A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

割礼@吉祥寺 MANDA-LA2 2017.1.29 (sun)

2017年01月31日 08時22分20秒 | 素晴らしき変態音楽


~ワンマンライブ~
割礼

宍戸幸司(vo.g) 山際英樹(g) 鎌田ひろゆき(b) 松橋道伸(ds)
open18:00/start19:00 ¥3000/3500+drink



1/22新宿JAMでの「金子寿徳10周忌」で久々に観た割礼に、最近すっかりアイドルソングのBPMの速さに慣れてしまい「遅さ」への感受性が鈍っていたことを思い知らされた。それ以来、心の底に渦巻いていた「遅さ」を求める欲望が目を覚まし、夜な夜なベッドの中でオレを責め立てるようになった。その重圧から逃れようと、救いを求めたアイドル現場で、ネクロ魔の新曲「HEXENNACHT(ヘクセンナハト)」がBPM60(推定)のスローモナンバーであることに気付き、時代がスローモーションを求めていることを知った。時代の風を読むには究極の「スローモーション」を体験しなければならない。同じ日の推しの2現場を干して、割礼ワンマンライヴに参戦する決意を固めた。


ネクロ魔瑳里生誕@渋谷チェルシーホテル

MANDA-LA2は3年ぶり。電車の都合で開演ギリギリに到着し、6年前の雪の日に割礼5時間ワンマン・ライヴに来た時滑って転んだ急な階段を用心しながら下り、料金を払って店内に入ると丁度客電が暗転して演奏が始まるところだった。ステージ前に並べられた椅子は満席。立見もかなりいて、割礼の遅さを求めるトレンドが決してオレだけのマイブームでないことが分かった。1曲目「光り輝く少女」からスタートし、眩惑的な歌と催眠的な演奏が繰り広げられる。途中に挟んだ松橋の物販告知MC以外は黙々と演奏に没頭しっぱなし
割礼@吉祥寺 Manda-la2 2011.2.11 (fri)


(写真の撮影・掲載については出演者の許可を得ています)

この日に発売開始の最新ライヴCDのタイトルの『スローモーション』とは、物理的なスピードのことだけではなく、演奏者と聴き手の心の動きのユルさと、時間の意識のネジれ具合をも意味している。実際の演奏時間は3時間半に亘ったが、終った時のオレの意識の覚醒具合は、長時間の立見の疲労感と満足感と共に、人生の一瞬に訪れた天国疑似体験をもっと味わいたいという、飽くなき欲望と希望の間に浮遊する宙ぶらりんなアンビバレンツそのものであった。個人的にはリハビリにも似たこの日の記憶を血肉に変え、日常生活のスピード狂の快楽に身を委ねる所存である。

割礼「ゲーペーウー」2012.12.22 吉祥寺MANDA-LA2


セットリスト
1. 光り輝く少女
2. 散歩
3. 緑色の炎
4. ルシアル
5. キリスト
6. ソフティ
7. ネイルフラン
8. Into
9. LOVE?
10. G.P.U.
11. 新曲
12. オレンジ
13. 溺れっぱなし
ENCORE
14. リボンの騎士

割礼の
スローモーション
スピードジャンキー

次回。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (たにむらこうせつ)
2017-01-31 15:36:57
ライブは良い。
生を聞くとCDとか聞けなくなります。
フォークギーターだけで唄うライブは良かったですよ。
みんなのブログからきました。
詩を書いています。
ありがとうございます (miro)
2017-02-02 23:21:28
たにむらさま

コメントありがとうございました。
ライヴの良さは音響・照明・雰囲気と五感で味わえるから格別ですね。でもCDやレコードはまた違った感覚があるので倍楽しめます。
特に『星を見る』のCDは素晴らしいです。
たにむらさんの詩、味わい深いですね。
今後ともよろしくお願いします。

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