「流山の素浪人」の時々雑感・日々雑感

初老になった私の身の回りで起こる、何気ない出来事をブログにし、回転がめっきり遅くなった脳みそに「喝」を入れたい。

青春18きっぷで碓氷峠の廃線跡を歩いた

2017年04月05日 12時46分56秒 | 日記

早朝6時に家を出て、普通列車を乗り継いでJR信越本線の終点駅となる横川へ、

横川駅には9時15分に到着。

駅前で、昼食としておぎの屋の「峠の釜めし」を仕入れるが、リュックに入れると

ずっしりと重くなった。

 

9時30分横川駅を出発、駅に隣接する「鉄道文化むら」は定休日、従業員が

相当年代物と思われる展示車両の整備を行っていた。

廃線跡を歩き始めると民家は皆無で、歩道脇や電柱の上を野猿が走り回っている。

近くに寄っても逃げることもなく、じっとこちらを見ている。

40分ほど歩いた所にレンガ造りのおしゃれな建物が2棟建っている。

旧丸山変電所と蓄電池棟だ、碓氷峠超えは通常の機関車で登ることが出来ず、

線路に施設した櫛歯レールと歯車車輪を嚙合わせる「アプト式」を採用した電気

機関車を採用しており、直流電流と大量の電力の供給が必要だった。

 

ここから後ろを眺めると2Km近くの直線歩道、歩道脇には鉄道文化むらから

トロッコ列車が走る線路が敷かれているが本日は休業日。

駅から1時間/3Kmで天然温泉施設「峠の湯」に到着、ここまではトロッコ列車で

来ることが出来が、チケットは文化村とセット料金となっている。

ここで小休止。帰りには温泉に入って疲れを癒す予定。

ここから本格的な峠越えの廃線跡ウォークとなる。

最長550mもあるトンネル、100m近くの橋と、長短それぞれ10個ほどある。

トンネルに入ると汗が急に引くほど冷たい風が吹いている。

 

中でも、めがね橋は有名で、紅葉の頃には俄かカメラマンで渋滞するそうだ。

トンネルにしても、橋にしてもレンガ造りで、細部まで美的感覚があり、

芸術品と言っても良いと思う。

特に、めがね橋は上からではなく、階段を下りて、下から眺めることがお勧めだ。

 

この、めがね橋から上流を見ると、架線が敷かれた鉄橋が見える。

新幹線が通じて廃線になった信越新線で、軽井沢方面への信越本線が廃止され、

現在は横川駅・軽井沢駅間はJRバスが運行されています。

これも時代の流れとはいえ、明治の時代に200万円も費やして、ドイツから技術者まで

呼び寄せてアプト式を採用した単線の旧信越本線、強力モータが開発されて複線の新信越

本線も、それぞれ50年も使われずに廃線となった。

廃線ウォークの終着点「熊ノ平」駅に立つと、トンネルの口が3つ空いている。

一番左が旧信越本線、真ん中が新信越本線の軽井沢方面の下り線、右が軽井沢から

横川方面への上り線となっていた。

ここまでは、6.5Km、2時間30分の碓氷峠廃線跡ハイキングだったが、ハイキングに

しては少しきつかった。

下りは快調で、峠の湯までは1時間、ここで1時間の温泉湯浴みで足の疲れを取って

15時15分に横川駅に帰ってきた。

15時58分の列車に乗って、家に帰ってきたのが18時だった。

朝6時に家を出て、14時間の青春18きっぷの旅は、22,663歩、約20Km

と、少し歩きすぎた日帰り旅だった。

青春18きっぷは、後1枚残っているが使用期限は4月10日まで、さて私一人で

どこに行くか思案中だ。


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