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語頭にない ん

2017-06-19 18:39:02 | 日本語の謎、なぞ
50音図で発音をとらえる日本語に、その末尾に加える、わをん となるので、音韻の音節の仮名文字に撥ねる音がある。この発音は明瞭に、モーラとなって文字意識があるので日本語発音の一つになった。しかし、手習いにある、いろは歌には文字意識がなかったのである。



ウイキペディアより
>ん、ンは、日本語の仮名の1つである。この音は、撥音(はつおん、はねるおん)と呼ばれ、1モーラを形成するが、通常は子音であり、かつ、直前に母音を伴うため、単独では音節を構成せず、直前の母音と共に音節を構成する。ただし、「ん?」などのように語頭にある場合は、母音に代わる音節の核、すなわち音節主音として、単独で音節を構成する。したがって、鼻母音以外に発音される限り、すなわち子音である限り、「ん」は音節主音的な子音である。「ん」は元来五十音には現れないが、一般にわ行の次に置かれる。

>語頭の「ん」
日本語の現代共通語では基本的に「ん」より始まる単語が存在しない。ただし、くだけた口語や方言では「生まれる」「美味い」など語頭の「う」を鼻濁音 [ŋ] で発音することがあり、それを「ん」で表現することがある。1944年に文部省が制定した『發音符號』では、語頭の鼻濁音は「う゚」を使用するように定めたが、この表記はほとんど浸透せず、現在では語頭の鼻濁音と「う」を特に区別する場合、単に「ん」と表記されることが多い。
某という言い換えと同様に、内容をぼかす用法がある。例:数千円のことを「ン千円」と書くなど(ただし発音は通常「ウンゼンエン」とする。発音通り「ウン千円」などと表記することもある)。
琉球語には「ン」から始まる単語が多数見られ、中でも宮古方言の「んみゃーち(ようこそ、の意)」は有名。与那国方言などにもみられる。
本来「馬」「梅」は「ンマ [m̩ma]」、「ンメ [m̩me]」と発音されており、伝統的な東京方言をはじめ、方言として残る地方もある。古典的仮名遣いでは、「馬」は「むま」と書かれた。また、これらはいずれも大陸からの移入種であり、遡れば中期漢語の「マー」「メイ」という発音にたどり着くとされている。
東北方言には、「んだ」(そうだ)、「んで」(それで)のように、そ系列の指示語と助詞の組み合わせの一部に「ん」から始まる文節がある。また東北方言以外でも、くだけた口語で「そんな」を「んな」と省略して発音することがある(用例:んな事あるわけ無いだろう)。文頭に「ん」が来ている例として指摘できる。
日本語以外の言語に於いても、「ン」から始まる言葉は少ない。外国語の単語を仮名表記する際、基本的には鼻音で始まり後続する音が母音でない場合に、「ン」で始まる言葉として表されることがある。ただし、外国語音を日本語でどう捉えるか、仮名でどのように表記するかという問題があるため、その多寡を単純には結論づけられない。

>「ん」が日本語に現れる時期
「ん」という文字が使われるようになったのは室町時代頃とされるが、詳しい時期については分かっていない。したがって、それよりも前の時代には「ん」という文字はなく、「ん」と読む場合も文字上は表記されなかった。過去の書物では古事記、日本書紀、万葉集には「ん」音を表記する文字(万葉仮名)は見当たらない[4][5]。また小倉百人一首にも「ん」は現れない。このことから古代日本語には「ん」音はなかったと推定され、中国から経典などが輸入されたときに同時に「ん」音も移入されたと考えられる。平安時代以降に撥音便化した助動詞「む、なむ、けむ、らむ」などについては、「ん」と読む場合も「む」がそのまま用いられた。また漢語に「ん」音がある場合その読みを「い」で代用することがあった(例:冷泉(れいせん)→かな表記「れいせい」→現代の読み「れいぜい」)。
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