この週末に、岡山県に行く機会があり、池田光政が創立した世界最古の庶民のための教育機関、閑谷学校を訪れました。岡山だけではなく、全国から選抜されたようです。儒教を教育の基礎とし、孔子を祀るお堂が正面に建てられ、講堂、文庫、学房などの建築物は、高さ二メートルの石垣に囲われています。石垣は、上面が丸く削られ、将軍家に対して、城塞ではないことを示したと言われています。特に講堂は印象深く、凛として格調高いものでした。拭き磨かれた床や、楠を使っているため300年経っても虫食いや腐敗のない柱と壁のせいか、座るだけで居住まいを正したくなる高潔さにあふれています。まず身のまわりの整理整頓というのは、このような気分をいうのだと実感しました。楷書の語源になったという楷の木が孔子堂の前に大きく枝を伸ばし色づいていました。藩校が明治維新でほとんど潰されたのとは対照的に、昭和39年まで学校として使われていました。階級、身分の厳しい時代に、庶民にも教育を、と推進した池田光政の政治が今なお光っています。世界遺産登録の話も出ているようです。
先月末、タンザニアの無電化の村に、コンテナ型のソーラー発電システムを寄贈しに行きました。タンザニアの首都ダルエスサラームから内陸部にセスナ機で三時間。さらに悪路を車で一時間。1日一ドルで暮らす貧困地域における人々の自立を目指す、国連ミレニアムビレッジプロジェクトで指定されている地域です。ソーラー発電システムの設置組み立てに3日間かかり、その後、州知事やプロジェクト責任者が出席する寄贈式典を行いましたが、式典には約1000名の村人たちが集まり、ソーラー発電で動く冷蔵庫やテレビに目を丸くしていました。村人にとっては初めて見る電化製品であり、どのように受け止めてもらっているだろうか、と思いましたが、州知事の「大変嬉しく大切に扱いたい」というスピーチで、期待の大きさを感じました。これから一年間、村人の生活がどのように改善されるかを、現地NPOと共に調査をしながら私たちの支援活動も改善を続けます。今後爆発的に人口が増加する地球において、エネルギー問題や貧困、教育などの世界的社会課題解決への貢献が私たち先進国の果たす役割であることを、強く自覚する機会でもありました。私自身は、無電
化村でその生活に触れて、一皮むけた気がします。
化村でその生活に触れて、一皮むけた気がします。
この1ヶ月の台風の猛威と、その傷跡は大変なものとなりました。ちょうど欧州に海外出張の時に、日本が台風の水害に見舞われていることを知り、帰国後さらに大型台風、と、今年は何という災害年だろうと思えます。一説では2000年以降は活動期に入っている、ということ。常に、備えることを怠らずにいたいと思います。この三連休は台風一過の秋晴れとなりましたが、先週の三連休のうち2日間は次世代のための行事がありました。一つは目黒区立東山中学でのキャリア教育です。企業は社会の公器、という企業の社会的役割や経営理念などを学びながら、自分自身の生き方を紹介し、中学生たちにこれから元気に有意義に生きていってもらうためのメッセージを贈るもの。もう一つは京都国際会館で、全国から選抜中学生たちが集い、震災後の日本復興に自分たちは何ができるかを熟議するアジア子どもサミット。中国からの選抜中学生も来てくれました。このサミットには一般の家族も多数出席し、様々に刺激を受けあいました。
ぎりぎりまで夏休みの旅行計画をたてずにおりましたが、やはり東北を少しでも元気にしたいなあと思い、福島の磐梯山に行ってきました。直前にネットで探して表磐梯と裏磐梯のペンションに宿泊しましたが、オーナーご夫妻からは、とてもあたたかなおもてなしをいただきました。震災後しばらくは、お客様もなく、福島県の良さを見直すために、全域いろいろと廻られたとのこと。地場の産業、産物など、まだまだ知られていない魅力が満載だそうです。7月になってお客様もちらほらいらっしゃるようになったと、明るくおっしゃってましたが、ご苦労いかばかりか。これからも機会をみつけて、ご支援できればいいなと思います。
| « 前ページ | 次ページ » |


