先日、大学の級友と横浜のドックヤードにある、世界のビール博物館でチェコやベルギーのビールを飲みながら楽しんできましたが、数年前から閉じこもり状態になって、月に1回、病院に行くときだけ家外へ出る生活をしている級友のことが、私の心から離れません。
高校が彼と同じ級友も一緒だったこともあり、何故、閉じこもり状態になってしまったのか、考え込んでしまいます。 聞けば級友が彼の奥さんからの要請で、自宅の改装のために伺っても、部屋から出て来ず、会うことも出来なかったと云うのです。
学生の頃は混声合唱団に所属し、JUNとかVANとか云う若者が着る服を、格好よく着こなし、卒業後は大手建設会社に入って数多くの設計に携わり、更に海外でも長い間在籍し、難しいと思われる米国の建築家の資格も取得した優秀な彼です。
伝え聞くところによれば、海外での上司に帰国してから長い間パワハラを受け、更にその上司が早くに亡くなってしまったということが、遠因であるようですが。
2人の子供たちは、米国に残って生活をされているようで、従がって夫婦2人だけの生活になっています。 部屋の中から出ないという生活では、筋力や食欲も低下し、ゆくゆくは認知症や欝病になってしまいます。
彼の心の中まで入っていければ、何とかなるのでしょうが、そっと見守るしかないのでしょうか。