A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

不失者@TOWER RECORDOMMUNE SHIBUYA STUDIO 2012.11.30 (fri)

2012年12月02日 00時47分40秒 | 灰野敬二さんのこと


【TOWER RECORDOMMUNE SHIBUYA】 不失者

実はこの日は不失者の前にアイドル系のイベントに行き、そちらのレポートも併せて掲載しようと思っていたのだが、不失者のライヴが余りにも強烈だったため単独のレポにした。今までもきゃりーぱみゅぱみゅ→灰野さんのハシゴが何度かあり、今回もアイドル→不失者だし、タワーレコード渋谷の同じ会場で不失者の前の時間にモーニング娘。のイベントがあり、アイドルと灰野さんの符合について書くつもりだったが、そんな不遜な気持ちを頭の中から吹き飛ばすほど凄まじく素晴らしいライヴだった。この模様はTOWER RECORDOMMUNE SHIBUYAでライヴ配信されたのでご覧になった方も多いだろう。

前のイベントで目当のアーティストがトリだったので、開場時間21:00ギリギリにタワレコに到着。集合場所のB1入口からずっと人が階段に並んでいて昇れど昇れど列は尽きない。結局最上階6Fまで息を切らして昇り最後尾に辿り着いた。無料ということで今まで灰野さんを見たことのなさそうな若者が多い。宇川直宏氏がタワーレコード渋谷店と手を組み、オリジナル番組の配信やシブヤカルチャー情報を発信する、空前絶後のカルチャー・プラットフォーム「タワーレコードミューン シブヤ」。その中核となるB1イベントホールは最新の音響装置とバーカウンターを備えた宇川イズムの粋を凝らしたスペースである。長蛇の列が入りきれるかとの心配は杞憂に終わり全員が入場してもまだまだ余裕がある。この会場でのライヴが無料だなんて素晴らし過ぎる。

予定時間の45分押しで22:15に不失者のメンバーがステージに登場。10月上旬のヨーロッパ・ツアーの凱旋公演である。ヨーロッパでのライヴの動画がいくつかYouTubeにアップされていて日々深化するバンドの姿が垣間見られた。最初のKiyasu氏のスネアの一音で9月の渋谷WWWとは桁違いの演奏になることを確信した。亀川氏のベースの重低音爆撃、♪俺はお前たちの言いなりにはならない!♪という灰野さんの激情ヴォーカル、空気を切り裂くシャープなギター。途轍もない確信に満ちた音の絡み合い。特に激しいアクションで叩きまくるKiyasu氏の堂々たるドラミングはツアー前とは別人のような成長ぶり。不失者特有の凍りつくような緊張感に加え爆発寸前のエネルギーがはち切れそうに漲っている。それにしても音響がとてもいい。アンプやPAやモニター、照明など機材に厳格な灰野さんも納得したようで何の迷いもなく(どんな環境でも全力を出す灰野さんだから当たり前だが)演奏に没入している様がひしひしと伝わってくる。


(動画の撮影・掲載に関しては出演者・主催者の許可を得ています。以下同)

灰野さんとKiyasu氏が凄まじい気合いで暴れまくり、普段はクールな亀川氏も身体を揺らしてハイスピードなフレーズを繰り出す。一音一音無駄な音は一切無し。容赦なく襲いかかる魂の音塊に聴き手は翻弄されるばかり。3曲目「おまえ」で新生不失者らしいパワー全開のハードロックが炸裂。三者が轟音で絡みあうハードな曲の次に打って変わって糸の上を歩くようなピリピリした緊張感に空気が微妙に振動する静寂ナンバー。集団投射の高柳理論とは全く違ってあくまでロックに拘る灰野さんの意志が貫かれているブレのなさが実感出来る。



タワレコの告知にミニライヴと書いてあり配信時間も決まっているので短時間で終わるのかと思ったら、曲が終わるたびに譜面をめくり続ける。これはもしかしたら、という期待と不安が的中、23時を廻っても終わる気配はない。終電が気になる観客が次々帰る中演奏は続き、終演は深夜15分前。何と90分に亘るロングセットを展開した。昔の不失者なら時間に関係なく演奏を続けたかもしれないが、かろうじて終電前に終わった。



終演後の灰野さんは音響とスタッフの対応の良さに満足した様子。ただし照明が明る過ぎてやりにくかったとのこと。UST配信用の撮影があるからしょうがない。成長ぶりに感激したと伝えると「ツアーで散々鍛えたし、練習もたくさんやっているからね」と言いつつ「今日の演奏で30点」と手厳しいお言葉。ドミューンのスタッフが配信の視聴者がのべ14000人に達しツイッターのTLが不失者で埋まったと報告。「もっともっとカッコ良くなるからね」と灰野さん。一瞬の映画「ドキュメント灰野敬二」の続きかと思うほどの自然な言葉に灰野さんの信念の深さが滲み出ている。メンバーやスタッフに「帰れる?車で送って行こうか」と気遣いを見せる。そんな優しさがあってこその灰野マジックなのである。

不失者は
常に深化
し続ける

この凄まじい成長が12/21六本木SuperDeluxeでのワンマン・ライヴでさらに深まっているかと思うと恐ろしいほどだ。

<灰野敬二ライヴ情報>
12.02(日) 金沢Kapo gallery
12.08(土) 徳島県北島町立図書館2Fハイヴィジョンシアター
12.11(火)  松山 Studio BIGNOSE 「SPACEGRINDER presents…『EXTREMEDIVES, vol.122』-2012年年末special 第壱弾!!!-」
12.15(土) 新大久保EARTHDOM BIGスパゲティ企画 「雑煮音鍋セッション祭VOL.3
12.21(金) 六本木SuperDeluxe SDLX十周年記念ワンマンLIVE 不失者
12.24(月・祝) 秋葉原CLUB GOODMAN 「静寂」 Last Live ブラック・クリスマス
12.30(月) 高円寺ShowBoat 灰野敬二 ワンマンライブ
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3 コメント

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不失者 (辺)
2012-12-02 02:08:11
どんどん演奏が深化して、この三人じゃないと出ない音に成っていますね。聴いててワクワクします。早く、この面子での音源を出して欲しいです、アナログ盤で。
12月21日のライブ行こうと思っていますが、仕事の都合でどうなるやら・・・・。

しかし、最近の灰野さんのスケジュール凄まじいですね。還暦とは思えないスケジュール。。。。
ライヴ (miro)
2012-12-02 02:17:49
辺さん
確かにライヴのペースが5年前に戻ってます。UST配信や地方ツアーで普段観られない人に観てもらえるからいいですね。
Unknown (fyk)
2012-12-02 08:07:09
最前ど真ん中で観戦していたんですが、Kiyasuさんのドラムが凄まじく。とても気持ち良かった。タワレコの1階?の巨大スクリーンでも流していたらしいです。それ保存した人居ないかな???

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