笑い。

照れなのか?反抗的態度なのか?
反権力歌手としての振る舞いなのか?
反戦フォークを歌ってきた自負なのか?

そこが分からない。

か、と思えば昨年のグラミー賞の伝説の40分スピーチ。
10分でいい、といわれれば反抗する。



「わたしの曲に対してこのような評価を与えてもらって光栄だ。ここまでの道のりは長く、厳しく、努力もした。わたしが作った曲はシェークスピアが若い時に見た歌劇のようなものかもしれない。当時も的外れだし、今も的外れだ。わたしは今もなお、もがき続けている」

実に面白き人物。

常識人には厄介なやつ。

Why Try to Change Me Now
俺を何で今、変えようとするの?

ディランが最近のツアーでよく歌う曲だ。

その一節にはこんな歌詞がある。

なぜ僕は普通になれないんだろう
人は噂し、見つめ、だから僕は努力するんだ
でも僕には無理なんだ
だって僕には見えないんだ
僕だけの変な世界が
僕の所を通りすぎるのを


だから人にはおかしな奴だと思わせ
あざ笑い、渋面をさせておこう

歌で心境を吐き出してきた。
ディランの今の心境ではなかろうか?



変な人、おかしな人、といわれた我が人生67年。
ちょっと、ちょっとだけ、分からないではない。

イメージのままでいたい?
▼ペール・ウェストベリ(ノーベル賞選考委員)「無礼かつ傲慢。この事態は予測しなかった。ノーベル賞を欲しくないのだろう。自分はもっと大物だと思っているのかもしれない。あるいは反抗的なイメージのままでいたい のかもしれない」

式には出ない
▼湯川れい子(音楽評論家)「拒絶はしていないのではないか。ノーベルはダイナマイトで一代を築いた。武器商人のような存在を嫌う姿勢は昔から変わっていない。その名を冠した賞は喜べるものでないと思っている可能性はある。授賞式には出ないと思う」



過去のノーベル賞辞退者※理由◆
◎ゲルハルト・ドーマク(独=47年生理学・医学賞)
※ヒトラー政権下
◎ボリス・パステルナーク(露=59年文学賞)
※スターリン政権下
◎ジャン=ポール・サルトル(仏=64年文学賞)
※「生きながら神格化されるには値しない」
◎レ・ドゥク・ト(ベトナム=73年平和賞)
※「まだ平和になっていない」

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