~かなわない恋だとわかってた~
2009年 韓国 (アスミック・エース配給) R15作品 10.1.23公開
監督:イ・ジェハン 製作:シム・ジェソプ、ファン・ヨンサン
原作:辻仁成 『サヨナライツカ』
音楽:ソ・ジェヒョク 上映時間:2時間14分
出演:中山美穂・・・・・・・・・・真中沓子 (ホテルのスイートで生活する謎の美女)
西島秀俊・・・・・・・・・・東垣内豊 (29歳のエリートビジネスマン)
石田ゆり子・・・・・・・・・尋末光子 (豊の婚約者)
加藤雅也・・・・・・・・・・桜田善次郎 (豊の上司)
マギー・・・・・・・・・・・・・木下恒久 (豊の同僚)
<見どころ>
私の頭の中の消しゴム』イ・ジェハン監督がメガホンを取り、監督から熱烈な
ラブコールを受けた中山美穂が、『東京日和』以来12年ぶりの映画主演作で
愛に生きる強く純真な女性を熱演。原作は中山の夫・辻仁成。
バンコクで始まった恋が東京、ニューヨークと場所を移し、25年の時を超えて
愛へと変わる過程が切ない。
<あらすじ>
1975年、バンコクの高級ホテルに暮らしている沓子(中山美穂)は、お金に
不自由なく、男性から愛される満された日々を送っていた。
ある日、沓子はバンコクに赴任してきたエリートビジネスマンの豊(西島秀俊)と
出会い、二人はたちまち惹(ひ)かれ合うが、実は豊には東京に残してきた
光子(石田ゆり子)という婚約者がいた。
<感想>
中山美穂のご主人、辻仁成の小説を映画化。
ちなみに、NAOさん原作を読んでいます。
辻さんの描写って、どことなく哲学的な要素があるので、ちぃと苦手なのですが
映画は哲学的要素を薄くした感じに仕上がっていました。
主演は、12年ぶり主演の中山美穂さん。決して好きな顔立ちではないですが
オリエンタルな雰囲気が作品にマッチ。
衣装もとっかえひっかえで出ていましたが、胸がでかかったら着てみたいわ~と
思いました。個人的には右のワンピが着てみたいです。(胸があったらね・・・)
ミポリン演じる沓子と恋に落ちる豊に、西島秀俊さん。
原作読んでる時、「豊を演じるならこの人が合うな」と思っていたので
ほんと、ハマリ役だと思いました。煮え切らん男性を演じるの巧いな~この人。
で、R15作品なので、ミポリンとけっこう激しいベッドシーンが何回かありました。
なので、上半身の西島さんを拝むことが出来たんですが・・・。
男前とわかっているんですが、ちぃと好みの顔でなくて・・・。
だから上半身を拝む事が出来ても、激しいベッドシーンを観ても、
ファンの方すいません、ちっとも萌えませんでした。
原作と映画では、けっこう内容が違っていました。
沓子と光子の対照的な女性を描いているのですが、この点は原作のほうが
より明確に出ていたように思います。
原作では、沓子と光子は1回も会うことはないのですが、本編では
光子が沓子のすむサマセット・モームスイートを訪れます。
ここでの光子演じる石田ゆり子さんの演技は光っていましたね。
キャスティング自体、沓子=ミポリン、光子=石田ゆり子は、最高でしたが
二人の対照的な姿は、見事でした。
ただ個人的には、2人が会うことで光子の純な感じが薄れた感もあり。
沓子に言うとどめのセリフは、したたかな女を感じさせ、原作を読んだ私には
どうも馴染めませんでした。
豊は結局、自分の夢のために、沓子と別れることになります。
本当は、沓子のほうを愛してたのでしょう。
最後まで、「愛してる」と言うに言えなかったのは、言ったらすべてが崩れると
思った故での行動だったのと思います。
しかし、原作でも思いましたが、男の身勝手さがずいぶん出ていますね。
沓子と光子をたして2で割った女性が、たぶん男の人は理想なんでしょうか?
で、25年後のシーンが出てくるのですが・・・・・これ、長すぎ。
メイクで老け顔してるんですが、なんかしっくりこない。
老けてからのシーンが短ければ、なんてことないのですが、無駄に長い。
というか、盛り上がったと思ったら、まただらだらしてまた盛り上がる・・・
なんていうのが何回もあるから、じれったいのなんの。
ここは、もう少しコンパクトにまとめてほしかったです。
おかげで盛り下がった気分になって、余韻に浸れませんでした。
前半がよかっただけに、もったいないです。
さて、劇中のほとんどは、タイ・バンコクのシーンでした。
目をひくのが、舞台となったザ・オリエンタルホテルバンコク。
世界的に有名なホテルです。ここのスイートルームがためいきものでした。
イギリスの作家ウィリアム・サマセット・モームがこよなく愛した一室が
映画の舞台でしたが、ほんと素敵でした。映画を観ていると、タイに行きたいな~
なんて思うほど、素晴らしかったです。
しかし、原作でも男の都合のよい女性の描き方が目につきましたが
映像化すると、さらに際立ちますね。豊、沓子、光子それぞれの立場からみると
わからなくもないんですが、どの立場をとっても共感は持てませんでした。
後半、映像がところどころチグハグな所があったのが気になりましたが
あのあたりをもう少しつなげば、唐突に感じた部分も減ったように思うのですが。
“わかっちゃいるけど、ついそうなってしまい、苦悩する人間の様”が
原作では細かく描写されていますが、残念ながらこれがなかった。
日本人監督なら、心理的描写をうまく描いてくれたかもしれません。
重ね重ね、もったいないし、残念です。
でも、「サヨナライツカ」の詩は、ジ~ンときますね。心に響くというか・・・。
好きな人には、ちゃんと「愛してる」って伝えなきゃね。
いなくなってからでは遅いんだよね。なんだかんだで、そう思っちゃいました。
点数:5点 (10点満点)
私もこれはVDでええかな。
だけど、みぽりんは相変わらず綺麗だねぇ。
やっぱり、休んでても磨いてらっしゃるわ
私もあまり好きなタイプじゃないけどね
原作と違うのは、仕方ないとしても25年後の描き方が
うーん・・なんですよね。
っていうか、老け顔メイクが陳腐すぎて、感情移入がまったく入り込めなかったんですよ。
老いてからのシーンが短いと、受け流せたのですが
あそこまでシーンが長いと、メイクはもうちょっとなんとかならなかったのか?と思います。
ミポリンはやっぱりキレイでした♪
衣装もいろいろ出てきたし、タイの美しい景色もGOODですが
映画館で観るほどではないと思います。^^;
思っていたんですけど
これを読んで、いいや♪と思ってしまいました。
情熱的に男性を誘い、虜にする
そんな「肉食系美女」に、憧れがあります。
きっと、自分にないものだからだろうなあ。
TB&コメント、ありがとうございましたm(__)m
生きているうちに伝えなくっちゃ・・・ですね(笑)
ダーリンとご覧になりましたか(笑)?
これ見せないとなかなか言ってもらえないかも
(もしかしてラブラブでNAOさんちでは当然なのかもしれませんが)
NAOさんは、死ぬ前に愛したことを思い出しますか? それとも愛されたことを思い出しますか?
特にホテルは、とてもオリエンタルな感じで
「お金があったら泊まりたい!」って思いましたね~。
原作を先に読んだせいか、かなりギャップを感じてしまいました。
男性の描写が、映画のほうがずいぶん安っぽいく見えちゃって・・・。
原作を読んでいろいろ想像したほうがいいと思います。
>そんな「肉食系美女」に、憧れがあります。
素子さんもそう思うんですか!
私も、実はそうなんです。
自分には全くないので・・・だから男性を虜に
できるって、一度でいいから・・って願望ありますね。^^;
で、結論。映画館で観るほどではないと思います。
DVDが出たらぜひ。タイの風景や、ミポリンの衣装はすごく魅力的でした☆
いえいえ、相方はこういう映画興味ないんですよ。
(B級映画ばっかりでーー;)
確かになかなか言ってもらえませんね。^^;
たまに言ってくれますけど、おちゃらけた感じなので。
そういう私もぜんぜん言わないので、ちょいと反省しちゃいました。
>NAOさんは、死ぬ前に愛したことを思い出しますか? それとも愛されたことを思い出しますか?
最初、「愛されたこと」と思いましたが
よ~く考えて頭に浮かべると、「愛したこと」が出てきたんですよ。
ということは、私の場合「愛したことを思い出す」ですね。
ちょいと意外でした。
NAOさんは原作読まれてるんですね、
男の煮え切らない部分、身勝手なところが出てて、西島サンも良かったしミポリンもハマってましたよね。
後半がほんとに失敗になってたと思いマス、映画の雰囲気(バンコクっていうのがとくに)や前半は良かったのでもったいないなぁと思いますー。
原作読んでからこれ観ると、うーん・・でしたね。
いいところもあったんだけど・・。
役者さんは、かなりはまっていて良かっただけに
後半のグダグダさが残念です。