今日の散歩

愛「人」との散歩日記

二宮さん

2017年09月24日 | 日記・エッセイ・コラム

「あ、あのダックスフンドを連れたおじさん、いつも本を読みながら散歩していますよね」
「器用な人ですね」
「二宮さんのことか、あの人は二宮銀次郎さんて言うんだよ」
「どっかで聞いたような名前ですね」

「確か、背中に薪を背負ってませんでしたか」
「それは金次郎さんだよ、二宮の」

「金次郎さんの像は、以前はあちこちの学校で見かけたものだが、近ごろでほとんど見かけなくなったな」
「何でも歩きスマホを誘発するとか、あらぬ言い掛かりを付けられ、続々と撤去されたそうだ」
「いつの世も自分のことは棚に上げ、何でも他人のせいする輩がいっぱいいるんだよ」
「善人ぶった人間がな」
「その点、金次郎さんは人間的に立派だったそうだ。まったく"損得"を考えない人だったらしいぞ」
「だから、二宮尊徳(たかのり)さんとも呼ばれていたんだ」
「そうなんですか」

「あの銀次郎さんも、薪を背負ってはいないが、ほら、ようく見てみろ人生の重荷を背負っているだろうが」
「そうですか、私にはまったく何も見えませんが」

「みんな重荷を"背負って生きてるんだよ、人間は」
「ただ、"歩き本か"歩きスマホ"で人生か分かれるんだ」

「二宮得々になるか二宮損々になるかのな」


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