西野了ブログ テキトーでいいんじゃない?

日々浮かんでくる言葉をエッセイにして・・・・・・。小説は「小説を読もう 西野了」で掲載中です。

村上世彰氏とドミトリイ・カラマーゾフ

2006-06-06 09:09:29 | Weblog
 村上ファンド・村上世彰氏の逮捕直前の記者会見の様子が、ニュースで放映されたが、なかなか面白かった。この人はいつも泡を吹くように喋り捲るが、ドストエフスキーの登場人物のようである。80分近くの記者会見で、終始、自分のペースで喋ることのできる人もそれほどいないのではないか。しかし、話の内容に関しては、村上氏はもう少し勉強された方がいいような気がする。
 長広舌におい№1はなんといっても、「カラマーゾフの兄弟」の長兄ドミトリイである。
 例えば「聖母(マドンナ)の理想を懐いて踏み出しながら、結局悪行(ソドム)の理想をもって終わるということなんだ」このように、村上氏も締めくくれば、視聴者もこの人は反省しているのではないかと同情するかもしれない?
 また「俺は汚い欲望をいだいて、卑劣な行為を愛するけれども、決して卑怯な真似はしない」と啖呵を切ってみせれば、カッコよかったかもしれない。しかしインサイダー取引は卑怯な行為なので、このフレーズを言うとかえって反発が強まるおそれがある。
「お前のような天使の中にもこの虫けらが巣食うていて、お前の血の中に嵐を惹き起こす」ドミトリイが弟アリョーシャに語る意味深い言葉だが、これは善の象徴である三男のアリョーシャが相手だから納得するが、相手が村上氏だとどうなんでしょう?

 
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