一意専心の資格マニアの記録

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年齢階級別の完全失業率

2013-07-31 04:09:34 | 経済

2013/7/30に公表された2013年6月の労働力調査の結果によると、完全失業率が、3.9%という2008年10月以来の水準にまで低下したとのことで、アベノミクスの効果が雇用に波及し始めたといわれています。

そこで、ここでは、完全失業率の動きをもう少し詳しくメモしておきたいと思い、男女別年齢階級別の完全失業率を、安倍政権発足時の2012年12月と2013年6月との間で比較する表を作成してみました(下表)。

表を見ますと、まず、若年層の完全失業率が高いことが目を引きます。15-24歳、25-34歳、35-44歳、45-54歳と順にみていくと、きれいに完全失業率が低下していきます。55-64歳の階級では、45-54歳の階級よりも高くなっています。男女計の数値で65歳以上の階級を見ると、全年齢階級のうち最も低くなっています。

次に目を引くのは、ほとんどの階級で、安倍政権発足時よりも直近の6月の方が完全失業率が低下しているのに、25-34歳の階級でのみ、男女とも完全失業率が上昇していることです。ただし、表には書いていませんが、男性の場合は、この階級でも、最近4か月間は完全失業率の低下が続いており、改善の傾向が見られます。

また、男女別の比較では、全体としては女性の方が低くなっていますが、年齢階級別にみると、35-44歳の階級だけは、男性の方が低くなっています。25-34歳の階級では2012年12月には男性が0.5ポイント上回っていましたが、2013年6月には男女同率となっています。他の階級では女性の方が低くなっています。

さて、現状で最も重要なのは、若年層の完全失業率の高さでしょう。単に全体の完全失業率が低下したからいいというものではなく、特に若年層の雇用対策が、引き続き重要な課題だということは確かなことです。《(参考)厚生労働省・若年者雇用対策》

年齢階級別完全失業率(%)※安倍政権発足時と直近の比較
【男】
年齢階級  全体  15-24  25-34  35-44  45-54  55-64  65-
2012/12   4.5   7.8   5.4   3.7   3.2   5.1   ---
2013/06   4.1   7.1   5.5   3.2   2.9   4.7   ---
改善幅    0.4   0.7  ▲0.1   0.5   0.3   0.4

【女】
年齢階級  全体  15-24  25-34  35-44  45-54  55-64  65-
2012/12   4.0   6.5   4.9   4.2   3.1   3.4   ---
2013/06   3.5   5.8   5.5   3.5   2.6   3.0   ---
改善幅    0.5   0.7  ▲0.6   0.7   0.5   0.4

【男女計】
年齢階級  全体  15-24  25-34  35-44  45-54  55-64  65-
2012/12   4.3   7.1   5.1   3.9   3.2   4.5   2.8
2013/06   3.9   6.4   5.5   3.4   2.8   3.9   2.3
改善幅    0.4   0.7  ▲0.4   0.5   0.4   0.6   0.5

【男-女】
年齢階級  全体  15-24  25-34  35-44  45-54  55-64
2012/12   0.5   1.3   0.5  ▲0.5   0.1   1.7
2013/06   0.6   1.3   0.0  ▲0.3   0.3   1.7

※いずれも季節調整済みの数値です。

※65歳以上の階級では、男女別の完全失業率は公表されていません。


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