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季節は小正月

2018-01-15 | 日本語百科
おお‐しょうがつ〔おほシヤウグワツ〕【大正月】 1月1日から7日までのこと と、辞書に説明する。この名称は、旧暦の正月を、2018年は2月16日に迎えるから、新暦、旧暦による正月について言えば、新年の行事にあった正月を祝う風習の、二番正月という言い方もあるから、その由来、祝い方に様々伝えられているか。



世界大百科事典 第2版の解説
こしょうがつ【小正月】
1月15日を中心とする新年の行事。1月1日の大正月に対する呼名。十五日正月ともいう。前夜を十四日年越しといい,年越しの一つに数える。小正月で,正月行事は終わると考えるのが普通である。15日の朝,粥を食べる習慣は全国に広く,小豆粥にしているところが多い。15日の粥は歴史的にも古く,伊勢神宮の《皇太神宮儀式帳》(804)に〈御粥〉とあり,《土佐日記》承平5年(935)の条に小豆粥が見える。この日に用意する粥杖で,女のしりをたたく嫁たたきの風習も,すでに《枕草子》に登場する。

世界大百科事典内の小正月の言及
【小豆粥】より
…米だけの白粥をハレの日に用いることもあるが,アズキを入れるのは,赤飯と同じく,特別な食物のしるしである。小正月の1月15日の朝の粥は小豆粥が多く,《土佐日記》の承平5年(935)1月15日の条にも,〈あづきがゆ〉が見える。《延喜式》によると,宮中では,この日に,米,アワ,キビ,ヒエ,子(みの)(ムツオレグサ),ゴマ,アズキの7種の穀物を入れた〈七種(ななくさ)粥〉を天皇に供えたが,一般の官人には,米にアズキを入れた〈御粥〉をたまわっている。…

【粟穂稗穂】より
…その年の作物の豊穣を予祝する小正月の呪術の一種で,アワやヒエの豊熟したさまを表す作り物。東日本に多い。…

【祝棒】より
…小正月の諸行事に用いられる棒。ヌルデ,柳,栗などの木を手に持てる長さに切り,一部を削掛けにするなど形状は多様で,男根を模したものもある。…

【女の正月】より
…元日を中心とする大正月が〈男の正月〉〈男の年取り〉とよばれるのに対して,1月15日を中心とする小正月を〈花正月〉や〈仏の正月〉のほか,〈女の正月〉〈女の年取り〉とよぶ所がある。女の正月とよばれる日や期間は地方によって異なる。…

【粥】より
…【松本 仲子】【鈴木 晋一】
[民俗]
 粥はハレの日の食物に用いられる。年中行事では,小正月の1月15日の朝の粥が最も一般的で,すでに伊勢神宮の《皇太神宮儀式帳》(804)に〈御粥〉と見える。この日の粥は小豆粥が多く,《土佐日記》承平5年(935)の条にも見え,宮中でも,一般には小豆粥であったらしい。…

【削掛け】より
…ハナ,ホダレなどともいう。小正月に神棚や戸口,神社などに飾るが,花が開き,穂が垂れた形には一年の豊作を予祝する意味がこめられている。小正月の〈祝棒(いわいぼう)〉にも削掛けをほどこしたものが多く,ヌルデなどを削掛けにしたものをアワの穂に見たて,〈粟穂稗穂(あわぼひえぼ)〉といって実りを予祝する習俗は東日本に分布している。…

【正月】より
…大晦日から元日にかけての行事に主体があるが,ほぼ1月いっぱい続く。行事の流れは,1日を中心にする大正月と,15日を中心にする小正月とに大別できるが,このほか7日の七日正月,20日の二十日正月を重視する場合もある。12月はすでに正月の始まりで,東北地方北部では,12月中に神仏の年取りがある。


日本大百科全書(ニッポニカ)の解説
小正月
こしょうがつ

元旦(がんたん)正月に対して正月15日をいう。女正月ともいい、多くの行事の行われる日である。花正月といわれるように、14日に楊(やなぎ)やヌルデの木を切ってきてそれを削り、小さな花をつくり、粟穂稗穂(あわほひえほ)、稲の花などといって飾っておく。また物作りといって木の枝に餅(もち)や団子を刺して座敷に立て、豊作を祈願する。養蚕をやっている所では餅で繭玉(まゆだま)をつくって飾り木に成らせる。王朝時代には主水司(もいとりのつかさ)から七種粥(ななくさがゆ)を献上する儀があったが、民間では小豆粥(あずきがゆ)をたく。この粥をたく前に早稲(わせ)、中稲(なかて)、晩稲(おくて)を表す早中晩3本の竹筒を入れておき、炊き上がり後その中に入っている粥の多少によって作物のできを占っている(粥占(かゆうら))。他にこの「世の中ためし」という年穀の豊凶を占うものに、白米を敷いたお膳(ぜん)の上に早中晩の三つの餅をのせ、餅に着いた米粒の多少によってその年の稲のできを占う年占(としうら)の行事も行われる。
 小正月の行事には子供の活躍するものが多い。この日は道祖神を祀(まつ)り火焚(た)きをするのであるが、その前に子供たちは家々を回って門松(かどまつ)や正月の飾り物を集めていく。小正月の行事に子供たちの籠(こも)る正月小屋をつくる所が各地にある。子供たちはこの中に泊まって餅を焼いて食べ、鳥追いの歌をうたったりする。サイト小屋という地方が多いが、北陸地方から東北地方の南部では鳥小屋といっている。秋田県ではカマクラという雪小屋の行事が有名である。雪穴の中に水神様を祀っている。サエノカミの火焚きはトンド、サギチョウ、オンベなどのほか、信州ではサンクロウ、北九州ではホッケンギョウといっている。この火に当たると風邪をひかないといい、また習字の紙をくべてそれが高くあがると字が上手になるという。正月14日にヌルデの木などで祝い箸(ばし)とか祝い棒をつくる例が各地にある。ヨメタタキ棒などといって子供が新婦の尻(しり)をこれでたたく。子供ができるまじないという。
 小正月には若者が家々を訪れ、お祝いといって簡単な藁(わら)製品などを持って行って餅をもらってくる風習が全国各地にある。晩方に戸をたたいて訪れるのでホトホトとかコトコトとかトタタキとかいい、蓑笠(みのかさ)を着ているのでカセドリという土地もある。土佐ではカユツリといっている。訪問者は顔を隠しているが、水をかけられたりする。秋田県の男鹿(おが)半島のナマハゲ、石川県能登(のと)半島のアマミハギなどは、青年が蓑を着て鬼の面をかぶり、家々を訪れ、怠け者はいないかといって家中を探し回る。ナマミもアマミも怠け者の足にできる火斑(ひだこ)のことで、それを剥(は)ぎ取って食うといって懲らすので、子供たちは恐れ、おとなしくなる。また小正月には果樹責めという行事がある。主人が斧(おの)を持って、柿(かき)の木などに、「成るか、成らぬか」といい、「成らねば切り倒すぞ」と脅す。すると子供が木の後ろに立って「成ります成ります」と答える。豊熟を期待する呪法(じゅほう)で、イギリスなどでもリンゴの木に対して行われている。[大藤時彦]


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