山崎幹夫の各種センサー

私の裡で常時稼働しているさまざまなセンサーが捕獲したもの

眉山に行ってきた

2012年01月23日 15時19分45秒 | プロレス
ビデオ撮影の仕事を受けて徳島に行ってきました。
さくさくと仕事は済んで、帰りがけ、時間があったので路地探索もしてきたのですが、その前にひとつ行きたいところがあった。それが眉山という山です。ロープウェイもあるのですが、車でもすぐ山頂まで行けました。山頂からは、添付画像のように、徳島市街の中心部が見下ろせます。
で「なぜ眉山?」ということなのですが、この記事のカテゴリが「プロレス」ということでわかるように「眉山」というプロレス技があるのです。
動画のリンクを貼るのがわかりやすいかと探したのですが、みつかりませんでした。wikipediaの「アレクサンダー大塚」の項目から引用しましょう。
「高校時代の先輩である新崎人生とのタッグ時に開発した合体技。相手を後ろからホールドした大塚ごとジャーマン・スープレックスで投げ捨てる。2人分の力で投げられる相手はかなり危険な角度で落ち、まさに一撃必殺」
アレクサンダー大塚も、新崎人生も徳島出身なので徳島のシンボル眉山の名が、この技につけられたというわけ。
「〜固め」とか「〜落とし」とかでなく、ずばり「眉山」と言い切ったのも新鮮だった。名所の名をつけるというのも秀逸。このワタシのように「そうか、なら死ぬまでに一度は眉山に行ってみたいものだ」と思う効果があるわけで。
しかしながら徳島の街を見下ろして「ん、あのへん路地ありそうだな、あとで行ってみるか」なんて思っているワタシ。
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愛川ゆず季とミミ萩原のあいだの空白

2011年12月28日 11時47分21秒 | プロレス
ひとつ前の記事のneoneo坐イベントのあと「そうだ、スターダムを観戦したい」と思ったのだった(イベント参加いただいた知り合いの「星輝ありさはイイ」との言葉が気になったので)。
そこでプレイガイドにチケットを買いにいったら、2日前ということもあり、会場がキャパが少ない新木場ファーストリングだということもあり「売り切れ」だと。
そのスターダムに所属し、現役のグラビアアイドルでもある愛川ゆず季が2011年の「女子プロレス大賞」を受賞した。
女子プロレス大賞についてはこれまで関心がなかったのだけれど、レスラーとして1年のキャリアしかなく、グラドルという「色モノ」っぽいイメージの愛川が受賞したのはちょっとインパクトがあった。
考えてみれば「露出度が多く、本人もそれをウリだと自覚している」タイプのセクシー系女子レスラーって、80年代初頭のミミ萩原以来、かなーり久しぶりかもしれない。目指した人はいなかったわけではなかったけれど、あっという間に心が折れてしまったり、板につかないまま怪我をしたりして消えてしまったのだった。
本人のポテンシャルの問題。それと、素質はあってもプロデュースする人間がいなかったという問題。

↑ここまで書いて「ミミ萩原」をwikipediaで読んでいたら、この人、カルト教団にはまっていたという記述があって、そのカルト教団に関して読み始めてしまった。
さて、ひと段落してみたら、当初書こうと思った「愛川ゆず季の弱点と展望」についてはどうでもいいような気持ちになっていた。
どうでもいいレスラーと思っているわけではなく、現段階では見守るしかないのだろうということ。
しかしひとつだけ気になるのは、こういうセクシーさをウリにする女子レスラーが、なぜこうも長い期間に渡って「隙間」になっていたのか?ということだ。
ミミ萩原のことを思い出すと、80年代初頭、女子プロレスの客はほとんどが男性で、それもデビル雅美が演歌を歌っていたことからも類推できるように、プロレスに対してマニアックな客ではなかったと思う。
(自分は1983年と84年に北海道大学プロレス観戦愛好会の立ち上げに参加して活動していたのだけれど、そこでのメンバー間の雑談でも、女子プロレスの話題はなかったと記憶する)
そうして1985年ぐらいになるとクラッシュギャルズのブームが始まって、女子プロレス会場は若い女だらけになって、オッサンは居づらい雰囲気になったのだった。
で、そのあとが団体対抗戦の時代になり、そのときにファンになった人間が、いまの女子プロレスのメインの観客なのだろう。
全日本女子プロレスは、ミミ萩原以降、このテの路線は捨てたようだ。
後発のジャパン女子プロレスも、設立当初に秋元康がかかわっていたことでもわかるように、アイドル路線だった。
FMWならセクシー路線をやりそうだったと思うけれど、女子レスラーにそれをやらせるのでなく、最後のあたりではAV女優をリングに上げたりしていたっけ。
そうこうしているうちに、キャットファイト団体というものができてくる。知らない人も多いだろうけれど、ポロリもありのエロさをウリにしたプロレスっぽい見せ物のことを言う。
アダルトビデオの存在が、映画からエロ表現のさらなる深化を阻害してきたように、キャットファイトの存在が女子プロレスから「あからさまなセクシーさを見せつけること」を遠ざけてきたのかもしれない。
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アイスリボンを初観戦

2011年12月01日 11時19分12秒 | プロレス
日本のプロレス団体は各地の体育館で興行を打ち、バスで選手全員を乗せて移動するというスタイルが主流だった。
ところが今回観戦したアイスリボンは、週に2回の道場マッチを主軸にして、年に数回の後楽園ホール、月一度ていどの地方興行をおこなっている。現存する女子プロレス団体としては、興行の数は最も多い。
その道場マッチに行ってきた。場所は蕨駅と西川口駅の中間あたりにある。どちらの駅からも徒歩15分ほどの場所。線路沿いの住宅地で、まわりには何もない。googleストリートビューだと、こんなところ
おっと、ストリートビューだと「株式会社スタープラテック」の看板が出てますな。町工場だったのでしょう。そこを改造して、リング付きの貸しスペースとしても使用できるようにしたのね。ホームページはこちら。
キャパは100人ていど。プロレス興行におけるミニシアターみたいなもんです。この日(11月30日)の興行では、観客は60人ほど。圧倒的に男性多し。9割は男。
試合は4試合。アイスリボンのことを「学芸会プロレス」と揶揄する言い方を2ちゃんねるなどで見かけるけれど、そんなことはありませんでしたね。自分が見た限りでは。次の後楽園ホール興行(12月25日)を観にいってもいいかな、と思わせるいい試合ばかりでした。
自分の見た目で一番光っていたと感じたのは、添付画像の(顔写ってないけれど)志田光選手でした。アイスリボンではマイクアピールすることが要求されるけれども、若い時の豊田真奈美のように「言葉が出ない」キャラでもいいかも。りりしさがあるし、女性ファンがつきそうな選手でもあります。
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プロレスは存在感を競っているのよ

2011年11月03日 00時59分40秒 | プロレス
プロレスの試合のなかには、ある程度の「ストーリー進行」がある場合もある。けれども、たいていの試合はとくにストーリー的な方向付けがされているわけではない。
では、リングの上で何をしているのか?
存在感を競い合っているのだ。
そのいい例が、仙女フラッシュトーナメントでもっとも光っていた世IV虎(よしこ)だろう。
添付画像を見てください。
背中だけの画像であっても、その「強さのオーラ」みたいなものがビンビン出ている仙女の里村芽衣子。いまの女子プロレスの、強さの象徴でもあります。
その里村に対して、たかがキャリア1年のレスラーが、ひるまずに対峙している。これはぐっときます。凄かったね。観客の声。数百人の男が思わず「うおっー」と声に出したのだろう、その声の圧力みたいなものが、場内の空気を振動させた。
キャリアの圧倒的な差にもかかわらず、存在感を対峙させてみせた。
そのことに思わず「おおおっ」と声が漏れてしまったわけで、この重要なイベントで、メインの試合に美闘陽子でなく世IV虎を出したスターダムの戦略がみごとなまでに当たった瞬間だった。「おおおーっ」の声は、その場に立ち合うことができた幸福感の表明でもあるのです。

ちょっと先のことですが、12月20日(火)の夜、neoneo坐@新御茶ノ水にて、私が以前やった「女子プロレスレクチャー」を30分ほどに短縮して再現することになりました。大木裕之ほかの映像作品の上映と一緒の企画。飲みながらの忘年会気分なイベントになるようです。きちんと決まったらまた「イベント告知」にカテゴライズして告知文章アップします。
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仙女フラッシュトーナメント@後楽園

2011年10月28日 10時24分31秒 | プロレス
仙台ガールズプロレスリングの東京初興行を生観戦に行ってまいりました。
このカテゴリの前の記事で現在の女子プロレス団体8つにざっとコメントしたのですが、そのうちOZアカデミーを除いた7団体が参戦してトーナメント戦をしたのでした。
ほんとうに久しぶりの後楽園ホール。
会場に入ったとたん、ここで観戦した数々の出来事を思い出して、うるっときちゃいましたね。そんな場所、自分にとって、ほかにはないかも。
7団体+フリー選手総勢40人が見れるわけだから、これはもう、その中で誰が一番輝いて見えた、誰が一番記憶に残ったかの勝負になるわけでして。
これは観戦する人間によって異なるでしょうけれど、書き記しておきましょう。

1番目は美闘陽子(スターダム)
2番目は世IV虎(スターダム)
3番目はsareee(ディアナ)

2つめの選手は「よしこ」3つめの選手は「サリー」と読みます。
みんな新人ばかりです。
昨年旗揚げしたスターダムは、まだ他団体と交流したことがありません。観る側としては、そうした新鮮さもあるだろうし、選手の側にはそういう場で萎縮してしまう人もいれば、爆発的な輝きを見せる人もいるわけで、上記3選手に関しては、この場限りで終わってしまう危険性もありつつ、何かただならぬものは感じました。
試合運びがもっともよかったのはJWP。
観客の「おおっ」という声を最大に引き出したのは、伊藤薫が広田さくらに放ったダブルフットスタンプ。
それにしても、俺が初めて女子プロレスを観戦した1982年ぐらい(札幌中島体育センター)に、トップでメインを張っていたジャガー横田が、いまだ現役ってのは凄いことだなぁ。
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いま、女子プロレス団体は8つ

2011年09月22日 23時21分37秒 | プロレス
このところ急に女子プロレスが気になり出した。
理由ははっきりしている。
来年初頭に予定されているブル中野の引退興行だ。
ブル中野はプロゴルファーを目指して渡米したりして、そのままプロレスからはフェードアウトしてたのだった。それが、来年、引退興行をするという。それだけならべつにどうということのない話なのだけれど、その興行は、これまでブル中野に縁のあるレスラー大集合で、同窓会的なものにはしないという。女子プロレスの未来の見取り図が見えるようなものにしたいと言っているそうな。
おお。さすがブル中野だ。
しかし、女子プロレスにどんな未来があるのだろう。もうダメかも。と思っていた。全日本女子が倒産して消滅し、ガイアが解散してからは。
ブル中野は現在ある女子プロレスの団体の興行に足を運んでいるということだ。ならば、ブルが来年披露する「見取り図」のようなものを、自分も自分なりに頭のなかで描いてみたいな、と思ったわけだ。
で、まずは一番気になる団体であるアイスリボンの道場マッチに足を運ぼうとしたのが、昨日(9月21日)。運悪く台風直撃で、断念した。興行じたいも中止になった。
ま、年内にはいくつかの団体の興行に足を運んでみるとして、いま、女子プロレスって、何団体あるのか?
答えは8団体。
ざっと自分なりに、その8つの団体についてどんな印象を持っているのかを書いておきましょ。

●アイスリボン
ニコ生中継が始まったこの団体。前に記事にしたように、小学生、中学生レスラーがいる。ある意味とても敷居が低い団体という印象。そして、全日本女子プロレスからはもっとも遠いところにいる団体。そういう意味で最左翼だろう。それを象徴するのが添付画像。これは8月21日の後楽園ホール大会のラストの光景。みんな手をつないで仲良しこよし。ほんわかとぬるい感じ。それがこの団体特有の持ち味であって、保守的なプロレスファンからは「お遊戯」と批判されるわけ。
●スターダム
高橋奈苗(エース)+風香(ゼネラルマネージャ)+ロッシー小川(仕切り)の団体。小学生レスラーもいてアイスリボンに近いような様態をとっているけれど、俺の印象はまったく違う。こっちはウケ光線バリバリだ。なんとか商売として軌道に乗せたいという気持ちを濃厚に感じる。サークル活動的なアイスリボンとは違うと思うな。
●ディアナ
井上京子+伊藤薫の団体。しかし毎月のように所属選手が離脱するし、妙な政治家くずれがリング上でトークするし、健康食品まがいの水を売っているというし、なんともきなくさい匂いに満ちている。いわゆるブラックな香りがすることじたいは団体の個性だし、いいと思うけれど、井上京子や伊藤薫のキャラとは相反するところにちぐはくさがあり。不安定感に関しては7団体で一番。
●レイナ
堀田裕美子がエースとしているが、基本ここはメキシコ最大の団体CMLLと提携してルチャドーラを来日させて、日本人でルチャに対応できるRAYや栗原あゆみを使っている団体。メインで使っている会場が江戸川区の、都営新宿線瑞江駅ちかくにある東部フレンドホールというのがソソる。俺はルチャ好きなので、一度は見とかなきゃな。
●仙台ガールズプロレスリング
現在の女子プロレスの「強さの象徴」である里村芽衣子が率いる団体。仙台中心で興行をおこない、東京には選手を派遣するだけだったが、来月10月27日についに後楽園ホールにて東京での主宰興行をする。
●JWP
女子プロレス団体としては最古になってしまった。が、初期のJWPを支えた尾崎魔弓、ダイナマイト関西、カルロス天野は次に書くOZアカデミーでやっているので、さほど歴史があるという感じはしない。
●OZアカデミー
尾崎魔弓の団体。ベテラン選手の参戦が特徴。40歳を過ぎた女子レスラーが何を表現するかというは、きわめて重大な課題だと思う。中年を迎えた女性の、小賢しさ、経験豊富な魔性ぶり、古メス狸ぶりなどが、リングでディスプレイされることで金を取れると思うのだけれど、そのことに自覚的なレスラーは何人いるだろう。懐メロを歌いたい気持ちもわかるのだけれど。
●WAVE
桜花由美とGAMIの団体。あからさまにお笑い狙いな試合があるというのは他団体にない特徴だろうけれど、それがいまひとつふやけた印象につながってもいる。しかし着実に動員力はつけてきているらしい。
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りほ12歳のメインイベント

2011年01月28日 22時35分35秒 | プロレス
さくらえみ率いるアイスリボンの、2010年5月の後楽園大会。
そう、後楽園ホールですよ。道場マッチでも新木場ファーストリングでもない。
そのメイン。
シングルマッチ。で、チャンピオンであるのは、対戦相手のさくらえみではなく、りほなのだ。
極上のシチュエーション。
意地悪く言えば、それだけで成立してしまっている。キャスティングだけで、もう黒字が見込めるハリウッド映画やインド映画みたいなものだ。
そこで表現されていたのは「こわれやすいもの」。
そうよ。試合後コメントでりほ自身がこう言っていた。
「どんどん身体も大きくなってきているので、これまでできていた動きがいつまで見せられるかわからない」
そうだ。12歳ははかない。いま、このリングにいる女子プロレスラー、りほは、もうちょっとするといなくなってしまうかもしれない。そのはかなさ。こわれやすさ。それらはみごとに表現されていたと思う。添付画像は、ゴングが鳴った直後のりほのアップ。この一枚の静止画像に集約されていると思う。
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ややっ、葛西純のはなつオーラが凄いぞ

2009年11月26日 23時38分51秒 | プロレス
10月1日から再契約したサムライTVだけれど、11月30日でまた契約を切ります。
連日ニュースなど見ていて、葛西純のはなつオーラが凄いことに気づいた。
いいですねぇ、いいですよぉ、葛西純。
長州力の魅力は、ラリアットを放つ寸前に、ふと視線を下にしてちょっとためるところである、と誰かが書いていて、なるほど、と思ったものだけれど、葛西純は何かしゃべったあと、ふとどこかを見やる、そのしぐさがいい。
画像は11月20日、後楽園ホールのメインのあと、満足そうに伊東竜二を見やる葛西。
ぐっときましたね。
葛西純もポスト「平成のデルフィンたち」だな。
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紙テープに埋もれて引退した三田英津子

2009年11月25日 23時40分24秒 | プロレス
三田英津子、引退。
はっきり言ってキャリアは長かったが、名勝負はなかったかな。
捨てがたい点も多数あった(とくに身長)けれど、押し出しが弱かった。表現力も劣っていた。
けれども女子レスラーの引退って、いつもぐっとくるものがあります。紙テープの数も凄いですからね。
最後にちょっといいショットを見せてくれました。胴上げのあと、紙テープの散乱するリングでひとりうずくまる三田選手の姿。ほんの1秒ほどのことだったけれど、このショットはよかった。直前まで誰かがカメラの前にいたせいで、ちょっとハイキーになっているのもイイ。
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飯伏vsヨシヒコ@DDT2009.10.25後楽園

2009年11月19日 23時39分36秒 | プロレス
プロレスのおもしろさのなかには「ファンタジーをみんなで共有して楽しむ」という要素があるけれど、これなんかはその現時点での究極を見せている。というか、娯楽と実験を両立させる、かなりアヴァンギャルドな試合。
いうまでもなくヨシヒコは人形(ダッチワイフ)だ。それと「闘う」ということは、一人相撲をするということになる。まずは、飯伏がどのような一人相撲の技量と、観客の想像を越えたサプライズを提供してくれるかが、この試合の見どころになる。
ましてや、これは後楽園ホールのメインイベントだ。さらにはタイトルまでかかっている。「失敗してもお遊びってことで許してちょ」というレベルではなかった。「モノと闘う」という表現において、お座敷芸レベルでは許されないものを提供しなければならない。
画像を見ていただきたい。この1フレームを見れば、まるでヨシヒコが飯伏にみごとなパイルドライバーを決めているように見えるだろう。じっさい、アスリートであることを前提とした芸の披露として、この試合は成功したと言えるだろう。この試合を成立させたことで、飯伏はプロレスラーとして「平成のデルフィンたち」を越えたところにあるニュータイプだと言える領域に達したのだと思う。
しかし。
書くのをためらっていたのは、やはり私としては手放しで賞賛できないものも感じたからだ。
これもプロレスである。そのことは認知いたしました。
でも。
余韻がないのよ。
どうして余韻がないか、そのことを考えてみると、ここで重大なことに気づく。
ヨシヒコには「遊び」がないんだよなぁ。
遊び、ブレ、ゆらぎ、あいまいさ。
人間にはそれらがあって、そこから喜怒哀楽や迷いや暴走が生まれるのだけれど、ヨシヒコにはないでしょ、基本的にそれは。
ということは、やはりプロレスのおもしろさ、感動、興奮ってものは、そのあたりから生まれてくるのでしょうね。
しかし話は突然それるけれど、世の中にもし他人の考えを覗き見できる超能力者がいたとして、その人が飯伏vsヨシヒコについて考えている私の脳内を覗き込んだとしたら仰天するかもしれませんよね。
難しい顔をしてウンウン考え事をしているように見えて、そのアタマのなかでは人間と人形の戦いが展開されているのですから。
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