今日の散歩

愛「人」との散歩日記

自動田植機

2017年06月07日 | 日記・エッセイ・コラム

「昨日、ちよっと田舎の方に出かけたんだが、田植えの真っ最中でな」
「珍しくて、米作りの現場をじっくり観察させてもらったんだ」とご主人さま。

「何か変わったものがあったんですか」
「うん、お百姓さんが機械で田植えをしてたんで、つい見入ってしまったんだ」
「便利に出来ているのにほとほと感心したよ」
「自動的に稲苗を5列に植えて行くんだ、まっすぐな」

「いやー、俺が知っている田植えとは隔世の感があるな」
「私は都会育ちなんで、田植えそのものも想像がつきませんが」
「昔は、手伝いの人も含め家族総出で、稲苗を手で植えていたんだ」
「俺も子供のころよく手伝わされたが」
「かなり、きつい仕事だな、田植えというのは」

「実は、正直言うと、子供のころ俺は田んぼに入るのがすごく怖かった」
「えー、何が怖かったんですか」
「お前は知らないんだろうが、田んぼにはな、血を吸うヒルがいるんだよ」
「田んぼから上がってくると足にヌルっとしてものがついている。そんでギャーと叫びながら取ったら足から出血するので、またギャー」
「ほんとに怖かったな」
「田植えの時は、足から血を流している人がたくさんいたぞ」

「ま、それ以来あの手、ヒルはもちろんミミズなどが大の苦手になったんだ」
「情けないですね、男のくせに」

「田植え行事は、田舎の一大イベントだったな、野良仕事の合間にみんなで食べた弁当がおいしかったな」
「自動田植え機はたしかに便利な機械だが、田植えシーズン時の田んぼの賑わいがなくなってしまったのは残念だな」
「そう言えば、ご主人さまの頭もすっかり賑わいがなくなりましたね」

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