日本の建物づくりを支えてきた技術-余録・・・・ドイツの継手・仕口のいろいろ

2009-04-13 22:53:58 | 日本の建物づくりを支えてきた技術

 [図面が小さすぎました。図版編集しなおそうかと思っていますが、
  とりあえずは、恐縮ですが、拡大して見てください。]

ふと、ドイツの継手・仕口の本があったことを思い出して、パラパラとめくってみました。

「Handwerkliche Holzverbindungen der Zimmerer」
     295×235㎜ 全191ページ 
     1992年 Deutsche Verlags-Anstalt刊

    
日本や中国、ブータン、ベトナムなどの事例も参考として少し載っています。

現場で仕事をする人というのは、皆、同じようなことを考えるものだ、と思います。
見てて楽しくなります。

そして、やはり、ドイツには、ちゃんと系統だてて調べる人がいるんですね。
日本ではこういう本はないようです。

こういうのを見ると、日本人のなかには、日本の木造技術は、中国ではない、ドイツがルーツだ、なんていう方が出てきたりするかもしれませんよ・・・。

全部というわけにもゆかないので、これまで見てきた日本の継手・仕口と共通するものを集めて、勝手に分類してみました。

図版が長いので、そして、ドイツ語をは遠い昔にかじった程度ゆえ、読むには時間がかかりそうなので、今回は、図版だけでご勘弁を・・。

読解できたら、それぞれをどんな意味の名称なのか見てみたいとは思っています。分るかどうか頼りない・・。期待しないでください。

もっとも、読解できなくても、図だけで何か言えるとは思いますが・・。

なお、最初の写真で分るように、木材はほとんど広葉樹系のようです。

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本の建物づくりを支えてき... | トップ | 日本の建物づくりを支えてき... »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (佐々)
2009-04-14 15:23:17
下山先生、こんにちは。
ドイツの継手仕口とは、驚きました。
考えてみれば、バイオリンのような精緻な木工技術を持つ国に、このような継手仕口があるのは、むしろ当然なのかもしれません。
遠く離れた国々で、同じようなことを考えた人がいたとわかるのは、素晴らしいことですね。
どのような道具が使われたのかも、是非知りたく存じます。
分ったら・・・ (筆者)
2009-04-14 16:55:43
コメントありがとうございます。

道具はほとんど日本と変らないようです。

鋸の曳き方は、中国と日本では違っていて、押して曳くのです。見たことがありますが、日本人には、かえってくたびれそうでした。西洋も中国風だときいてますがよく分りません。調べたいです。

この書物には道具の写真などは載っていません。「手もみのドリル」の写真はありましたが・・・。
文中にあるのかも、でも読めない・・・。

部位によっては、実際に刻んだ写真も載ってます。
評判がよさそうなので、余録として他の例も紹介しようか、と考えています。
リンク (西本真一)
2011-10-01 08:40:49
下山先生

リンクさせていただきました。
御許可を賜ることができましたら、幸甚に存じます。
御礼 (筆者)
2011-10-01 09:37:28
リンクしていただき恐縮です。
今後ともいろいろとご教示、ご意見をお願いいたします。

日本の建物づくりを支えてきた技術」カテゴリの最新記事