クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

被害甚大の鐘原ヶ岳周回 H-29- 6- 4

2017-06-06 09:46:44 | 榛名山麓
今日は榛名の鐘原ヶ岳を反時計回りで周回する積りで出かけた。最近は時計回りが
普通になっていたので三年振り。だが途中でルート間違いとかその場の思い付きで
予定に無かった余計な事を仕出かしたため散々な目に遭遇、これも連敗中の
某球団の祟りかも。

通い慣れたr-126で榛名に向かい地蔵峠への道入り口の僅かなスペースに駐車。
ここの標高は推定860mだから1100mの峠までの比高は240m、歩行距離は約1.5k程度。



峠道は相も変わらず水流で削られて石ころだらけ。



間も無くこのルート唯一の道標で右折して山道らしくなる。突然、前方から
爆音がしてバイクが下ってきた。さては地蔵峠を越えて来たツワモノかと
思ったら障害物が多くて走破を断念して引き返すとの事。



確かに二輪走行には邪魔なこんなものが随所にある。小石や土砂の流出を
止める簡便的な手当てかも知れない。



暫く振りに来たせいか、左右への派生作業道か多くなっている感じで
道標が無いので爺イの鈍った勘ではどっちが本道だか迷ってしまう。
中間点を過ぎて石碑の所で北西進から西進に大きく転換するところも見逃した
のか?既に違う作業道を歩いているのか?直進が続いて記憶に無いこんな大岩に遭遇。



ルート間違いを悟って少し戻り別のルートに入ったら又見慣れない岩。
だが、方角は大体判っているので面倒だからそのまま前進。



間違いにしてはちゃんとした道幅のある作業道跡。



先に進んでも特に進行を妨げるものは無い。



やがて前方に峠らしき鞍部。右からの尾根の垂れは1271mの横から西南に発して
いるものだから本道は写真の相当左を通っている筈。随分北寄りに来てしまった。



首なし地蔵を通り越した峠直下で本道復帰して僅かな距離で峠着。西からの冷たい風が
強烈に吹き上げてきているので寒くて一休みする気にはならず直ぐに尾根に取り付く。



急登尾根を登って行くと僅かの距離で最初の突起、右から迂回する道が付いているが
際どい箇所もある斜面の道。一筋縄では行かないが早く風の弱い山中に逃げ込むため大急ぎ。



やがてロープが始まるがここのロープは年寄り泣かせで上まで通じていなく飛び飛び
にしか付いていない。距離はさして長くないが何しろ傾斜が凄いので登りは何とかなるが
爺イの力量では下りは無理だろう。



稜線に這い上がって下を見るとよくぞ登ってきたと思うほどの殆ど崖。



尾根東進の方角はこんな感じで直ぐ先に登りが待っているらしい。



東進の前に少し逆に戻って突起先端の展望。樹葉が邪魔で最近すっかり
馴染みになった覗岩のみが辛うじて見えるだけ。



引き返しながらさっきの急降を覗き見て



急登を経て台地状の稜線を進むと二つ目の岩塊にぶつかり、こんな岩場の隙間を通って



迂回なしでここを乗り越えると



前方に山塊が見える。



直近まで接近して



右への迂回道に入って楽をしようと思ったら



直ぐにこんなロープなしの急登をこなす羽目になって稜線復帰。



ちらりと振り返って山を眺めてから東進を続けると



今度の岩交じりの登りは厳しくてしかも長い。



稜線に達して再び展望場所に寄るがここはこのコース最高の展望台。



小鳥の声を入れようとして動画を撮ったが風の雑音が大きくて失敗、
音楽を入れて誤魔化し。

榛名連山


さらにこんな所を進むと



漸く右下に下りる分岐道に文字消え道標。これを下ると四合目脇に出る直登路。



一登りで大鐘原ヶ岳の標識前(11.20)。



嬉しい事に爺イご贔屓のすかいさんの頂上標識。裏面の名前との合成写真。



後ろから勢い良く登ってきた箕輪在住の若者と雑談。折角だから記念写真と言うことになり
その青年が手際よく自分のiphoneと爺イのカメラで自撮りしてくれた。



再び一人になって少し休憩の後、東進すると勿体無いくらいの二段構えの
急下降。途中で山塊が見える。これは小鐘原ヶ岳北西にある推定1235mの無名峰。
但し地形図上では等高線の関係で独立峰にも見えるが実態は小鐘原ヶ岳の一部で
北西の肩みたいなものであるから山名も付かないのが納得できる。



又、岩塊にぶつかり右の迂回路



迂回の後は例に拠って急登で尾根復帰。



ここでも展望は良好。



小鐘原ヶ岳に到着して先ずは三角点にご挨拶。二等で点名は内野、1224.92m (11.49)



ここでもすかいさんの標識。



軽食・休憩の本日の爺イ。帰宅したら三脚が無いのでこの時置忘れか?



周回の帰路につく。突然の閃きでショートカットルートの開拓を思いだったが結果は
等高線の混み合いを甘く見すぎて大失敗、滑落も経験するのだがこの時は未だルンルン気分。
直ぐ下に13基の石碑が並んでいる。登山道沿いに10基と下部の斜面に3基。
この斜面のものは余程注意しないと見つからないからここは10基と
思っている人も居るらしい。

折角の機会だから上から順番に並べてみる。



さて、天狗山への道が緩く右に旋回し始めるところから直進の踏み跡なしの
笹原に踏み入る。東への大稜線を下って途中から南西に湾曲する尾根を
歩いて尾根終点近くの位置から東への崖を滑り降りてr-126の箕郷町浄水場から
発する林道に降り立つのが何時ものパターンだがこれだとr-126までの
歩行は1.7k、比高100mの登りがありそこから県道1.5k、比高120mの
登りに続くので帰路の疲れた年寄りの足にはやや酷である。そこで今日はショート
カット道の探索を急に思い立った。地形図あるから安心の筈だったが。(12.13)



突然の変心にやや不安を抱えながら左の大窪の淵を歩くと少し困難な箇所もあったか゜
こんな所も。(12.44)



だが、ここで緊張が緩んだ後、地形図通りの等高線密集地帯に
入る。幅広尾根全体がブチきれて崖の上の感じ。だが、これを突破して
東北に進まないと帰れない。もう嫌だと言っても引き返しの登り体力は
無い。下地は深々とした落ち葉の堆積で軽アイゼンなどは全く機能しない。
後で考えたらもうこの時点で萎縮して体の動きは鈍っていたんだろう。
いきなり天地がひっくり返ってパニック。
どう滑落したのか?覚えは無いが前回転もなく数mで済んだらしい。左大腿部に
強烈な激痛。大木の根本に仰向けになっているから大腿部が当たって停まった?
気持ちが正常に戻るまで其のままで動かず、その他の損傷を調べると
大腿部以外には痛みは無く一安心。足も動くから骨折もしていないが
眼鏡は飛ばされ付近には見当たらず帽子は遥か下まで転がり落ちていた。
充分落ち着いてから足を庇いながら窪を北にトラバース気味に下降、帽子を
拾って小さな波のような小尾根を幾つか横切って漸く目的の作業道に
到着して座り込んで大休止(13.40)。



ゆっくり歩いて浄水場に到着、滑落から一時間も経っていた。
又休憩の後、駐車場所に向かって県道をよたよたと登っていく。(13.56)



途中で豪華なバイク集団とすれ違い、良く夏場に見るハーレー愛好者かも?
とっさに動画を撮っていたら最後尾のライダーが合図をしてくれた。

バイク集団


ヘロヘロになって到着。帰宅したら巨人は10連敗、今日は仏滅? (14.41)



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蛇足
「中筒男命ナカツツノオノミコト」・海の神、航海の神、住吉三神の一人。
「別雷命ワケイカヅチノミコト」・神道の神。
木花開耶姫命コノハナサクヤヒメ」・大山祇神の娘、海幸彦・山幸彦の母。
大己貫命オホムナミノミコト」・大国主命の若い時の名前。
国常立命クニノトコタチノミコト」・別名始源神・根源神。
金山彦命カナヤマヒコノミコト」・鉱山の神。
大物主命オオモノヌシノミコト」・大国主命の別名。
八千矛命ヤチホコノミコト」・大国主命の別名。
大国主命には少なくも16以上の別名がある。神徳の高さを表すとも言うが、元々は
多くの神を統合した象徴であるからとの説も。
經津主命 フツヌシノミコト刀剣の威力を神格化した神
日本武命 ヤマトタケルノミコト日本の古代史における伝承上の英雄
天児屋根命 アメノコヤネノミコト岩戸隠れの際、岩戸の前で祝詞を唱えた
猿田彦命 サルタヒコノミコト天地を照らす神、鼻長の像から天狗の原型。
玉柱屋姫命 タマハシラヤヒメノミコト天照大神の別名


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2 コメント

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恐れ入った体力 (toboketaG)
2017-06-08 10:09:42
大鐘原ケ岳の南北の尾根を南下して由緒ありそうな石碑を見ながら踏み跡を天狗山に至るのが私も2年前に歩いた道でした。爺様は右カーブする辺りを逆に左に道を取られた。そうしなければ車に戻れないのは判ります。そして急な傾斜を降りる途中で転倒してしまった。怖い怖い。地図でもかなりの傾斜が予想されます。こんな状況に遭われた翌日にはフラワーパークに花を見にお出かけ。恐れ入った体力です。
私8mmの35mザイルをいつも持ち歩いています。そんなにはがさばりません。本格的な岩登りで全体重を支えるには最低10mmは必要と思いますが、藪山でそんな事態は考えられないのでこの太さにしています。歩く対象地は急傾斜でも木が豊富にあり、ザイルを巻き付けるに不自由はしません。そして15mずつそろりと下る。この繰り返しで急な斜面に対応しています。今まで一番役に立ったのは爺様も経験された覗岩からの降下でした。好んでそんな場所を降下するつもりはありませんがいつでも使えるという安心感が安全登山に繋がると私なりに受け止めている次第。
何はともあれご無事で何よりでした。
re.ザイル (爺イ)
2017-06-09 14:10:43
gooブログの長時間メンテで返信遅れました。
ザイルは気にはなっていたのですが元々小生は
低山徘徊だから要ザイルの場所とは無縁と決め込んで
いるのでザイルの結び方すら知らない程度なんです。
でも地形図見て新ルート開拓などを面白がっているようでは少し勉強しなくてはなりませんね。
情報感謝します。

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