2013年には家庭用電力料金を下回る・・・下記グラフ
2020年に至ると家庭用電力料金の半額まで下がっていく
抜粋
図1に示した傾向は今後も続くというのがBSW-Solarの予想だ。エネルギー
専門家の多くは、太陽光発電の発電コストがさまざまなエネルギー源のうち
で最も安価になり得るという意見を表明しているという。
BSW-SolarのCEOを務めるカールステン・ケーニッヒ氏(Carsten Körnig)
によれば、「技術の進歩と大量生産が、価格引き下げを押し進め、エネル
ギー革命に結び付く」という。さらに、「今後数年間の世界的な太陽光発電
市場の力強い成長により、太陽光発電のコスト競争力はさらに高まっていく」
とした。BSW-Solarの推定では、2020年時点の太陽電池モジュールの売上高は、
現在の3倍に達する見込みだ。
ドイツでは2012年には家庭用電力料金と太陽光発電システムの発電コスト
が等しくなる。いわゆる最初のグリッドパリティ*2)の達成だ。
*2)グリッドパリティとは系統(グリッド)電力並みの発電コストを達成
すること。国内では新エネルギー・産業技術総合機構(NEDO)が3種類の目
標、すなわち家庭用電力並(23円/kWh)、業務用電力並(14円/kWh)、事業
用電力並(7円/kWh)という数値を示している。太陽光発電がグリッドパリ
ティに達すると、政策上の支援が全くなくても、市場原理だけに従って普及
が進むようになる。
その後はどこまでシステム導入コストが下がるのだろうか。
2017年以降は政府の支援が不要に
図2 太陽光発電と家庭用電力の料金の推移 太陽光の発電コスト(青線)
と家庭用電力料金(赤線)を比較した。縦軸は価格(ユーロセント/kWh)。
2000年時点は、太陽光発電が70ユーロセント/kWh以上だったが、ほぼ直線
状に発電コストが下がり、2012年には約27ユーロセント/kWhとなって、家
庭用電力料金と一致し、その後、2020年に至ると家庭用電力料金の半額ま
で下がっていく。出典:BSW-Solar