A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【えいたそモダニズム】Episode 14『幸運の7(セヴン)』でんぱ組.inc/AKB48/森高千里/Dr.フィールグッド/クリス・スクワイア/ボブ・ジェームス/ラヴetc.

2018年01月06日 09時41分50秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


昨年12月30日大阪城ホールで開催されたでんぱ組.incの344日ぶりのワンマンライヴ『ねぇもう一回きいて?宇宙を救うのはやっぱり、でんぱ組.inc!』で、でんぱ組の新メンバーとして、ベボガ!(虹のコンキスタドール黄組)の鹿目凛(ぺろりん先生)、虹のコンキスタドールの根本凪(ねも)が加入した。8月の最上もがの脱退で5人組で再スタートを切ることが発表になってから約3カ月での新体制だが、その情報が直前にSNSでリークされたため、でんぱヲタばかりか詮索好きな野次馬連中も巻き込み列島に衝撃が走った。かく言う筆者も「そんな馬鹿な、TV主題歌の為のワンショットのコラボに違いない」と信じようとしながらも心の奥の鈍痛に耐えられず、主現場の推しメンとの接触はもちろん、イヴの誓いを破り推し増ししたのはでんぱショックによる自傷行為かもしれない。とはいえ新たな推しメンKOYAMA FLAME(HAMIDASYSTEM)とツイッターで(一方的に)絡んで楽しい新年を迎えたことは、成瀬瑛美(でんぱ組.inc)や瑳里(NECRONOMIDOL)や都子(爆裂女子)やコショージメグミ(Maison book girl)やなでしこ(ヤなことそっとミュート)や・ちゃん(・・・・・・・・・)には内緒にしておいてほしい。
ドッツ/のいペン/ハミシス/クロタン/ゴキ帝etc.@渋谷Milkyway 2017.12.24 (sun)



そのお陰ででんぱショックの闇・病みはあまり深刻な事態に陥ることはなく、新年のライヴ初めは1月4日新宿ロフトのイベント『新宿系ガールズコレクション 2018年新春スペシャル全員集合!』でネクロ魔、ドッツ東京、エモップ、MMMと姫初めする予定だった。しかしながら年末不失者ワンマンと被って行けなかった大阪城ホールや大晦日のCDJ(カウントダウンジャパン)での新生でんぱの熱演の噂がSNSで伝わってきて心のザワザワを押さえられなかったのも事実。年が明けた元旦は部屋のレコードやCDの整理で一歩も外出せず引きこもった。翌2日に不要なCDを48枚Disk Unionへ売却し微々たる小金を得た。普段ならその金で別のレコードを購入するところ(レコードやCDを売った金はレコードやCDに費やすのが筆者のモットーである)だが「ちょっと待てよ、この金で瑛美に会いに行けるじゃん」と間男のようなどんぶり勘定が働き、コンビへ直行し翌日1月3日のアイドルイベント『New Year Premium Party(NPP)』の前売りチケットを手にほくそ笑んだ。心の中は久々に瑛美に会える喜びと素晴らしい40分間の歌と踊りのアヴァンチュールへの期待で甘く湿り気を帯びていた。



1月3日は朝9時に家を出てZepp Tokyoへ。バンドじゃないもん(久々の恋汐りんごやっぱりエロカワイイ)、ゆるめるモ!(「天竺」は神曲)、あゆみくりかまき(関西弁とガールズロック乗りが爽快)に続いて、12/28『Solitude HOTEL 4F』以来のMaison book girl。最前列でコショージメグミを鑑賞し芸術的な美を堪能した。特典会でブログに書けなかった個人的な思いを直接伝えることが出来て俺なりのSH4Fは一応完結した。賢明な読者諸氏から「一応」とは何故か?と問われることは承知の上だが、ブクガについての考察は本稿のテーマではないので、その件については別途機会があれば釈明したいと思うのでなにとぞご了承いただきたい。
Maison book girl@お台場 Zepp DiverCity 2017.12.28 (thu) #SH4F



さて、肝心なのはトリを務めるでんぱ組.incのステージである。朝の10時から19時までアイドル責めで疲弊した肉体と精神は、でんでんバンドのセッティングが始まった途端に復活し、最前ブロック手前の柵の中央左寄りで全裸待機。物販で購入した新ペンライトは、もがの紫が無くなり、新メンバー色:ねも=グリーン、ぺろりん=たまご色が追加された全9色。夢眠ねむのミントグリーンは判り易いが、瑛美のイエローとぺろのたまご色は判別困難。さらに「檸檬色」ではどちらの色が正しいのか迷っちゃうなどうしよう・・・。そんな雑念は入場SEが流れメンバーが登場した途端に百万光年の彼方へ吹き飛んでしまった。確かに7人は数として多いし全員の動きを視野に入れることは困難だが、そんなワチャワチャ感こそでんぱの十八番。ねもとぺろが他のメンバーより格段と小さく見えるのは、年齢や身長の差だけでなく、5年間でんぱ組として活動してきた元メン5人の肉体と精神に宿ったでんぱの神神のオーラに違いない。新メン二人も活動を続けるうちに徐々に神神が憑依することを期待したい。



それにしても黒髪の中にひとり茶髪の瑛美の異端児ぶりが目立つ。「バビュを多めに」という謎めいた所信表明とサービスのプリけつはえい推し殺しの秘術である。殺されてもいい元気を分けてくれた瑛美の目には、イエローペンライト三本使いで愛を捧げるオレの姿はどう映っただろうか。いや、彼女の笑顔の何分の一か(最低でも2,709分の1)はオレに直接向けられたことは間違いない。I’m Back!(帰って来たよ!)のメッセージはバッチリ受け取ったぜ、瑛美さん。



新体制7人組でんぱ組の門出を祝って「えいたそ妄想論」新年第一弾はラッキーナンバー「7(セヴン)」をお題に検証しよう。「でんぱ組はひとり減ったら二人増える」という都市伝説が巷でまことしやかに囁かれている。過去(2011年11月)の<5-1+2=6>と今回の<6-1+2=7>から<X-1+2=X+1>という定理を導き出したように思えるが、「X」が素数か因数かの条件付けが定義されておらず、また「-1」と「+2」の時間的な差異を定数化しない不条理も散見されるため、でんぱの定理を一般法則化するのは統計学的に時期尚早である。寧ろ現時点では偶然の一致と看做した上で、更なる経過観察を重ねながら、数理学・人文学・生理学的見地で迎合性、一理有無解析、刮目論理演繹法を採用スベキであろう。つまり本稿では定理を云々する無為な手間を省き「7(セヴン)」という数字にまつわる幸運説の論点ででんぱ組の開運祈願として「ラッキーセヴン Lucky Seven」ソングを俎に乗せてみた。



【えいたそモダニズム】Episode14『幸運の7(セブン)』

#1 AKB『ラッキーセブン』


AKB48の2010年8月18日リリースのメジャー17作目のシングル『ヘビーローテーション』TypeBのカップリング曲。

まずはアイドル界のパイセンAKBの開運ナンバーソング。A面はエロ衣装PVがスケベ心に火をつけるヘビロテ曲だが、B面も輪をかけて妄念渦巻く。それにしても嫌らしいほどポジティヴな開運姿勢は瑛美たちも見習うところが多いのではなかろうか。似合わないけど。

【MV full】 ラッキーセブン / AKB48 [公式]



#2 森高千里『Lucky7』


『LUCKY 7』(ラッキーセブン)は、1993年5月10日に森高千里が発表した8枚目のアルバム。オリジナルアルバムとしては8枚目となるが、タイトルが『LUCKY 7』となったのは、メジャーデビュー7周年を迎えようとしていたためである。本作からはサウンドをそれまでの打ち込み形態を完全に止め、森高がほとんどの曲でドラムを叩きピアノを弾いている。

元祖コスプレアイドル森高千里の開運アルバムは7年目の自己表現の極みになった。でんぱ組に成瀬瑛美が加入したのは2010年6月3日だから現在7周年目まっただ中。そんな「7繋がり」によりえいたそ自己表現の極みが開花する年になるだろう。

森高千里 『渡良瀬橋』 (PV)



#3 ドクター・フィールグッド『ラッキー・セヴン』


1970年代パブ・ロックを代表する重要バンド、ドクター・フィールグッドが1975年に発表した通算4枚目のアルバム『スニーキン・サスピション(Sneakin' Suspicion)』に収録。発売直前にギタリスト、ウィルコ・ジョンソンが脱退して話題となった一枚。「Lucky Seven」は同じくパブ・ロックの重要アーティスト、ルー・ルイス作のナンバー。

パブロックと地下アイドルの類似点については別の機会に論じたいが、英日国は違っても、場と音楽のマッチング/アンマッチは重要である。英国ではパブからロケンローが登場し、日本では地下室からアイドルが登場した訳である。即ちドクター・フィールグッド=でんぱ組という解を導き出す証明問題のキーワードがラッキー・セヴンなのである。

Dr. Feelgood - Lucky Seven



#4 ブラックベリー・スモーク『ラッキー・セヴン』


アトランタのサザンロックバンド、Blackberry Smoke通算4作目『The Whippoorwill』(2012)に収録。2000年にBuffalo Nickelというバンドがメジャーとしては珍しく全うな良質のアメリカンロックアルバムをリリースしていたが、見事に不発、その後解散したのだが、そのBuffalo NickelメンバーだったTurner兄弟がCharlie Starrをフロントに結成したのが本バンド。Buffalo Nickelファンも納得の泥臭いハードなサザンロックを披露。

パブ・ロックが英国の香りだとすれば、アメリカの香りはサザンロックしかない。牛追いは今ではロボット化が進んでいるそうだが、馬に跨がり拳銃2丁をぶら下げたカウボーイに憧れてギターを手にする者も居る。そんな開拓史への見果てぬ夢を描いて親父ロックの門戸を叩くロック少年の開運を祈るラッキー・セヴン・ソング。

Blackberry Smoke - Lucky Seven



#5 クリス・スクワイア『ラッキー・セヴン』


イエス結成時から在籍する唯一のオリジナル・メンバー、クリス・スクワイアの初ソロ・アルバム『未知への飛翔 Fish Out Of Water』(1975年作)に収録。歴代イエスメンのソロ作品と比べイエス・サウンドに近く、まさにプログレッシヴ・ロックの真骨頂を聴かせる作品。ビル・ブルフォード、パトリック・モラーツ、メル・コリンズ等が参加。

プログレ界のラッキー・ナンバーは悪魔の数字『666』(アフロディテス・チャイルド)かもしれないし「悪の教典#9」(ELP『恐怖の頭脳改革』)かもしれないが、素直な心で眺めれば「ラッキー・セヴン」に叶うまい。それをズバリ宣言したのが三大プログレバンドのひとつイエスの全アルバムに参加した唯一のメンバー、クリス・スクワイアというのが因縁深い。肩の力が抜けたジャズロックは長く活動する処世術かもしれない。しかしながらこのソロ作の40年後に白血病で死去。

Chris Squire - Lucky Seven



#6 グレッグ・ハウ/デニス・チェンバース/ヴィクター・ウーテン『ラッキー7』


元シュラプネル系のフュージョン・ギタリスト、グレッグ・ハウを 中心に、ベースのヴィクター・ウッテン&ドラムスのデニス・チェンバースが参集したスペシャ ル・プロジェクトによる作品。テクニシャ ンぞろいのバンドとあって各人のソロは強力。泣かせどころも心得ていて、この種のヘヴィ・フ ュージョン好きにはこたえられない作品だろう。

開運祈願のBGMに超絶技巧のフュージョンはいかが?バトルプレイだけでなく、ちゃんと3人が音楽的な会話を交わしているファンキー&グルーヴィーな演奏は、巷で言われる「西海岸ジャズ」の象徴的なサウンドである。しかしながら西海岸がフュージョンやスムースジャズだけでなく変態音楽(Weird music)の宝庫であることはサックス奏者にしてEdgetone Recordsオーナーのレント・ロムスの存在で明らかになりつつある。
西海岸リアル・ジャズ・シーンの中心人物レント・ロムス(Rent Romus)の素晴らしき自然派捻転ワールド
JazzTokyo『Rent Romus’ Lords of Outland / In the darkness we speak a sound brightness and life』

Greg Howe Dennis Chambers Victor Wooten- Lucky 7



#7 ボブ・ジェームス『ラッキー・セヴン』


フュージョン・キーボーディスト、ボブ・ジェームスが主宰する“タッパンジー・レーベル”からのアルバム(79)。本作は、ブレッカー・ブラザーズ、デイヴィッド・サンボーンなどニューヨークのトップ・プレイヤー達がゲストとして花を添える、ポップな感覚あふれるフュージョン・サウンドが心地よい歴史に残る傑作。

フュージョン界の大パイセンのボブ・ジェームス御大はてんとう虫にあやかって開運祈願。黄色と赤の明快なジャケはやはりLPサイズで手に入れたい。ニューウェイヴ熱に刺激されてジャズ界にフュージョン転向ブームが起きたクロ歴史時代の記念碑アルバムだが、鮮やかイエローは瑛美カラー。今や主客転倒したフュージョン保護の意味も籠めて激推ししたいジャケット、いやレコードである。

Bob James - 03. Look-Alike - ("Lucky Seven" - 1979)


以上の考察より、幸運の7(ラッキー・セヴン)はアイドル、ロック、プログレ、フュージョンとジャンルを横断した開運ワードであることが証明された。<観客(ファン)と共に生きるでんぱ組.incが創り出す7つの光のお祭り空間>はますます輝きを増し、宇宙を救う目的にじわじわ近づくに違いないってこと。そして「幸運の7(セヴン)」ソングが7曲ある衝撃の事実は<7&7>で最高の幸運をもたらす奇跡の数字なのである。

●ラヴ『セヴン&セヴン・イズ』


バーズやドアーズを生んだ1960年代L.A.のシーンの中でもひときわ異彩を放ったバンドとして、高い評価を得るラヴが1966年にリリースしたセカンド・アルバム『ダ・カーポ(Da Capo)』からのシングル・カット(全米33位)。パンク/ガレージのルーツとしてラモーンズ、アリス・クーパー等がカヴァーしている。

ブラックロッカー、アーサー・リー率いるラヴはドアーズより先にエレクトラ・レコードが契約した初めてのロックバンド。60年代当時はそこそこヒットしたが、70年代に完全に黙殺された失われたバンドだが、パンク/ニューウェイヴ以降再評価され80年代には『最も偉大なアルバム』常連バンドとなった。ラヴ&ピースをキメポーズにするでんぱ組の進むべき道はもしかしたらアーサー・リーの辿った道かもしれない。でもそれじゃ不遇すぎるが。

Love - 7 And 7 Is


えいたそに
ラッキー・セヴン
差し上げたい

Six


Five


Seven
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