朝寒くて目が覚めたら目が真っ白だった。慌ててごしごし目をこすったらコンタクトが汚れているのではなく、雪が積もっていた。
この町に雪がこれほど積もったのは記憶が正しければ(覚えている限り)中学3年の受験を控えた頃ではなかろうか。
たこやたけちゃんやしーちゃんやさやぶーといつものごとくぎゃーぎゃー言いながら学校から帰る途中駐車場が一面真っ白になっていた。真っ白さに驚き4人は走りながらその真っ白な空間にダイブした。あの衝撃は忘れない。歯が飛んでいかなかっただけでも感謝である。その後血まみれのまま4人で我が家に帰宅。
この町に雪が降り積もっても、北国の雪には勝てないということを身をもって知った。
大学1年の11月に学校を自主休講にしてよーこと北海道に旅立った。寒さが半端ではなく、特に知床あたりは海が荒れて吹雪になりバスが止まった。このまま蟹を食べずに北国の海で死んでいくのかと思うと本気で身震いしたことを覚えており、その横で、昨晩も彼氏とラブラブというかけんかというかなんというかで、一睡もしていないようこがさっきからずっとぐーぐー寝ている。おらあ本気でむかついて何度もほっぺたつねった(それでも彼女は起きない)
話はそれるが、私の数々の珍道旅行の相方はまっすんとよーこに始まり終わったというても罰は当たらないと思われる。ただ、まっすんとよーこは一回しか会っていないのに、互いによく覚えているはずである。まっすんとは特によく西側を攻めたように思う。四国を回り自転車で四国から中国を結ぶしまなみ街道を渡り、鈍行列車に揺られながら、芭蕉気分で温泉探しながらあちこちを回ったり、岡山のたった一枚の記事を手がかりにこれまた鈍行で温泉発掘しにいったり、帰りに鳥取砂丘に寄って泥まみれになり、やはり鈍行で温泉を探し歩いた。彼女とは何かしら好奇心旺盛さや身軽さにお互い通じるものがあり、(連絡をなかなかよこさず、メールを返さないところもそっっくりである。ちなみによーこは私以上に連絡がつかない)
一緒に去年の夏ショートフィルムを真剣に1ヶ月かけて撮影した。出来上がりは色々な意味で笑かしてくれるのだが(別にコントではない)二人は真剣だった。普段温厚な私達も黒澤あきらVSビートたけしばりの引き下がらない根性をお互い初めて見た。彼女とのことを書き出すと日が暮れるのでまたの機会に紹介したいと思う。
そんなこんなで、よーことは逆に東を攻めた。別段狙っていたわけではないが自然と彼女とは東に足を運ぶ事が多かった。12時間かけて伊豆の下田に向かった時も彼女は11時間30分寝ていた。私一人で景色を、音楽を、地図を楽しみ、しまいには隣のおばさんや若いカップルと会話を楽しんだ。彼女が気持ちよくぐーぐー寝ている顔をみて本気で「むかっ」ときた瞬間である。皆が私をどのように見ているかは知らないが、私はほんとは気が小さいのであまり人に対して怒ったことがない。(仕事はべつだに)ただ、彼女にはほんと何度もはらわたを煮え繰り返され私は彼女との旅行でずっとにこにこで怒らなかったことがただの1度もない(笑)
そんな彼女との北海道もやはり毎日私はぷりぷりしていた。だけど不思議と彼女がにこにこしながら「えりちんみてごらんよこの雪!!!すごいねえ」ときらきらした瞳で指を指す先を見れば自然と口がほころんだ。
そういえば、彼女とは雪に縁があるのだやっぱり。コロンビア大雪原で私を苦しみから救って手を差し出してくれて笑いながら風呂敷を広げてくれたのはいつもあたしを怒らせていたよーこちゃんあなたなのです。それが彼女と最初で最後の海外旅行となる。
実は知り合って二年半にもなるのに今頃気が合うことが判明し、みょーに最近よくつるませていただいている中川親衛隊かつまさよしを影ながらサポートする彼女と新たな雪の想い出を2月に作りにいくこととなる。ここは後にも先にも最強の雪景色だろう。生きて帰ることができるのかちょっと軽く本気で心配
