◇ライオン誌日本語版ウェブ・マガジンより
http://www.thelion-mag.jp/modules/news/article.php?storyid=219
東北地方太平洋沖地震に対しLCIFが4億円の支援
3月11日14時46分、三陸沖を震源に発生したマグニチュード9の大地震とそれに伴う大津波は、東北から関東地方の沿岸地域に壊滅的な被害をもたらす未曾有の大惨事となった。
LCIFはこの災害の一報を受けて緊急会議を開き、現地時間11日正午(日本時間12日未明)までに1億円(125万ドル)の支援を決定。その2日後にはこれを4億円 (500万ドル)に引き上げて、緊急支援金を拠出することとした。これには大災害援助金、緊急援助金、そして世界中のライオンズから寄せられた用途指定献金が含まれる。このうち緊急援助金については、被災地域の332-A、B、C、D、333-B、C、Eの7地区に対して、それぞれ1万ドルを即座に送金した。
LCIFは用途指定献金口座「日本地震/津波救済」を開設。エバハルト・ヴィルフス理事長は公式ウェブサイトを通じて、
「これまで他国での災害発生時にも、真っ先に応じてくれたのが日本のライオンズでした。彼らが困っているこの時こそ、世界のライオンズが心を一つにして援助の手を差し伸べましょう」と協力を呼び掛けている。
国内では八複合地区ガバナー協議会議長連絡会議(増田十郎世話人)が13日に不老安正、山浦晟暉両国際理事出席の下で緊急会議を開き、日本ライオンズ連絡事務所内に日本ライオンズ東日本大震災支援対策本部を設置。会員1人3千円以上(被災地区を除く)を目安に義援金を要請すること、各複合地区、準地区の緊急援助積立金から資金状況により相当額を送金することとし、14日に義援金口座を開設した。なお、4月7日に東京での開催が予定されていたLCIFセミナーは中止され、後日ヴィルフス理事長による被災地視察が検討されている。
◇ライオンズクラブ国際協会 日本語版HPより
http://www.lionsclubs.org/JA/lci-foundation/disaster-relief/japan-update.php
メディア連絡先:ニコール・ブラウン
(寄付に関する問い合わせ先:donations@lionsclubs.org)
LCIFが日本被災地におけるライオンズの救援活動用に約5億円の義援金を拠出
災害が発生したとき真っ先に反応し、最後までできる限りの支援をし続けるのが私たちライオンズです。被害を受けた地域に居住しているライオンズクラブの会員だからこそ、その地域のニーズが何であるかを一番よく知っており、迅速かつ効率的に対応することができます。ライオンズの会員は仲間が住む地域復興への熱意を共にしています。
ライオンズの慈善部門であるライオンズクラブ国際財団は、日本のライオンズが迅速に対応できるよう支援しています。ライオンズクラブ国際財団は約5億円を日本における緊急災害援助のために拠出。これには、各種援助交付金のほか、世界中のライオンズから寄せられた義援金が含まれます。
財団ではこの災害向け義援金を受け付けるため、「日本地震 / 津波救済」と称する用途指定口座を設けました。 寄せられた義援金は確実に全額、直接被災地援助のために活用されます。LCIFは災害援助において40年以上の経験をもっており、交付された援助金はすべて被災地で救援に当たる地元のライオンズが管理します。
「迅速なご支援に、日本ライオンズを代表し心からお礼を申し上げます。」と日本の国際理事の不老安正氏が感謝の意を表明しました。
東北関東大震災は、日本を襲った過去100年以上における最悪の地震。この地震に続き、強大な津波と火災が発生しました。死者の数は増え続けており、何万もの人々が住む場所を失いました。数多くのライオンも直接影響を受けています。
日本のライオンズは、現在様々なソーシャルメディア上で支援対策を講じると共に、8複合地区の対策本部を東京の日本ライオンズ連絡事務所内に設置し、対応に当たっています。政府および他の非政府組織とも連携して、迅速かつ効率的に対応しています。また、救援委員会が設けられ、日本の107,000人のライオンズ会員の支援活動の調整が行われています。過去に震災救援を行ったライオンズはその経験を活かし、救援活動を始めました。ライオンズは被災地にあるクラブの地図を作成し、ひとたび被災地でのボランティア活動が許可されれば直ちにどのようにして援助を行うかを計画しています。仙台市だけでも30を超えるクラブがあり、ライオンズは緊急および長期の援助を提供できる十分な体制が整っています。
被害を受けた都市の市長と面談し、当面のニーズを調べたライオンズクラブもありました。また、ソーシャルメディアを利用して、飲料水や栄養補給食品を送ったライオンズクラブもあります。彼らはミネラルウォーター販売業を営むライオンがいたため、原価以下の値段で飲料水を調達することができたのです。
日本ライオンズのリーダーは3月21日に東京の日本ライオンズ連絡事務所で2回目の会議を計画しています。3月14日になってやっと、最も大きな被害のあった地域のライオン数名と連絡を取ることができました。
LCIF の職員は3月15日にライオンズと電話で話をしました。「被害状況は場所によって異なり、電気などのライフラインはほとんど元通りになりましたが、ガソリンの不足に困っています。被災地のニーズや被害状況を調べようにも、車で遠くにはいけない状態です。」と、仙台市に住むライオンズ会員の秦従道氏。電話の最中に震度6の地震が東京で起こり、仙台でも揺れが感じられました。「この災害は終わったわけではありません。まだ続いているのです。」と語りました。
「ニュージーランド・クライストチャーチから戻ったばかりですが、このようにさらに悲惨なニュースを聞くとは、信じられない気持ちです。 地震・津波の被害規模は甚大なものであり、LCIFとライオンズは直ちに、そして継続的に支援を行っていく所存です。これまで他国での災害発生時にも、真っ先に応答してくれたのが日本のライオンズでした。彼らが困っているこの時こそ、世界のライオンズが心を一つにして助けの手を差し伸べるべきです」とエバハルト J. ヴィルフスLCIF理事長は呼びかけています。