建築をめぐる話・・・・つくることの原点を考える                下山眞司        

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雑感・・・・あこぎ

2009-07-31 07:34:39 | 「学」「科学」「研究」のありかた

7月22日の「雑感」で、最近やたらと講習会、研修会がある、と書きました。

たとえば、
「基礎から学べる構造設計シリーズ」というのがあります。
主催は「財団法人 日本建築センター」
RC造、鉄骨造、木造に分かれています。
木造では「木造編 基礎 I コース」、「同基礎Ⅱコース」があり、それぞれ日程は2日間。

「木をまなぶ会・優良な木造住宅の普及推進に向けた技術研修」というのは、
主催は「財団法人 日本住宅・木材技術センター」
その「木質構造シリーズ」では、6個の講義があり1講義1日、したがって6回:6日あります(連続ではない)。その中から、必要な講義を選択。

これらの講習会・研修会の受講料はいったいどのくらいだと思いますか?

「基礎から学べる構造設計シリーズ」の場合は、前払いで25,000円。
テキストは「これだけは知っておきたい 設計者のための木造住宅構造再入門」を別途購入で講習会特価:4,830円。
都合約30,000円也。1日あたり15,000円。
大工さんの日当は、今いくらだろう?

「木をまなぶ会・優良な木造住宅の普及推進に向けた技術研修」の場合は、1回(1日)15,000円、テキスト別途購入で1,200円~6,825円。1回当たり16,200円~21,825円、まあ約20,000円也。6回聴くと約120,000円。
テキストは、いずれも同センターが刊行している図書。

それぞれ内容は、先回書いたとおり、現行の法令規定の「おさらい」。

講師陣、テキストの編者とも、ほぼ同じ。あるいは同系列の人たち。

この二つの主催者は、財団法人、すなわち公益法人。
だから、講習・研修内容が、本当に大事なことであるのならば、受講料などとらないのが筋というものではないか。

けれども、その内容は、わが国の建物づくりの問題を真摯に考えよう、という「問題提起」などはなく、そこにあるのは、もっぱら、現行法令諸規定の、いわば「押売り」、人びとを「思考停止」させ、法令諸規定に唯々諾々としたがう単なる「ロボット」、「オペレーター」にしようという「必死の努力」以外の何ものでもない。
どう考えても、「刊行図書の販売促進」も兼ねた「法律を笠に着た『あこぎ』な講習会商売」。

ところで、先の公益法人は、ともに、国交省・農水省の外郭団体。

   註 笠に着る:自分に有力な後ろ盾が有るのをいいことにして、
            大きな態度をとる。
      あこぎ:非常にずうずうしいやり方で、ぼろいもうけをねらう様子。
      (いずれも「新明解国語辞典」から)

上掲の写真は、先日訪れた「心身障害者更生施設」の前庭から望んだ富士山。
月見草ではなく、向日葵が咲いていた。
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