NAO日和

ピアノ講師NAOの日々感じた事を本音でトーク♪
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映画の点数は自分の満足度で評価

「アメリカン・スナイパー」

2015年03月10日 | 洋画

~彼は帰ってきた。心は戦場においたままで~

2014年  アメリカ映画  R15+指定 (2015.02.21公開)
本年度アカデミー賞音響編集賞受賞作品
(作品・主演男優・脚色・録音・編集賞ノミネート)
配給:ワーナー・ブラザース映画  上映時間:2時間12分
監督・製作:クリント・イーストウッド
製作:ロバート・ロレンツ/アンドリュー・ラザー/ピーター・モーガン/ブラッドリー・クーパー
原作:クリス・カイル/スコット・マキューアン/ジム・デフェリス
脚本・製作総指揮:ジェイソン・ホール
美術:ジェームズ・J・ムラカミ/シャリーズ・カーデナス
衣装:デボラ・ホッパー
出演:ブラッドリー・クーパー/シエナ・ミラー/ルーク・グライムス/ジェイク・マクドーマン
    ケヴィン・レイスズ/コリー・ハードリクト/ナヴィド・ネガーバン/キーア・オドネル

<見どころ>
アメリカ軍で最も強い狙撃手と呼ばれた、クリス・カイルの自叙伝を実写化したドラマ。
アメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズ所属のスナイパーであった彼が、イラク戦争で
数々の戦果を挙げながらも心に傷を負っていくさまを見つめる。メガホンを取るのは、
『ミリオンダラー・ベイビー』などのクリント・イーストウッド。
『世界にひとつのプレイブック』などのブラッドリー・クーパーが主演を務め、プロデューサー
としても名を連ねている。戦争とは何かを問うテーマに加え、壮絶な戦闘描写も見もの。

<ストーリー>
イラク戦争に出征した、アメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズの隊員クリス・カイル
(ブラッドリー・クーパー)。スナイパーである彼は、「誰一人残さない」というネイビーシールズ
のモットーに従うようにして仲間たちを徹底的に援護する。人並み外れた狙撃の精度から
レジェンドと称されるが、その一方で反乱軍に賞金を懸けられてしまう。
故郷に残した家族を思いながら、スコープをのぞき、引き金を引き、敵の命を奪っていくクリス。
4回にわたってイラクに送られた彼は、心に深い傷を負ってしまう。

<感想>
イーストウッド監督作品なので、期待はしていましたが、確かに見ごたえある作品でした。
と同時に、現在の中東での戦場が、いかに混沌としているかが垣間見える作品でもあり
最後まで緊張感を持って鑑賞。

 
主役を務めたブラッドリー・クーパーの演技は素晴らしかった。
冒頭の撃つかどうか究極の判断を選択するシーンは、彼でしか出来ないなぁ~と感じました。
間違いなく、彼の代表作の一つになったと思います。


 
国を守るためには、時として敵国の人々を殺さなければいけないことも生じてきます。
彼らにも愛する人や家族がいる。だが、戦争という特殊な環境の中では、私情は無意味。
任務を遂行しなくてはならない。任務とはいえ、遂行していくうちに、彼の精神までもが蝕まれていく
様子は、本当に怖かったです。戦争の怖さは、私達には到底計り知れないことでしょう。

それにしても、「祖国や家族を守るため」から、やがて「戦死した仲間の報復」に変わっていく
主人公の気持ちの変化がなんとも不気味。そこが戦争の闇と言うべきなのかな?
こういう連鎖がある限り、戦争はなくならないんでしょうね・・・・・。


最後、病んだ帰還兵の相談に乗ってやって、その者に殺されるとはなんと皮肉な・・。

戦場での過酷な体験が、いかに大きな影響を兵士に与えるのか?
政治家の方々には、もっと認識してほしいですね。
そういう意味でも、観てもらいたい作品です。

あと、なんだかんだでやっぱアメリカ視点の映画かなと。

それと、あれだけ戦場シーンはリアルなのに、赤ちゃんがどこからどう見ても
人形を抱いてるのまるわかりなんですけどぉ~(笑)

点数:9点 (10点中)


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6 コメント

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今晩は。 (小米花)
2015-03-13 22:56:30
朝夕と昼間の温度差に身体がついてけない~と感じています。

イーストウッド作品というと、それだけで点数が上がってしまう私なんですが、これも良かったです。
ブラッドリー・クーパー、好演でしたね。

クリスの最後にはビックリでしたが、もしかして、クリスの気持ち通りの人生の〆になったのかも、、、なんて思ったりしました。
家族はたまりませんけどね。

無音のエンドロールで、哀しみが心に沁み、
イーストウッドにしてやられた、、、とも思いました。(>_<)
小米花さんへ (NAO)
2015-03-14 22:42:00
こんばんは~。
体調がすぐれず、お返事遅くなりました><

これが「戦争」なんですが、やっぱり観ていていたたまれないですね。
無音のエンドロールは納得でした。
さすが、イーストウッドですね。
Unknown (cyaz)
2015-03-15 07:20:20
NAOさん、おはようございます^^
TBだけして、コメントするのを忘れてました(汗)

小米花さんも仰っていますが、
僕もイーストウッド作品と言うだけで点数アップ組です(笑)
でも野球で言う“名選手は名監督にはなれない”と同様、
名優は必ずしも名監督になれないと思うのですが、
彼の場合は例外だと思います。
今までのイーストウッドの作品テーマとはやや異なりましたが、
彼の主張する何かは感じられた作品でした。
cyazさんへ (NAO)
2015-03-15 16:33:09
こんにちは~cyazさん♪

私もイーストウッドで点数高めにつけちゃう派です(笑)
みなさん同じなんですね~^^

>今までのイーストウッドの作品テーマとはやや異なりましたが、彼の主張する何かは感じられた作品でした。

同感です。
ブラッドリー・クーパーの好演は光っていましたが、
シエナ・ミラーの奥様ぶりも良かったです。
TB有難う御座います♪ (Aki.)
2015-04-05 09:32:30
NAOさま、おはよーございま~す♪

流石はイーストウッド監督・・な作品でしたね~、今回も^^
こーゆーお話でも1秒もダレさせず最後まで緊張感を持続させちゃうんだから、ほんと素晴らしい監督力で御座います。
ワタクシもついついイーストウッド監督作品は点数高めになっちゃうんですが、それだけの作品提供してくれてますもんね~^^
今後も期待しまくりで御座います。
で、ブラッドリー・クーパーも良かったですよね~。
完全に”=クリス”でした^^
っと、シエナも結構な美人さんでしたw

ではでは~、これからもよろしくお願いします♪
Aki.さんへ (NAO)
2015-04-06 18:01:14
Aki.さん、TB&コメントありがとうございます!

イーストウッド監督ファン、やはり多いですね^^
今回も期待を裏切らない素晴らしい作品でした。

またEDが良かったですよね!

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